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2/2 とやまフォト川柳、新たな展開へ
- February 5, 2011 4:15 PM
- アーカイブ | チューリップテレビ | チューリップテレビ08-
2月2日(水)、大雪が続き飛行機や鉄道がストップするなか、奇跡的な晴れ間をぬって富山市へ到着。民放連メディアリテラシー実践プロジェクトのフォローアップというかたちでチューリップテレビでの講演会や打合せに、東京大学の水越伸、林田真心子が参加しました。
同局の島倉正代表取締役社長と懇談させていただいたあと、今井喜義常務取締役をはじめとするチューリップテレビのみなさんをはじめ、富山県情報政策課や富山県教育委員会の方々、NPOインターネット市民塾、住民ディレクターの方々など約20名のみなさんの前で、「ローカルなマスメディアのゆくえ:メディアと市民の新しい結びつき方をさぐる」と題して水越が講演をさせてもらいました。
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12/6 青森放送フォローアップ報告
- December 18, 2010 4:31 PM
- follow up 2010 | アーカイブ | 民放連プロジェクト
2010年12月16日、青森放送のメディアリテラシープロジェクトのフォ
ローアップを実施いたしました。
青森放送は2006年に公募型の民放連メディアリテラシープロジェクト
実践を行うようになった初年度に参加し、以降2010年に至るまで実践を
続けてこられました。
こうした活動の継続ができたのは、青森放送の山内千代子さんをはじ
めとしたスタッフの皆さんの熱意の賜物ですが、それに加え県や弘前大
学と「あおもりメディアリテラシーネットワーク」を組織し、「人財あ
おもり丸」というテーマを設け、助成を確保してきた体制づくりの成果
でもあります。
しかし、実践を始めて5年が経過、様々な面で見なおしが必要となり、
2011年以降はこのネットワークを一旦解散し、別の枠組みを現在模索し
ているという状況です。
開通したばかりの東北新幹線で新青森へ。16日は朝からびっしりのス
ケジュールで、フォローアップを行いました。
9:30 報道制作局長と意見交換
10:00 一般社員約11名を対象としたミーティング&ワークショップ
※アナウンサー、テレビ制作プロデューサー、ラジオ制作デ
ィレクター兼パーソナリティー、テレビ営業、テレビ編成、
デジタルコンテンツ担当、技術、秘書室の方なども参加。
12:00 現プロジェクトメンバーとの意見交換
16:00 弘前大学にで、アドバイザーの児玉忠教授、サポーターの大
学生・大学院生と意見交換
「既参加者(高校生)の追跡調査」の報告 など
全てのセッションにおいて「継続することの意義」そして「メディアリ
テラシーの意味するものの広がり」がテーマになっていったと思います。
その中でも特に私(水島)が意識して話をしたことは・・・青森放送の社
内ではどのように理解されているかは別として、自治体および大学とがっ
ぷり活動を支える組織をつくりあげてきたこの事例は、既に「青森モデル」
といわれるまで評価がなされている、ということ。それと、将来に向けた
継続のありかたを考えるとき、メディアリテラシー活動は「番組制作」に
止まるものではない、実際既にもっと広い意味が社会的に与えられつつあ
ることを踏まえる必要がある--この二点でした。
<午前中のミーティング&ワークショップ>
一般社員11名+報道局長が参加され、実りがあるミーティングになりま
した。
はじめに、山内さんと一緒にプロジェクトを推進してきた星和明さんか
ら、この5年間の取り組みの報告と今年の概要が報告されました(約20分)。
そのあと水島が、11月に大阪で行われたメディアリテラシーフォーラムの
基調講演資料をもとに--「メディアリテラシー」は単に「子どもたち」が
「放送」を学ぶことに止まらない、むしろ危機に直面する「放送」が他の
新しいメディアと連携しながら、再び社会的な位置づけを獲得し、翻って
新しい社会のデザインに寄与していくためのコンセプトなのだ--といった
お話しを(約30分)しました。
そのあとはワークショップ。手札サイズの無地の「情報カード」を、一
人9枚ずつ配りました。それを使って以下のカードを作成。
㈰星さんの報告の中で印象に残った点を3枚書く(「星カード」)、
㈪水島の話の中で印象に残った点を3枚書く(「水カード」)、
㈫参加者各人が考える青森放送が抱える課題を3枚に(「青カード」)
まず「星カード」を各自一枚ずつ出し、それに「水カード」の中でで関連
しそうなものを重ね(必ずしもくっつかないものは、バラで机の上に出し)
全部出切ったところで、さらに関連しそうな「青カード」を重ねていくと
いう、「UNO」というか「神経衰弱」というか「ババ抜き」というか--
集団KJ法のような遊びをしました。
これまでのメディアリテラシーで何をやってきたか(「星カード」)と、
現在のメディアリテラシー概念の動向(「水カード」)との関係、さらに
は青森放送の課題(「青カード」)と結びつけられることで、これまでの
活動で何が出来て、何がこれから必要なのか、そしてそれは青森放送の現
状と、どのように関係づけることができるかを、参加者全員で考えるとい
う体験したというわけです。
継続はされてきたものの、これまで限られたメンバーだけで頑張ってき
たという実践自体の在り方を見なおし、もっと多くの社員が参加し、会社
と地域の「資産」にメディアリテラシー活動をランクアップさせていく--
これが、今後の青森放送に課せられた課題として見えてきました。
この結果を踏まえて、星さんをはじめとした現メンバーほか、ワークシ
ョップ参加者数人と、これからの継続のあり方について話し合いました。
これまでの「人財あおもり丸」というテーマ、「番組制作」という手法を
超えて続けていくには、社員一人ひとりの負担を低く抑えながら、多くの
社員が参加できる仕組みを考えなければいけない。例えば、既存の各人・
各セクションのミッション(例えば具体的な番組、コーナー)の中に、メ
ディアリテラシーの要素を発見し、メディアと地域との関係を再構築する
という視点から「改善」を行う方法があるだろう、といったことなど。非
常に可能性のあるアプローチだと思いました。
その点について報道局長は、「民放連プロジェクトの枠組以前に、もと
もと青森放送には、地域の視聴者と理解しあうための努力をするという遺
伝子があった。それが近年は薄れてきている」という問題意識を強く持た
れていました。話合いでは、これまでの体制にこだわらず、地元経済界な
どのサポートが得られるようにする必要性、さらには社内的には予算面の
保証などを考えるべきなどの具体策に踏み込んだ議論がなされました。
<夕方からの弘前大学での意見交換>
その後場所を弘前大学に移し、児玉先生と、これまでサポートしてこら
れた大学生・院生たちとミーティングの場を持ちました。大学生たちは、
単に高校生の番組作りを傍からサポートしてきただけに飽き足らず、新た
に自ら番組作りにチャレンジしていました。まずその作品の観賞を通して、
振り返りを行いました。
大学生の体験から、これまでの「人財あおもり丸」の枠組みで何ができ、
何ができなかったのかが、明らかになってきました--大学生の(少し大人
の)視点でつくられた今回の作品は、「高校生」が出来る可能性と限界、
例えば"本当にこのプロジェクトは、青森の「人財」開発に貢献できてい
たのか"といった問いを浮かび上がらせました。
さらに、これまでの5年間活動に参加されてきた「高校生+元高校生」
にアンケートを行い、それを卒論にまとめた学生から報告がありました。
アンケートは約8割という極めて高い回収率で、そこからはこの活動が彼
らの心に何を「学び」として残したかが見えてきました。それは地元「青
森」との結びつきを確認するという一言に集約されるかと思います。「高
校生」という時代にそのことを意識することの意味を改めて考えさせられ
ました。
学生たちは、単に「お手伝い」をしていたのではなく、自分たちの問題
としてメディアリテラシーに向き合っていました。一人の大学院生(自ら
番組制作を行ったリーダー)は、4年間サポートを続けて来たと言います。
これだけ長い間プロジェクトと学生との絆を保ってきたのは、大変な努力
だと思いました。こうした環境を支えてくださった弘前大学の児玉先生の
ご尽力には、本当に感謝しかありません。
弘前大学では、児玉先生のような教育学からのアプローチだけでなく、
社会学の先生方もサポートしてくださっており、メディアリテラシーを介
した産学連携のあり方などにも、その後議論は広がっていきました。単に
「放送」を学ぶメディアリテラシーを超えて、「放送の社会性」を地域と
