2010/2/7 KBC実践終了! 最終報告会

最終合同ワークショップ兼「おっきーのラジドラ学園セミナー」

[日 時] 2010年2月7日(日)
[会 場] 九州朝日放送

KBCラジオ実践プロジェクト最終日の合同ワークショップは、初めの時間が子ども文化コミュニティのシアターコースの子どもたちやおかあさんたちとの交流、午後からは「おっきーのラジドラ学園セミナー」として行われ、最後にふりかえりを行う形でありました。
 
<参加者>
筑紫女学園高校放送部、福岡大学大濠高校放送委員会、東京大学大学院水越研究室、NPO法人子ども文化コミュニティ、KBCラジオ関係者、福岡県高文連放送文化専門部会(参加11校 生徒46人 顧問15人) 

<全体の流れ>
 11:30       準備スタート
 12:00〜13:00 第1部 交流会「博多雑煮 DE ランチばい!」
 13:00       受付開始
 13:30〜15:00 第2部 全体セミナー(作品試聴など)
 15:15〜16:05 第3部 分科会(番組づくりは相互批評)
 16:10〜16:30 第4部 閉会式(表彰式)→解散
 16:35〜17:30 第5部 ふりかえり(事後インタビュー・まとめ)

<プログラム>
第1部12:00〜13:00 交流会「博多雑煮 DE ランチばい!」

「食」をテーマに異年齢・異文化交流を特徴としたKBCラジオ実践の最終日はプロジェクト関係者が一同に集まってお雑煮でお昼を一緒に食べて交流しました。
最終発表会を目前に番組制作に頑張った筑女と大濠の放送部の皆さんを子ども文化コミュニティシアターコースの子どもたちとお母さんが「博多雑煮」で激励。暑い夏にはじまったこのプロジェクトを写真でふりかえったり、子ども文化コミュニティの子どもたちが企画したビンゴゲームで交流しました。おいしくて心温まる交流で高校生の緊張がやわらぎました。

  KBC27-1.pngのサムネール画像KBC27-2.pngのサムネール画像

  KBC27-3.pngのサムネール画像KBC27-4.pngのサムネール画像

豪華な博多雑煮!お餅は中学生がつきました。お母さん方のふるまいでいただきま〜す!


  KBC27-5.pngKBC27-6.png
 

中学生がみんなで楽しめるビンゴゲームを企画! ビンゴ!チョコをもらいました。


  KBC27-7.pngKBC27-8.png

サプライズで中学生が高校生に手作りのミサンガをプレゼント!高校生は大喜び。手首に巻いて午後からの発表会に臨みました。

第2部 13:30-15:00 「全体セミナー」
KBCラジオのおっきーの司会で、KBCの早川さん、高文連専門委員長の藤田先生のごあいさつで全体セミナーがスタートしました。

  KBC27-21.pngKBC27-22.png

  KBC27-23.png
KBC27-24.png 

アドバイザートリオの漫才ではなく民放連メディアリテラシープロジェクトの説明。

 

  KBC27-25.png
KBC27-26.pngのサムネール画像 

いよいよ3作品の視聴が始まります。はじめに各班代表が自己紹介と作品の簡単な紹介をします。

1.筑紫女学園高校 ダイエット班
タイトル「ジャストライク」  
テーマ:ダイエット 自分たちに身近なことと女の子の興味のあるテーマを選んだ

★主な感想より
・テーマが身近に感じられた
・場面転換の仕方が良かった

2.福岡大学附属大濠高校 アレルギー班 
タイトル「あなたに知ってほしいアレルギーのこと」
テーマ:アレルギー アレルギーの子ども自身が食べ物を選んでいるのを最初は好き嫌いと思ったが、保護者の話を聴いてすごいと思った。同級生にもアレルギーの人がいて、周囲の人の理解が少ないこともわかったのでテーマに選んだ。

★主な感想より
・専門家だけでなく一般の人のインタビューも取れていてよかった。
・いろんな意見が聞けてよかった。

3.筑紫女学園高校 バイキング班 
タイトル「HAPPY★HAPPY☆ラブご飯」 
テーマ:ご飯について 最初テーマをバイキングにしていたが試行錯誤の結果一番身近な「家ごはん」をテーマにした。リスナーが飽きない、興味を持てる、テンポの良いものを目指した。

★主な感想より
・全体的な雰囲気が面白かった。
・ドッキリがあったりして面白かった

  KBC27-31.pngKBC27-32.png

福岡県内各地から集まった高校生に感想を聞きました。どの高校生もしっかりと自分の意見や感想を言ってくれました。

第2部終了後は休憩をはさんで分科会会場づくりをみんなでしました。番組づくり分科会は同じ会場で、アナウンス分科会は1F事務局室A・Bへ移動しました。

第3部 15:15-16:05 「分科会」

<番組づくり分科会> 進行 水越さん・林田さん
グループディスカッション〜相互批評と感想を語る会〜

KBCラジオ実践プロジェクトで番組づくりをしてきた筑紫女学園と大濠高校の高校生に、高文連参加各校の高校生や顧問の先生方が加わって、各班の作品について感想や意見を15分ずつ語り合いました。

