2007年度の民放連メディアリテラシー・プロジェクトをおこなったKRY山口放送が、今年も独自に活動を展開されているようです。徳永謙太郎さんからのレポートです。
昨年度発足した KRYメディアリテラシー実践プロジェクトでは、今年度、「3つの柱」 を掲げ実践しています。
(1)KRYメディア体験教室 「親子でラジオディレクター」
メディアとの能動的な関わりを通して、広く県民にメディアリテラシーを学んでもらおうという企画です。
今回は「ラジオ!:音の体験教室」をデザインしました。県内在住の親子3組が「ふるさと」 をキーワードに、5分の番組制作に挑戦。「ラジオは想像力を膨らませてくれるメディア。その奥深さが最大の魅力!」そう語る、ラジオ編制部・佐藤純子ディレクターが先生役をつとめました。3組の親子が真剣に取り組み・完成させた作品は、9月7日オンエアー予定です。
(2)メディアリテラシ-出前講座 (対象は県内の小・中学生)
教育の世界でも、メディアに対する関心が高まる中、KRYスタッフが県内の小・中学校に出向き、メディア学習の場を提供する… いわゆる 「出前授業」 をスタートさせました。
第一回目の訪問校は、長門市立神田小学校。 KRYがデザインしたのは、「7枚のイラストの中から4枚を選び出し・並べ替えて、自分たちだけの4コマ漫画を完成させよう!」 という、独自のワークショップ。 全く同じイラストなのに、並べ方を工夫したり、文字情報を付け加えるだけで、それぞれのイラストがもつ意味がガラリと変わっていきます。
子ども達は、授業を通して… 『情報の裏には、必ず、制作者の意図が働いている!』 という、メディアの特性を学んでいきました。
(3) KRYイベントと連動したメディアリテラシー活動
KRYイベントと連動し、子どもたちを対象とした 「アナウンサー体験ブース」 を企画・運営しました。
先生役は、現役アナウンサーたち。会場には、たくさんの子ども達が訪れました。はじめてのアナウンサー体験に、緊張しながらも、目を輝かせる子ども達の姿が印象的でした。
これらメディアリテラシーに関わる活動は、KRYのステーション・イメージを高める役割も果たしていると思っています。プロジェクトでは今後も、様々なスタイルのメディアリテラシーを提案・実践していくつもりです。
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