ともに築くという課題を通じて、「社会」そのものを学ぶプログラムとし
てのメディアリテラシーの可能性が垣間見えた時間でした。
とはいえ、現実は青森放送を始め、地域民放局は極めて厳しい環境下に
あり、こうしたこれまでの成果をいかに次のかたちの中に引き継いでいけ
るかについては、壁や制約も大きいのが現実です。したがって、こうして
少しでも見えてきた可能性をさらに拓いていくためには、まずは議論の流
れを止めないことが大切であることを感じました。メディアリテラシー実
践「青森モデル」の新しいステージでの発展を、これからも応援し続けた
いと考えています。
(報告:水島久光)
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12/8 中国放送フォローアップセミナー「メディア・リテラシーの可能性―視聴者コンタクトマップ作り」
- December 8, 2010 8:44 AM
- follow up 2010 | アーカイブ | 民放連プロジェクト
2006年度の実践局である中国放送で2010年12月8日、フォローアップセミナー「メディア・リテラシーの可能性―視聴者コンタクトマップ作り」が開かれ、編成制作、報道、アナウンス、企画、広報、総務など各部署から16名の局員の方が出席しました。会の前半ではメディア・リテラシーの取り組みや考え方がどのように広がり、発展しているかについてのレクチャーを、後半には参加者が日常の業務の中から視聴者との接点を見つめ直し、メディア・リテラシーの活動に繋がる種を見つけ出すための簡易なワークショップを行いました。また、広島経済大学メディアビジネス学科の学生4名も参加し、大学生たちが抱いている広島の放送局のイメージについて意見交換する時間も設けました。
●開催にいたるまで
中国放送からフォローアップ参加の意向を受け、アドバイザーを担当することになり、どのような取り組みを行うかについて、今回窓口となられた総務の方らと数回ミーティングを重ねて検討しました。中国放送の場合、実践したのは4年前であり、当時担当された方がすでに退職されていること、子ども達とのビデオ番組制作など個人的な取り組みはあるものの組織としての活動は継続されていないこと、メディア環境もメディア・リテラシーの取り組みも変化していること、などからフォローアップと言っても、2006年度の実践の振り返りに重点を置くのではなく、実践後の時間を埋めつつ今後の展開に繋がる内容にしようということになりました。最終的には、そもそもメディア・リテラシーとは何かを改めて問いつつ、実践年度以降の取り組みがどう展開したのかについてのレクチャーと参加者の方に自分自身とメディア・リテラシーの接点を認識してもらえるような作業をすることにしました。
●メディア・リテラシーは「メディア文化を共に創造する営み」へ
当日のレクチャーは「ソーシャルメディア時代のメディア・リテラシー」というタイトルで「メディア・リテラシー概念の発展と取り組みの広がり」「民放連プロジェクトの展開」「課題と展望」について話をさせていただきました。「視聴者の批判的な読む力」と捉えられていたメディア・リテラシーが、「送り手/受け手の読み書き能力」へ、さらに「メディア文化を共に創造する営み」へとその概念を発展させてきたこと、また、学校や放送局だけでなく、ミュージアム、NPO、商店街などと取り組む場、担い手も多様化していったことなどを話しました。また、民放連プロジェクトとしても、協働のミニテレビ番組作りに留まらず、ラジオコミュニティの再生を目指すものや広報活動と結びつけた新たな取り組みも行われており、さらに過去の実践局の中には地域の市民がメディアを活用、情報発信するための情報センターを運営する試みなどもあることを紹介しました。課題としては多忙な日常業務の中での継続や直接関わっていない人への浸透の難しさ、即効的な効果の伝えづらさ、などがあげられるものの、ローカル放送局が地域で放送を続けていく上で、それを受容する視聴者に向き合うことは肝要であり、視聴者と繋がり、共に地域を盛り上げていこうとする、また放送局自身が進化していくメカニズムとして、メディア・リテラシーは有効な概念であり、取り組みになる、と話しました。
●視聴者との接点はどこに
後半の「視聴者コンタクトマップ作り」では、それぞれの局員の方が視聴率ではなく、視聴者と顔を合わせる接点を見つめ直す作業を行いました。進行は中国放送の方が担当され、参加者全員が付箋にそれぞれの視聴者との関わりを記入し、それを発表しながらホワイトボードに貼り付け、皆で共有するという試みを行いました。取材相手、番組への視聴者参加、視聴者からの電話対応、放送番組審議会への出席、講演依頼、町内会の飲み会への参加、大学時代の恩師の授業で話す、など多岐に渡りましたが、分類すると「番組制作」「交流・ヒアリング」「視聴者対応」「社内見学」といった日常業務としての接点と、「講演・講義」「地域活動」「反応」という局員の社会生活も含めた接点が浮かび上がってきました。
特に意識していなくとも、視聴者との接点は多様にあり、整理して結びつけたり、一工夫して磨き直したりすることで、ともすると制作した番組を流す、視聴者の声を聞く、という回路が結びつかず言わば平行線のように交わらなくなってしまう矢印を輪のように結びつけ、相互理解に向けた視聴者との対話の回路を開いていけるのではないか、と思える結果となりました。こうした接点をどう具体的なメディア・リテラシーの取り組みへと結びつけていけるかという議論を丁寧に行う時間がなく非常に残念でしたが、それは可能だし、一人ひとりの日常の中にメディア・リテラシーの取り組みへのポテンシャルがあることが改めて感じられました。
●地域に根ざす放送局のこれから
セミナーでは、事前に15名の学生に広島県の放送局5局、中国放送、NHK、広島テレビ、広島ホームテレビ、テレビ新広島のそれぞれのイメージをイラストと言葉で書いてもらい持参しており、出席した学生には直接説明してもらいました。ドラマやクイズ、お笑いなどがあがる他の民放局と比べ、中国放送は広島を取り上げる番組が多く地域密着で親近感がある、という意見が非常に多かったです。また、このイメージ比較に参加された局員の方々が非常に関心を寄せていられたのが印象的でした。
時間が足りず叶いませんでしたが、個人的にはもう少し一人ひとりの局員の方の話を伺いたかったし、その先の議論から具体的な面白いアイディアが生まれてくるように思えました。今回の1時間半の短いセミナーで伝えられたことも理解いただけたことも限られているとは思いますが、広島の人々に根ざした実直な取材、番組制作を行っており、老舗で信頼の篤い中国放送であるからこそ、広島のメディア・リテラシーの牽引役となって、相互理解に基づく放送局と市民の関係の再構築、新しいローカル放送局のあり方をデザインしていって欲しいと願いますし、また可能であるだろうと期待しています。
(土屋祐子/広島経済大学)
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11/26 大阪メディアリテラシー・フォーラム報告
- November 30, 2010 4:35 PM
- follow up 2010 | アーカイブ | 民放連プロジェクト
11月26日(金)、民放連メディアリテラシー・フォーラムが大阪・関西大学で開催されました。6月の福岡に続いて2回目の開催です。放送局関係者や研究者、市民団体の方など50名ほどが参加しました。
冒頭の基調報告では、東京大学大学院情報学環の水越伸氏より、これまでの民放連プロジェクトの枠組みや射程を振り返り、今後を展望する話がありました。林田からは、2001年に始まった民放連メディアリテラシープロジェクトの参加者へのインタビューをもとに、その成果や課題を報告しました(文末の論文参照)。
その中で、水越氏は、今後、メディアリテラシープロジェクトが展開していく方向性を「マーケティング&メディアリテラシーへ」「学校・大学連携型」「公共施設連動型で地域に根ざす」などカテゴリー別に具体的に提示。それをもとに、参加者ディスカッションでは次の3つにわかれ、実際に携わる経験者からの報告が行われました。
1)クロスメディア市民参加型のメディア遊びへ(チューリップテレビ・服部寿人氏、東京大学大学院・鳥海希世子氏)
2)お客様サービス&CSR&体質改善のために(テレビ朝日・上野敦史氏)
3)海外の取り組み:すごい!台湾のメディアリテラシー(マルチメディア振興センター・劉雪雁氏)
今回は、前回(福岡)に比べて、人数も比較的少なかったせいか、それぞれの取り組みの目的や仕組み、予算や課題、局の体制など悩みについてなど、より詳細な質問が投げかけられていたように思います。それに対し、丁寧なやりとりが続きました。