  KBC27-41.pngKBC27-42.png

★アレルギー班について意見交流
・専門用語がわかりにくいところがあったが、解説という形でわかりやすくなった。
・漢語調的な話し方で硬いと感じたところがあった。
・アレルギーにとどまらず、人として、人との関係に言及していてぐっと感じるものがあった。
・テーマどおりにできていた。
・知識としては知っていたが、改めて考えたことはなかった。現実感があってよかった。話の筋が通っていた。
・インタビューが変なところで切れているところがあった。
・インタビューの部分が長く退屈なところがあった。
・アレルギーを知っている人にとっては知っていることばかりだったので、別の話題もいれたほうが良かった。

★ バイキング班について意見交流
・ドッキリが新鮮だった。楽しかった。
・食べる人と、つくり手両方にインタビューしていたのがよかった。
・インタビューを受ける人が緊張していないようだったのはなぜ?
・流れがきれいにまとまっていた。しゃべり方が面白かった。
・自分の気持ちとあわせて聞けた。
・ドッキリは何のため?ひつようだったのですか?
・BGMが多いと感じた。
・何を伝えたかったのかぼけてしまった。
・テンション高すぎな感じ
・テーマの「ラブご飯」は言葉としてインパクトがあるのに最初にしか出てこないのはもったいない。もうひとおしすればよかったのでは?

★ ダイエット班について意見交流
・声が聞き分けやすかった。
・効果音の使い方が良かった。
・面白かった。
・テーマが身近だった。
・途中から恋の話になってしまって何がメインかわからなくなっていた。
・ストーリーはあったけど棒よみっぽかった。
・誰が主人公かわからなくなっていた。
・登場人物がごちゃごちゃになっていたところがある。
・本当にあったことと聴いても18キロダイエットは極端すぎる感じがする。
・ダイエットの危険性については入れないのか?
回答:危険性について(死とか拒食症とか)は番組(ドラマ)放送上ふさわしくないと思いはずした。

作品に対しての意見や感想は、同世代の高校生同士ということもあって、実に率直に語られました。いいところはしっかりとほめ、課題に思ったことや、改善点も提案したりで、共感したり、笑いがおこったりのあっという間の15分でした。どの立場の高校生も互いに刺激しあい触発される様子が伺えました。

第4部 16:10〜16:30 「閉会式」
実践プロジェクトの3班すべてが表彰されました。筑紫女学園の板谷さんが特別局長賞(個人賞)をもらいました。KBCラジオ小嶋局長より講評がありました。

  KBC27-51.pngKBC27-52.png

  KBC27-53.pngKBC27-54.png

ダイエット班  「みんなの共感をつかんだで賞」

アレルギー班  「よく取材をして、良い声を拾ったで賞」

バイキング班  「ラジオらしく楽しく聞けたで賞」

特別局長賞(個人賞)  板谷さん(筑紫女学園)

第5部 16:40〜17:30 「ふりかえり」
最後に民放連プロジェクトのふりかえりとまとめをしました。

  KBC27-61.pngKBC27-62.pngKBC27-63.png

<高宮 由美子>
・メディアリテラシーの実践でKBCラジオ局が一丸となって支えてくれました。なかなかないことで、めったに体験できない素晴らしい環境の中で活動できました。
・顧問の先生方の立ち居地とサポートはナイスセンスでした。
・すぐにはわからないかもしれないけれど、これからの人生にゆっくり、じっくりと役に立つ体験をしたと思います。
・メディアリテラシーに関わることは自分や人間関係が豊かになること。

<林田 真心子>
・自分がメディアに関わるようになったのは、メディエイト(つなぐ)言葉どおりである事に気がついたから。 私と社会・人。新しい自分、新しい見方(新しいものさし)で物事を見ることができるようになった。
・メディアリテラシーに触れたことをきっかけにしてください。

<水越 伸>
・メディアリテラシーは老若男女すべてに必要です。これからのメディアはウェブ放送、ケータイ、etc.で、新しいコミュニティを作るものになっていくだろう。
・これで終わりではなく、今までやってこなかったこと、もの、これまでにないタイプの物を新しい目線で考えていってください。
・ 今回不満だったところをやり直していくこと。今回の体験を後輩に伝えることが、新しい今日からの課題です。

閉会の言葉 KBCラジオ局 ”おっきー”こと沖繁義アナウンサー
「私は今回関わることで、メディアリテラシーとは考えることだと学びました。これからがスタートです。一緒にがんばっていきましょう!」

  KBC2701.png
  KBC2702.pngのサムネール画像

1回目の発表の12月27日から約1ヶ月の間に、高校生の作品は大きな成長が伺えました。高校生はこれまでのプロセスの中で、たくさんのことを感じて、考えて、時には楽しんで、時にはもがき、苦しみ、時にはケンカもしながら何度も作り変え、修正しながら最終日を迎えました。どの班からも、感激の声が聞かれました。学校を通しての参加ということで、様々な制約に苦労したり、課題も多くみえた実践ではありましたが、両校の高校生たちの頑張り、顧問の先生方の温かい見守り、KBCラジオ局のみなさんの層の厚いサポート、協力してくださった多くの方々の力で、見事に乗り越え、最終日を笑顔で迎えることができたのだと思います。

KBC2703.png

今回の実践は、これからの人生に、ラジオの未来に、ゆっくり、じっくりと活きてくることでしょう。みなさん、本当におつかれさまでした。(報告:高宮由美子)

この記事は民放連プロジェクトに投稿されました. このパーマリンクをブックマークする。 コメントは受け付けていませんが、次の URL へトラックバックを残せます: トラックバック URL.