メディア・コンテ ウィルあいち終了

今回のウィルあいちはあいち男女共同参画財団とエクスプリモとの共催で、愛知淑徳大学の新しい「アトリエ」で行なわれました。3日間のワークショップということで、参加者は少なかったのですが、その分、じっくりと作品制作に取り組むことができたと思います。
1日目
1日目は最初にデジタル・ストーリーテリングの世界的な動向を説明し、メディア・コンテの狙いを説明した後、「写真組み合わせストーリー」をやりました。子ども向けに開発したワークショップでしたが、とても盛り上がり、写真で表現すること、写真から読み取ることについて考えました。
次に、「ナレーションの表と裏」というセミナーっぽいワークショップを行いました。私の不手際でうまく進められませんでしたが、コンセプトとしては、ナレーションのこつと、ナレーションを崩して自分の本音を出したり、自分らしさを追求したりということを両方やりながら、物語を作る=ナレーション原稿を書くのだということになれてもらうということがありました。「裏」のナレーションは、方言を使ったものや、語りかけるものなど、とてもユニークでした。
午後は、このワークショップの中心とも言える「お題ぺたぺた」。3人組になって、1人あたり20分ずつ5つのお題にそって語ってもらい、そこからゆるくテーマを見つけ出していくということを2セッションやりました。終わる頃にはそれなりのテーマがみつかり、それについて軽くみんなでコメントをして、溝尻さんに写真撮影のこつをレクチャーしてもらって終わりました。
ちなみに今回のお題は男女共同参画財団ということもあり、ジェンダーっぽいことが出てくるようなテーマがいいかな、と、
・やっかいなこと
・ちょっと気になるあの光景
・私のへそくり(隠していること)
・これ、むかつく!
・私の発明、わが家の発明
というようなことでやりました。
2日目
午前中、とってきた写真を印刷し、それを切り取ってメンディングテープで5つの紙に分けて貼り、物語の構成を考えていきました。今回はほとんどみなさん、芸術的に構成を考えてこられて、今回は私たちが大きく動かさなくてもいい状態でした!学生や参加者たち、それに広島から参戦してくださった土屋さんからもものすごく有益なアドバイスがどんどん出て、相当いい感じで物語の枠が出来上がりました。ただ、この「5枚紙芝居」は盛り上がりすぎて、予定の時間を都合1時間半もオーバーしてしまいました。が、それだけさまざまなアイディアが出たということ、じっくり物語についてみんなで考えられたことはよかったです。
3日目
ナレーションの録音をしつつ、編集に入りました。
それぞれとても「自分らしい」ナレーションと、渾身の写真で、素敵なストーリーが語られてゆきました。ウィンドウズ・ムービーメーカーの調子もあり、少し戸惑った方もありましたが、ほとんど問題なく時間通りに終了。できたばかりのミニシアターで飛び入りのお客さんも呼んで上映会でした。
できあがったのは、夫婦の関係をさまざまなペアのあれこれに託したストーリーや影に惹かれてしまうわけを魅力的な写真で綴ったストーリー、「弱者」とは何かをさまざまなシーンから考える作品、「家」から自分と家族の歴史を感じさせる作品、そして新興住宅地の祭りの良さを獅子頭が語るストーリー、それに「40年ぶりのラブレター」なるストーリーまで登場し、参加したスタッフいわく、「人の思うこと、感じること、考えることって、ここまで豊かで自由でどこまでも広がりがあるんだ」と感じさせられるワークショップでした。
あいち男女共同参画財団のみなさま、参加者のみなさま、ありがとうございました。ぜひみなさんの今後の活動に生かしていってくださいね!willaichi.png

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