最後のパネルディスカッションでも、プロジェクト実践者の悩みや課題が率直に報告されました。2001年にはじまった「民放連メディアリテラシープロジェクト」今年で10年目を迎えました。その活動は大きくはなくても、しっかり、確実に広がっていることを、参加された方々の声から実感します。一方で、実践する放送局の方々の悩みはそれぞれに変わらずあり、孤軍奮闘しながら実践を継続している局員の方も少なくありません。前回の福岡に続いて、今回も、そうした「送り手」の生々しい声が聞かれました。その切実な声は、単に、民放連プロジェクトを継続する課題や困難を示しているだけでなく、現在の放送の状況を率直に捉えた示唆であり、望ましい放送の未来を描くための問題提起しているといえます。
なお、民放連メディアリテラシープロジェクト参加者へのインタビューについては、東京大学大学院学際情報学府紀要(NO.79 2010:65-87)「送り手のメディア・リテラシー:民放連プロジェクト実践者へのインタビューから」に詳細を記しています。東京大学大学院情報学環紀要
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9/24 民放連プロジェクト福岡フォーラム終了
- September 26, 2010 12:29 AM
- follow up 2010 | ろっぽんプロジェクト | アーカイブ | チューリップテレビ | ニュース | 九州朝日放送 | 南海放送 | 和歌山放送 | 岡山放送 | 文化放送 | 民放連プロジェクト | 鹿児島テレビ
日本民間放送連盟とマス&コミュニケーションプロジェクトの共催で行われた
「メディアと市民の新しい結びつき方をさぐる:民放連メディアリテラシー・フォーラム in Fukuoka」が終了しました。
放送局関係者やNPO、研究者、過去の実践に参加した子どもたち(当時は小学生、今は高校生)など、のべ90人ほどの皆さんが集まり、会場は満席になるほどでした。
はじめて、民放連メディアリテラシープロジェクトに関する報告や話を聞かれた方も多く、率直な意見や、新しい発想もいろいろととびだしました。詳細は、改めて、報告したい思います。まずは、参加された皆さん、本当にありがとうございました。
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3/10 ろっぽんプロジェクト 読売新聞に紹介される!
- March 30, 2010 11:37 AM
- ろっぽんプロジェクト | アーカイブ | 民放連プロジェクト
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3/8 ろっぽんプロジェクト最終報告会
- March 18, 2010 5:09 PM
- ろっぽんプロジェクト | アーカイブ | 民放連プロジェクト
「ろっぽんプロジェクト」3年間の活動報告会&
パネルディスカッション「テレビは視聴者と協働できるのか?」
2010年3月5日、東京大学本郷キャンパス「福武ホール」で、東京大学とテレビ朝日の共同研究「ろっぽんプロジェクト」の活動報告会が開催されました。2007年から3年間、視聴者とテレビ局のより良い関係作りを目指して行ったさまざまな活動を総括し、研究的側面からの評価を行った後、「テレビは視聴者と協働できるのか」と題して、パネルディスカッションを行いました。参加者は約70名。研究者、民放、BPOなどの関係者だけでなく、「ろっぽんプロジェクト」で行ったワークショップや、メディアリテラシー講座などに参加してくださった一般視聴者の方の姿もありました。
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■ 活動報告
テレビ朝日から、プロジェクトに参加してきた「お客様フロント部」のスタッフからの、活動報告は「『ろっぽん』を通して、3年間いろいろな新しい出会いがありました。」という感謝の言葉からスタート。
「ろっぽんプロジェクト」の第一ステップは、以前からテレビ朝日で行ってきた「社内見学」「出前授業」「テレビ塾」などの活動を改めて見直すことでした。これらの活動は総合学習支援の一環として行われてはきましたが、「ろっぽんプロジェクト」を通して研究者と交流することにより、メディアリテラシー的な観点から、それぞれの活動を見直すきっかけを得て、「見学の生徒さんたちが何を考えているのか」「放送の仕組みを知ってもらうとはどういうことか」と、スタッフ一人一人の意識が変わったことが報告されました。
次のステップとして「ろっぽんプロジェクト」が取り組んだのは、視聴者とテレビ局のスタッフが語りあい、気づきあう場を提供する、ワークショップのデザインでした。
「テレビ・パズル」(2009年3月~バージョンを変えて3回ほど実施)のワークショップには高校生から85歳までの視聴者とテレビ局スタッフがひとつのテーブルを囲んで「それぞれにとってのテレビのイメージ」の絵を描き、一緒にテレビについて語り合うというシンプルなものですが、通常なかなか対等な会話が成立しにくい関係性の中に、画用紙、ペン、模造紙というシンプルなツールが入ることによって「送り手」「受け手」の立場を超えて、「対話の場」が立ち上がり、本プロジェクトが求めてきた「広がり」と「自由度」を持つパイロットモデルとして大きな可能性が示されたことが報告されました。
夏休みの親子見学会の機会に行った「ろっぽん夏休み・親子ワークショップ」(2009年8月実施)は、館内見学とクイズを交えてのワークショップを組み合わせ、見学前と後でのテレビ局のイメージの変化を絵に描いてもらうものでした。テレビ局の担当スタッフたちも多くのことを気づかせてもらったそうです。
「見学の前と後では絵がずいぶん違っていて、自分たちの行っている館内見学の影響が大きいことが分かり、うれしいと同時に責任が重いことを感じました。」
「見学する親子のためにクイズを作ったのですが、クイズを作りながら自分の伝えたい点を整理できました。」
☆「ろっぽん夏休み」は、昭和女子大学人間社会学部の駒谷真美准教授〈発達心理学〉の研究論文にまとめられており、学問的な観点からの分析が、この後ありました。
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テレビ局が地域コミュニティに出かけていって、自治体と連携して作り上げるオーダーメイド型の大人向け「出前講座」の一環として、中央区市民カレッジと協力して行われた「大人のためのメディアリテラシー講座・全5回」(2009年10月実施)では、メディアリテラシーの定義や、世界のテレビ事情といったメディアに関する講義、テレビ朝日の館内見学とニュース体験に加えて、グループで架空のテレビ局「築地市民テレビ」を想定した3分間の番組づくりまで行いました。どちらかというとご高齢の参加者が多かったのですが、受講者から「頭が痛くなるほど、面白かった」という感想が出るほど盛り上がり、その好奇心と行動力のパワーにテレビ局員が圧倒されっぱなしだったことも報告されました。
■評価・分析
「ろっぽんプロジェクト」の活動を総括して、評価・分析していただいたのは、駒谷真美さん(昭和女子大・准教授)と、境真理子さん(桃山学院大学・教授)のお二人です。
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発達心理学とメディアリテラシー、親子コミュニケーションとメディアの関係を研究していらっしゃる駒谷真美さんには、「ろっぽん夏休み・親子ワークショップ」の企画段階から参画し、親子見学の理解を深めるために作成した『見学クイズ』をメディアリテラシーの観点から監修していただきました。実際に参加した親子に見学会での親子コミュニケーションの有効性や、学習効果などについてのアンケートを行い、それを詳細に分析した結果を発表。テレビ局の館内見学が持つメディア教育における効果性や、親子でメディアリテラシーを学ぶことによる効果の高さ」などの点を評価されました。
境真理子さんには、プロジェクトの1年目にテレビ朝日のそれまでの活動を分析した立場から、3年間の「ろっぽんプロジェクト」の活動を包括的に振り返っていただきました。
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「当初、研究者からは、テレビ朝日の活動は『メディアリテラシーというより、テレビ局の単なるPR活動ではないか』という疑問の声もありました。しかし、3年間のプロジェクトも終盤に来て、そうした評価の問題よりも、『テレビ局と視聴者が出会うことの意味』が問われるように、質が変化したのではないかと思います。」
特に大人向け出前講座でテレビ局と地域との出会いがあったことに注目。一般にローカル局は地域との関係も密接だが、はなかなか視聴者の顔が見えないといわれるキー局が放送エリアの中に出て行くことで、地域の住民との出会いがあったことは、「視聴者との直接対話、交流空間の創出、社会教育への関与、地域の発見」などの成果があったと評価。今後の課題として、社内外へこうした活動をひろげていくためには「活動から得た経験を『言語化』する必要がある」ことを指摘した上で、『メディアーリテラシー』は、いわば『メートル原器』的なものとして、メディアと市民社会との関係を測るものさし、基準だと考えられるのではないか」とまとめられました。
■パネルディスカッション
休憩を挟み、東京大学大学院・水越伸さん(東京大学・教授)を司会とする「テレビは視聴者と協働できるのか」と題したパネルディスカッションが行われました。パネラーとしては、職場学習論の立場から「大人の学びを科学する」ことを専門分野とする中原淳さん(東京大学・准教授)、メディア環境と人間の関係性を記述するメディア論的見地からテレビも研究対象とされている水島久光さん(東海大学・教授)、そして、テレビ朝日社員と大学院生の両方の立場で「ろっぽんプロジェクト」に関わった古川柳子(東京大学大学院・テレビ朝日)が参加しました。
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中原淳さん(東京大学・准教授)の発表(要旨)
私は「職場学習論」つまり、大人が社会に出てから会社などの組織の中で、どう学ぶかを研究してきた。最近では社会がリキッド(流動)化していることの現れか、「働く意味とは?」といった基本的な疑問が、働く人たちの中で問われることがよくり、その中で、企業文化の中で「しみついいてきたアカを落とす」必要性が求められるようになってきた。組織の中で、「一人前」になるときに、しらずしらずに身についてしまったこの「アカを落とす」ことを『アンラーン』と呼ぶが、いま求められているイノベーションや新しいアイデアにつながる『アンラーン』の契機として、「職場」プラス「社外」という要素、つまり「越境」ということが重要だと考えている。
「ろっぽんプロジェクト」の報告もこうした「越境」的な活動として、非常に興味をもって拝聴した。ただ、「テレビ局の学び」「気づき」といった表現を安易に使うだけでなく、いったい何に「気づいた」のか、仕事なのか、メディアなのか、何を『アンラーン』したのか?ということをきちんと洗い出していくことが必要ではないかと感じる。また、個人が気づいたり、変わるというだけではなく、組織レベルでどう変わったか?「気づき」を仕事の変化につなげられたか?といったことが、今後は問われていく必要だろう。
水島久光さん(東海大学教授)の発表(要旨)
メディア・リテラシーは当初は、マスメディアという「送り手」側の圧倒的な影響力に対して、「受け手」がメディアを「読み解く」ことで、マスメディアという一種の「権力」に抵抗するためのロジックとして生まれてきた。しかし、ネットの広告費がついに新聞を追い越し、いわゆるマス4媒体(テレビ・ラジオ・新聞・雑誌)の落ち込みには歯止めがかからず、さらに、複数のメディアを組み合わせたメディアミックスという手法がマーケティングの大きな流れとなりつつある。また見るほうも、ダブルスクリーン、トリプルメディアといった複数のメディアに同時に接触することが当たり前の時代になっている。
こうしてマスメディア自体が弱っていく中で、かつての「抵抗できないので、読み解く」というメディア・リテラシーのアプローチだけで、果たしていいのかどうか。そういった問いの中から2000年頃に生まれたのが、「送り手」である放送局と「受け手」である中高生が「互いに学びあう」という民放連メディアリテラシープロジェクト型の活動だ。今年度、私は鹿児島テレビ(CX系)の実践支援で何度か現地に赴いたが、実施局には何かをやらざるを得ないという危機感があふれており、「送り手」と「受け手」の循環モデルという「新しいメディア・リテラシー」が切実に求められていることを実感した。いま、メディアと社会の関係性をつなぐ方法論としてメディア・リテラシーが求められている。
古川柳子(東京大学大学院・テレビ朝日)発表(要旨)
「ろっぽんプロジェクト」の活動を通して、テレビ局と視聴者が協働していくために、必要なことがいくつか見えてきたように思う。プロジェクト開始当初、「テレビ朝日の活動は、広報・企業PRですよ」と研究者側から指摘され、テレビ局側のスタッフは当惑していた。そうした中で、メディア・リテラシーの意味をテレビ局スタッフや視聴者に理解してもらうためには新しい活動を「かたち」にする必要があり、活動を継続するためには、それがある程度の「広がり」と「自由度」のあるモデルである必要があった。視聴者が現実に参加できる時間や、テレビ局員の日常業務と折り合いなども考慮にいれながら、ワークショップ型の活動モデルとして「テレビ・パズル」を作りあげるプロセスをテレビ局と研究者で共有できたことは大きい。また、人事異動などがある会社組織の中でプロジェクトを継続するには、メディア・リテラシー活動の核となる部署が明確になっていることも大事。テレビ局と大学、テレビ局と地域市民といった「異文化」との連携には摩擦や対立がつきものだが、「ろっぽんプロジェクト」に関わった、視聴者、テレビ局員の多くの人々が、「メディアリテラシーは大変で、難しいけど、すごく楽しい」という共通の感想を持った。こうした「楽しさ」という要素が、対立を乗り越えたり、「学び」に繋がることの意味も、考えていく必要があると思った。
パネラーの発表に続けて、「ろっぽんプロジェクト」を指導してきた水越伸さん(東京大学教授)も加わり、ディスカッションが行われました。
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プロジェクトに参加したスタッフの「個人」の気づきを、どう「組織」としての学習に拡げていくことができるのか、視聴率以外に「製品」である「番組」を振り返ることがないテレビ局にとっての、「視聴者」と共にテレビを考える機会を作ることの重要性などが議論されました。
水越さんからは、「ろっぽんプロジェクト」を始めた当初、海外事例の調査研究やクロスメディア展開など、かなり広範囲のねらいを持っていましたが、諸々の現実的な要因の中で、当初のデザインと違って、一部の要素が大きくなり、結果的にうまくいったと感じていることが語られました。その要素とは一言で言えば、「送り手のメディア・リテラシー」。「テレビ局のメンバーも研究者も、このプロジェクトは、もくろみとずれて盛り上がっているという不思議な状況」ではあるものの、「ろっぽんプロジェクト」の3年間に、プロジェクト参加者には、強い意識の変化が起こりました。こうしたプロジェクトをきっかけに、組織やコミュニケーションが急速に変わることの可能性は、十分に提示できたのではないかと、水越さんは総括し、3時間におよぶ報告会は終了しました。(報告:ろっぽんプロジェクト テレビ朝日参加メンバー)
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2/7 KBC実践終了! 最終報告会
最終合同ワークショップ兼「おっきーのラジドラ学園セミナー」
[日 時] 2010年2月7日(日)
[会 場] 九州朝日放送
KBCラジオ実践プロジェクト最終日の合同ワークショップは、初めの時間が子ども文化コミュニティのシアターコースの子どもたちやおかあさんたちとの交流、午後からは「おっきーのラジドラ学園セミナー」として行われ、最後にふりかえりを行う形でありました。
<参加者>
筑紫女学園高校放送部、福岡大学大濠高校放送委員会、東京大学大学院水越研究室、NPO法人子ども文化コミュニティ、KBCラジオ関係者、福岡県高文連放送文化専門部会(参加11校 生徒46人 顧問15人)
<全体の流れ>
11:30 準備スタート
12:00~13:00 第1部 交流会「博多雑煮 DE ランチばい!」
13:00 受付開始
13:30~15:00 第2部 全体セミナー(作品試聴など)
15:15~16:05 第3部 分科会(番組づくりは相互批評)
16:10~16:30 第4部 閉会式(表彰式)→解散
16:35~17:30 第5部 ふりかえり(事後インタビュー・まとめ)
<プログラム>
第1部12:00~13:00 交流会「博多雑煮 DE ランチばい!」
「食」をテーマに異年齢・異文化交流を特徴としたKBCラジオ実践の最終日はプロジェクト関係者が一同に集まってお雑煮でお昼を一緒に食べて交流しました。
最終発表会を目前に番組制作に頑張った筑女と大濠の放送部の皆さんを子ども文化コミュニティシアターコースの子どもたちとお母さんが「博多雑煮」で激励。暑い夏にはじまったこのプロジェクトを写真でふりかえったり、子ども文化コミュニティの子どもたちが企画したビンゴゲームで交流しました。おいしくて心温まる交流で高校生の緊張がやわらぎました。
豪華な博多雑煮!お餅は中学生がつきました。お母さん方のふるまいでいただきま~す!
中学生がみんなで楽しめるビンゴゲームを企画! ビンゴ!チョコをもらいました。
サプライズで中学生が高校生に手作りのミサンガをプレゼント!高校生は大喜び。手首に巻いて午後からの発表会に臨みました。
アドバイザートリオの漫才ではなく民放連メディアリテラシープロジェクトの説明。
いよいよ3作品の視聴が始まります。はじめに各班代表が自己紹介と作品の簡単な紹介をします。
1.筑紫女学園高校 ダイエット班
タイトル「ジャストライク」
テーマ:ダイエット 自分たちに身近なことと女の子の興味のあるテーマを選んだ
★主な感想より
・テーマが身近に感じられた
・場面転換の仕方が良かった
2.福岡大学附属大濠高校 アレルギー班
タイトル「あなたに知ってほしいアレルギーのこと」
テーマ:アレルギー アレルギーの子ども自身が食べ物を選んでいるのを最初は好き嫌いと思ったが、保護者の話を聴いてすごいと思った。同級生にもアレルギーの人がいて、周囲の人の理解が少ないこともわかったのでテーマに選んだ。
★主な感想より
・専門家だけでなく一般の人のインタビューも取れていてよかった。
・いろんな意見が聞けてよかった。
3.筑紫女学園高校 バイキング班
タイトル「HAPPY★HAPPY☆ラブご飯」
テーマ:ご飯について 最初テーマをバイキングにしていたが試行錯誤の結果一番身近な「家ごはん」をテーマにした。リスナーが飽きない、興味を持てる、テンポの良いものを目指した。
★主な感想より
・全体的な雰囲気が面白かった。
・ドッキリがあったりして面白かった
福岡県内各地から集まった高校生に感想を聞きました。どの高校生もしっかりと自分の意見や感想を言ってくれました。
第2部終了後は休憩をはさんで分科会会場づくりをみんなでしました。番組づくり分科会は同じ会場で、アナウンス分科会は1F事務局室A・Bへ移動しました。
第3部 15:15-16:05 「分科会」
<番組づくり分科会> 進行 水越さん・林田さん
グループディスカッション~相互批評と感想を語る会~
KBCラジオ実践プロジェクトで番組づくりをしてきた筑紫女学園と大濠高校の高校生に、高文連参加各校の高校生や顧問の先生方が加わって、各班の作品について感想や意見を15分ずつ語り合いました。
★アレルギー班について意見交流
・専門用語がわかりにくいところがあったが、解説という形でわかりやすくなった。
・漢語調的な話し方で硬いと感じたところがあった。
・アレルギーにとどまらず、人として、人との関係に言及していてぐっと感じるものがあった。
・テーマどおりにできていた。
・知識としては知っていたが、改めて考えたことはなかった。現実感があってよかった。話の筋が通っていた。
・インタビューが変なところで切れているところがあった。
・インタビューの部分が長く退屈なところがあった。
・アレルギーを知っている人にとっては知っていることばかりだったので、別の話題もいれたほうが良かった。
★ バイキング班について意見交流
・ドッキリが新鮮だった。楽しかった。
・食べる人と、つくり手両方にインタビューしていたのがよかった。
・インタビューを受ける人が緊張していないようだったのはなぜ?
・流れがきれいにまとまっていた。しゃべり方が面白かった。
・自分の気持ちとあわせて聞けた。
・ドッキリは何のため?ひつようだったのですか?
・BGMが多いと感じた。
・何を伝えたかったのかぼけてしまった。
・テンション高すぎな感じ
・テーマの「ラブご飯」は言葉としてインパクトがあるのに最初にしか出てこないのはもったいない。もうひとおしすればよかったのでは?
★ ダイエット班について意見交流
・声が聞き分けやすかった。
・効果音の使い方が良かった。
・面白かった。
・テーマが身近だった。
・途中から恋の話になってしまって何がメインかわからなくなっていた。
・ストーリーはあったけど棒よみっぽかった。
・誰が主人公かわからなくなっていた。
・登場人物がごちゃごちゃになっていたところがある。
・本当にあったことと聴いても18キロダイエットは極端すぎる感じがする。
・ダイエットの危険性については入れないのか?
回答:危険性について(死とか拒食症とか)は番組(ドラマ)放送上ふさわしくないと思いはずした。
作品に対しての意見や感想は、同世代の高校生同士ということもあって、実に率直に語られました。いいところはしっかりとほめ、課題に思ったことや、改善点も提案したりで、共感したり、笑いがおこったりのあっという間の15分でした。どの立場の高校生も互いに刺激しあい触発される様子が伺えました。
第4部 16:10~16:30 「閉会式」
実践プロジェクトの3班すべてが表彰されました。筑紫女学園の板谷さんが特別局長賞(個人賞)をもらいました。KBCラジオ小嶋局長より講評がありました。
ダイエット班 「みんなの共感をつかんだで賞」
アレルギー班 「よく取材をして、良い声を拾ったで賞」
バイキング班 「ラジオらしく楽しく聞けたで賞」
特別局長賞(個人賞) 板谷さん(筑紫女学園)
第5部 16:40~17:30 「ふりかえり」
最後に民放連プロジェクトのふりかえりとまとめをしました。
<高宮 由美子>
・メディアリテラシーの実践でKBCラジオ局が一丸となって支えてくれました。なかなかないことで、めったに体験できない素晴らしい環境の中で活動できました。
・顧問の先生方の立ち居地とサポートはナイスセンスでした。
・すぐにはわからないかもしれないけれど、これからの人生にゆっくり、じっくりと役に立つ体験をしたと思います。
・メディアリテラシーに関わることは自分や人間関係が豊かになること。
<林田 真心子>
・自分がメディアに関わるようになったのは、メディエイト(つなぐ)言葉どおりである事に気がついたから。 私と社会・人。新しい自分、新しい見方(新しいものさし)で物事を見ることができるようになった。
・メディアリテラシーに触れたことをきっかけにしてください。
<水越 伸>
・メディアリテラシーは老若男女すべてに必要です。これからのメディアはウェブ放送、ケータイ、etc.で、新しいコミュニティを作るものになっていくだろう。
・これで終わりではなく、今までやってこなかったこと、もの、これまでにないタイプの物を新しい目線で考えていってください。
・ 今回不満だったところをやり直していくこと。今回の体験を後輩に伝えることが、新しい今日からの課題です。
閉会の言葉 KBCラジオ局 "おっきー"こと沖繁義アナウンサー
「私は今回関わることで、メディアリテラシーとは考えることだと学びました。これからがスタートです。一緒にがんばっていきましょう!」
1回目の発表の12月27日から約1ヶ月の間に、高校生の作品は大きな成長が伺えました。高校生はこれまでのプロセスの中で、たくさんのことを感じて、考えて、時には楽しんで、時にはもがき、苦しみ、時にはケンカもしながら何度も作り変え、修正しながら最終日を迎えました。どの班からも、感激の声が聞かれました。学校を通しての参加ということで、様々な制約に苦労したり、課題も多くみえた実践ではありましたが、両校の高校生たちの頑張り、顧問の先生方の温かい見守り、KBCラジオ局のみなさんの層の厚いサポート、協力してくださった多くの方々の力で、見事に乗り越え、最終日を笑顔で迎えることができたのだと思います。

今回の実践は、これからの人生に、ラジオの未来に、ゆっくり、じっくりと活きてくることでしょう。みなさん、本当におつかれさまでした。(報告:高宮由美子)
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2/19 民放連メディアリテラシー実践 報告会を開催
- February 3, 2010 9:49 PM
- アーカイブ | ニュース | 九州朝日放送 | 九州朝日放送09- | 和歌山放送 | 和歌山放送09- | 民放連プロジェクト | 鹿児島テレビ | 鹿児島テレビ09-
2月19日(金)に、今年度の「民放連メディアリテラシー実践プロジェクト報告会」が開催されます。09年度の実践局である和歌山放送、九州朝日放送(ラジオ)、鹿児島テレビ放送の3社の報告とともに、プロジェクトの今後の展望などについて、ディスカッションを行います。一般の方も参加可能です。ぜひご参加ください!
日 時 2010年2月19日(金) 午後1時10分~5時10分(開場:午後0時30分)
会 場 民放連3階会議室(千代田区紀尾井町3-23文芸春秋西館)
参加費 無料
プログラム
開会あいさつ 戸恒 直・民放連メディアリテラシー実践プロジェクト・チーム主査(日本テレビ放送網・コンプライアンス推進室長)
実践報告1(和歌山放送) 和歌山放送担当者/境真理子・桃山学院大学国際教養学部教授/沼 晃介・東京大学CREST研究員
実践報告2(鹿児島テレビ放送) 鹿児島テレビ放送担当者/水島久光・東海大学文学部教授
実践報告3(九州朝日放送) 九州朝日放送担当者/高宮由美子・NPO法人子ども文化コミュニティ代表理事
パネルディスカッション~今年度の総括と今後の展望
今年度実施社担当者 水越 伸/境真理子/水島久光/高宮由美子
詳しい内容、および参加申し込みは民放連メディアリテラシー実践報告会開催案内まで
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1/31 青森放送メディアリテラシー実践 報告会終了
06年度の民放連メディアリテラシープロジェクト実践局だったRAB青森放送では、その後も毎年、独自にメディアリテラシープロジェクトを進めています。今年度も青森県内の4つの学校から高校生が参加。地元で活躍する人たちを取材し、紹介する5分弱の企画(完パケ)を製作しました。
1月31日に行われた最終報告会では、このプロジェクトを中心となって進めている山内千代子アナウンサーとともに、東京大学の水越伸さんが(なんと!)司会をつとめ、1時間の特別番組を収録しました。直前まで編集に追われたチームもあり、すっかり疲れきっていたはずの高校生も、収録がはじまると、とにかく元気いっぱい!笑いのたえない収録でした。
報告会で、まず感じたのは、プロジェクトをサポートする弘前大学の学生のみなさんの層の厚さです。高校生の活動を精神的にもがっちりと支えつづけていることが感じられました。彼らにとってもメディアと自分との関係、自分と社会との関係を編みなおす機会になっているようでした。同時に、弘前大学の先生や、高校の先生、県で人材育成を担当する方なども、それぞれの立場からプロジェクトを支えており、そこに新たな環がうまれているようでした。
青森放送での今年のプロジェクトの詳細は、こちらのサイトでチェックを!
(報告:林田真心子)
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12/27 KBC実践 高校生の制作番組 合評会
いよいよ1回目の番組制作発表会です。高校生たちが制作した番組を、互いに聴き合い、意見交換しました。


司会の水越先生。高校生たちはドキドキ!
民放連の山田さん、テレビ朝日の上野さんもカメラを持ってスタンバイ。
市民メディアアドバイザーの下村さん「今日は放送部のコンテストではなくてキャッチボールだよ!」
合評会では高校生も局員のみなさんも真剣な表情でディスカッションしました。互いに意見や感想を率直に出し合いました。おおいに刺激を受けた生徒達は、これからさらに番組制作を練り上げていきます。(報告:高宮由美子)


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12/21 KBC実践 大濠高校 子どもたちにインタビュー
大濠高校の生徒たちは、福岡市南区で、NPO子ども文化コミュニティのシアターコースに参加している子どもたちや保護者のお母さん方に食物アレルギーについてのインタビューを実施しました。
子どもたちにはアレルギーについて、お母さん方には、「エピネン」「アナフィラキシー」について知っているかどうかを尋ねました。
食物アレルギーの子どものおかあさんから、はじめに用意していたインタビューの質問以外にも、話を聞いていくうちに、症状や、気をつけていること、食生活など次々と新たな質問をしていました。
アレルギーの子どものお母さん方から、「アレルギーがない子どものお母さんからも話を聞くといいよ。」とアドバイスされたり、「逆に質問させて。なぜ、アレルギーの番組を作ろうとしたの?」と尋ねられたり、インタビューをする側とされる側の間に会話のキャッチボールが約1時間近くありました。(報告:高宮由美子)

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12/15 KBC実践 ラジオ収録開始
2009年12月15日(火)、KBCのラジオスタジオで、筑紫女学園高校チームの声の収録が行われました。
■「ダイエット」班
ラジオドラマに登場する天使と悪魔の声の収録が行われました。出演はKBC沖アナウンサー。岩谷ディレクターが収録について説明声のパターンを変えながら調整中の沖アナウンサー。高校生はしっかりと指示していました。収録後の高校生の感想は「順調です!」でした。




■バイキング班
こちらもスタジオ収録。KBC編成局の早川さんはインタビューに答える人の役。スタジオには局の関係者が集まってきました。




■番組収録
急遽1月9日オンエアの「おっきーのラジドラ学園」の番組収録もありました。


今日の活動のまとめとこれからについて説明をうけています。ラジオを聞いたり、ポストイットで整理する宿題も出ました。
一方、同じ日、大濠高校チームも学校の高校放送室で活動。
大濠高校チームのテーマは「アレルギー」。12月8日(火)福岡病院の西間先生にインタビューを実施後、内容の見直しがありドラマからフリートークへ形式が変更。伝えたいことや構成はインタビューを通して印象に残ったことや知識として学んだことが中心により具体的になっていました。また、インタビュー実施後、アレルギーの認知度について校内アンケートを実施、集計結果を出していました。番組づくりの参考にKBCラジオ制作の教養番組をダウンロードしたものや、ラジオ番組の紹介がありました。(報告:高宮由美子)
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12/8 KBCメディアリテラシー実践報告 いよいよ取材に!
本年度の民放連メディアリテラシープロジェクト参加局である九州朝日放送(KBC)。参加している大濠高校チームは、12月8日、アレルギー専門の福岡病院名誉院長の西間先生へのインタビューを行いました。チームメンバーの8人中、4人が新型インフルエンザ発症ということで4人での実施となりました。


西間先生は「生き残った4人か。」と冗談を言いながら登場。先生ご自身が書かれた食物アレルギーの冊子を用意してくださってました。「これを読んだらわかるからインタビューはしなくていいよ。」と、これまた冗談連発。ハトが豆鉄砲をくらったような顔をしている高校生に「それではさみしいね。」と、笑って声かけ、パワーポイントでアレルギー全般について講義してくださいました。とてもわかりやすい講義でした。この間のやりとりで高校生たちは西間先生にぐっとひきつけられたようでした。
その後、高校生がインタビューしながら会話がすすんでいきました。西間先生のお人柄が高校生の緊張や心を開かせていくみたいで、メモに用意した質問以外にも、自分が講義を聞いて感じたことや他にも気づいたことを4人とも自ら聞いてました。
西間先生の話がわかりやすく、たとえ話や表情がおもしろく、笑い声や笑顔が広がるひとときでした。終了後、KBCラジオの酒井さんがインタビューしてみてどうだったかを聞いてましたが、4人の高校生は一様に「よかった。」と、「変えないといけないところがある。」と一致した意見を交わしていました。
大濠高校の場合、8人で番組づくりをしており、意見を一致させることが難しく、企画内容に納得できないまま進行している課題がありました。新型インフル発症で、8人中4人の参加になったわけですが、その4人が、このインタビューを体験して一致した意見や、実際に聞いてみないと気づかなかった思い込みに気づけたなどの学びがあったことは、今回欠席した4人も含めて、これからの大濠チームの番組づくりにプラスになることと思います。
翌日、西間先生から、たまたま知り合いでもあった私宛に、こうした取り組みに対して賛同と、今後も何かあったら協力してくださるとのメールをいただき、とてもうれしかったです。
このプロジェクトは単に番組づくりが目的ではなく、番組作りを通して様々な学びや地域や社会とのつながりをつくっていくことも大切にしているのですが、そのことを実感できる実践でした。(報告:高宮由美子)
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11/10 KBC実践 企画をつめる合同ワークショップ開催

第3回の合同ワークショップで大濠高校、筑紫女学園中学・高等学校の両校の各チームは、「アレルギー」「ダイエット」「バイキング」のテーマで企画を発表、ディスカッションしました。その後、各校に持ち帰り企画を見直しました。
今回は東京から民放連メディアリテラシープロジェクト・アドバイザーで市民ディレクターの下村健一さんを迎えて、企画についてのレクチャーや高校生への質問があり、その後、チームごとに企画のつめをしました。
下村さんは番組制作において高校生と放送局員では、どんな力がどちらの方が優れているのかを感性、技術などの項目をスコアカードでわかりやすく説明、高校生でないとつくれない作品づくりをしてほしいとのエールを高校生に送りました。また、企画を考えるうえで「ぼんやり」していることを「くっきり」させること、それを自分達で考えつくっていくことが大事であるという話をしました。これらのことは、高校生だけでなく、同時に放送局員に対してもメディアリテラシーの活動として子どもたちと番組制作をしていくうえでの関わるスタンスのアドバイスにもなったことと思います。(報告:高宮由美子)
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9/6 KTS鹿児島テレビ「夏休みテレビジャック」報告
鹿児島テレビ(KTS)では、2009年度の民放連メディア・リテラシープロジェクトで、唯一の「テレビ局」での実践であるだけでなく、これからのメディア・リテラシー実践のあり方を考えるうえで、いくつか大事な試みがなされました。


多くの局が、特定の学校との連携で、数か月にわたっての実践計画を立てるところ、KTSでは短期の、しかも完全なる公募という形式を採用しました。その背景には、「メディア・リテラシー活動に関する事前の実績もなく、また地域の諸機関との関係の薄い放送局でもプロジェクト成果を上げるためにはどのようにしたらよいか」。さらには、局内理解や継続のために「メディア・リテラシーを放送局の本業の中に、どのように位置づけたらよいか」という真摯な問題意識がありました----短期・公募は、そうした状況の中で意図的に選ばれた形式でした。
短期の場合は、どうしても「番組制作」を学ぶことに止まり、「メディア・リテラシー」の獲得にまで至らずに終わってしまうのではないかとの危惧があったのも事実です。KTSは、そうしたリスクを払拭し、さらに実践の新しい可能性を開くために、長い時間をかけ、綿密な準備を行いました。
特筆すべきは・・・。
・プロジェクトそのものを「広報活動」の一環として位置づけ、「メディアを学ぶ」機会に止まらず、放送局と地元の人々との新たな関係作りを計る活動と考えた。
・報道、制作に偏らず、幅広いセクションから、プロジェクトの成功に具体的に寄与するメンバーを集めた(アナウンサー、広報がプロジェクト・リーダーを務める。美術担当や管理部門の積極的参加など)。
・地元中高校、教育機関、さらには応募者家族へのきめ細かい対応とコミュニケーション。応募者多数で、お断りした子どもたちへのフォローなど。
・実践期間中、子どもたちが「苦楽しさ」を、飽きたり疲れたりせず、濃い密度で体験できるよう、環境づくりや演出に特に留意した(さまざまな道具づくりなど)。
・プログラムの連携、チーム編成(高校生と中学生を混ぜない)や地元大学生スタッフの役割など、短期間で効果を上げられるように、各々の狙いを明確にし、対応の検討を行った。
以下は、民放連から委託決定から終了までの経過です。
3月18日(水) 民放連よりKTSに委託決定連絡
4月 8日(水) 民放連メディアリテラシープロジェクト打ち合わせ
5月 1日(金) プロジェクトチーム立ち上げ(12名)第1回ミーティング
5月11日(月) プロジェクトチームミーティング(午後7時〜)
5月18日(月) プロジェクトチームミーティング(午後4時〜)
5月19日(火) 社内講演会(午前11時〜)
5月25日(月) プロジェクトチームミーティング(午後7時〜)
5月下旬 告知スポット制作、募集チラシ製作
6月 1日(月) プロジェクトチームミーティング(午後7時〜)
6月 5日(金) 「KTS夏休みテレビジャック」公募開始(スポット、HPなど)
6月 8日(月) プロジェクトチームミーティング(午後7時〜)
6月中旬 市内近郊中学高校へのチラシ郵送、持参
市教委、県教委、鹿児島大学などへプロジェクト説明
6月15日(月) プロジェクトチームミーティング(午後7時〜)
6月22日(月) プロジェクトチームミーティング(午後7時〜)
6月29日(月) プロジェクトチームミーティング(午後7時〜)
6月30日(火) 公募締め切り(応募者66人...中学生47人、高校生19人)
7月 3日(金) 参加者決定(4チーム19人)*応募動機等で決定
7月 6日(月) プロジェクトチームミーティング(午後7時〜)
7月11日(土) プロジェクトチームミーティング(午後1時〜)
サポート大学生6名交え、打ち合わせ
7月13日(月) プロジェクトチームミーティング(午後7時〜)
7月23日(木) プロジェクトチーム、砂川、水島前日打ち合わせ(午後6時〜)
7月24日(金) 夏休みテレビジャック、1日目(オリエンテーション、社内見学)
4チーム「喜怒哀楽」「BCC☆GIRLS」「さよおねえさんと愉快な仲間たち」
「女子高生ぽよぴよ5」に決定。テーマ「元気」を感じる写真を撮って次回持参の宿題を出す。
7月27日(月) プロジェクトチームミーティング(午後7時〜)
7月31日(金) プロジェクトチーム前日打合わせ<編集の基本を学ぶ>(午後4時〜)
7月31日(金) メル・プラッツ公開研究会(民放連中間報告会)大阪
8月 1日(土) 夏休みテレビジャック2日目(撮影、編集練習など)
8月 2日(日) 夏休みテレビジャック3日目(企画、ロケハン、構成など)
8月 3日(月) プロジェクトチームミーティング(午後7時〜)
8月 4日(火) 夏休みテレビジャック4日目(取材)
8月 5日(水) 夏休みテレビジャック5日目(取材、編集)
8月 6日(木) 夏休みテレビジャック6日目(編集、試写会、終了式)
8月23日(日) 1日だけのテレビ体感ツアー実施(フォロー、6人参加)
8月31日(月) 特番「KTS夏休みテレビジャック」放送
9月 6日(日) プチ同窓会(合評会)開催(午後1時〜)
生徒17人(2人欠席...病欠等)保護者26人サポート大学生5人出席



綿密に組み立てたプログラムではありましたが、テーマ「元気」がやや抽象的で子ども
たちが苦労したこと、二日目がやや詰め込みすぎだったこと、始めのアイスブレーキン
グから制作企画への連動があまりうまく機能しなかったことなど、課題も残りました。一番、KTSのプロジェクトメンバーが悩み、議論を重ねたことは、自分たちが子どもたちに「教える」ことと、子どもたちの自発的な「気づき・学び」を促すために「介入」することの違い。その背景には、テレビの視聴者である「子どもたち」が、現在の放送局にとっていかに遠い存在であったか、という切実な事実がありました。鹿児島は、近くにマス&コミュのメンバーがおらず、密着したフォローが距離的に困難な状況ではありましたが、毎回、訪鹿のたびに、実践そのものだけでなく、地域放送局の切実な状況についてメンバーと語りあい、そうした環境の中で「メディア・リテシー」をいかに位置付けていくか、かなり深い議論ができたことが収穫でした。KTSの実践は、その意味で、これからの地域放送局の実践のあり方を考える大きなステップになったのではないかと思います。 (文責:水島久光)
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09/6/29 和歌山WBSのML実践プロジェクト始動!
この春、5月15日(金)と6月29日(月)の二回、境真理子さん(桃山学院大学)、沼晃介さん(東京大学)、飯田豊(福山大学)の3名で、和歌山放送(WBS)を訪問させていただきました。今年度、日本民間放送連盟のメディアリテラシー実践プロジェクトに取り組むことになった和歌山放送では、編成制作部の花井歩高さんを軸に、さっそくプロジェクトチームが編制され、5月にはチーム全体の顔合わせをおこない、6月末は嵐の中、30代以下の若手局員の方々と会合。
二度の訪問では、和歌山放送がこれから試みようとしているラジオ・リテラシーの実践について、企画を具体化させるための議論というよりも、このプロジェクトのそもそもの意義、その先の可能性といったことがらを繰り返し確認しながら、アイデアの交換をおこないました。南海放送で昨年度おこなわれたラジオ実践の成果を受けて、和歌山放送においても以下のふたつを、活動の基本的な目的と考えています。
- 高校生たちが、ウェブサイトやケータイをクロスメディア的に活用し、放送局の人々のサポートを得つつ、あるテーマのもとに人々の声を聞き、音源を手に入れ、番組を構成し、マイクの前で語り、リスナーのコミュニティの生み出すことを体験することを通じて、デジタル時代のラジオというメディアの課題を批判的に吟味し、その可能性を実践的に体感すること。さらに、そのことを通じて、地域の多様性や人間のあり方など、ラジオを通して見えてくる社会の諸相についての認識を深めること。
- 放送局員が、若い高校生たちとともに、クロスメディア的な番組づくりを経験することを通じて、若者のリアリティを体感するとともに、日常化した業務を新たな角度からとらえなおし、批判的に吟味し、ラジオというメディアの課題と可能性を改めて意識しなおすこと。さらに、そのことを通じて、デジタル時代のローカル民放局のあり方についての認識を深めること。
活動の大枠として、高校生たちが、放送局員あるいは大学生と協働して、あるテーマについてラジオで広く県下に呼びかけつつ、デジタルカメラとICレコーダーを用いて、人から人へと何かを探し訪ねるかたちの取材レポートを重ねる、という流れを思い描いています。その成果は逐次ウェブサイトにアップされ、リスナーが閲覧することができるようにします。そのうえで、ウェブサイトを閲覧しつつラジオを聴いてくれているリスナーを前提にしたコーナーを、生放送の中で(あくまで実験的に)設けることができれば、望ましいのではないでしょうか。
現在、活動に参加してくれる高校生と大学生がようやく確定しつつあり、企画のさらなる具体化を進めているところです。どうぞご期待下さい。
そして今週末、関西大学心斎橋オフィスで開催される「民放連メディアリテラシープロジェクト・セミナー」(第14回メル・プラッツ公開研究会)に、活動の企画書を携えて参加します。ご参加下さる方々と意見交換ができることを楽しみにしております。
(文責:飯田豊)
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09/4/8 民放連プロジェクト2009打合せ
2009年4月8日(水)民放連において、今年度の実施社のみなさんと委員の方々などと集まり、今後の進め方などについて話し合いをしました。3社は以下の通りです。
・和歌山放送(ラジオ)
・九州朝日放送(ラジオ)
・鹿児島テレビ(テレビ)
今年度は結果的に2社がラジオとなりました。景気低迷で応募数がものすごく減るのではないかと個人的には心配していましたがそういうことはなかったようです。どの社もそれぞれ面白い活動になればというふうに思っています。関係者のみなさん、張り切っていきましょう!
それにしても「西高東低」がずっと続きますね。
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「民放連メディアリテラシー実践プロジェクト2008」報告会!
みなさま
僕たち、「マス&コミュニケーション」が民放連と共同研究のかたちをとって進めてきたメディアリテラシー実践の発表会です。以下は、民放連からのお知らせに加筆訂正したものです。お誘い合わせの上、ぜひお越しください!
水越伸
(以下、民放連からのお知らせ)
日本民間放送連盟は、2009年2月20日(金)午後1時から、「民放連メディアリテラシー実践プロジェクト」報告会を開催します(会場:千代田区紀尾井町3−23文芸春秋西館、民放連3階会議室)。
このプロジェクトは、『メディアリテラシーの道具箱〜テレビを見る・つくる・読む』(民放連・東京大学メルプロジェクト編)をテキストとして、公募により決定した放送局のスタッフと中学・高校生が番組づくりなどを通じて、ともにメディアリテラシーを学び合うもので、18年度から5か年計画で実施しているものです。本年度は、チューリップテレビ、岡山放送、南海放送(ラジオ)の3社が実践を行いました。報告会では、3社の実践担当者に加え、ご協力いただいた有識者にもご報告いただきます。
民放各社の社員ならびに、メディアリテラシーに関心をお持ちの教育関係者など一般の方も参加いただけます。ぜひご参加くださるようお願いします。
この件に関する問い合わせ 民放連番組部 houkokukai@nab.or.jp
■「民放連メディアリテラシー実践プロジェクト」報告会■
日 時 2009年2月20日(金)午後1時〜5時
会 場 民放連3階会議室(千代田区紀尾井町3−23文芸春秋西館)
参加費 無料
プログラム
開会挨拶 戸恒 直(日本テレビ放送網・コンプライアンス推進室長)
実践報告1(チューリップテレビ) チューリップテレビ担当者、水越 伸(東京大学)
実践報告2(岡山放送) 岡山放送担当者、土屋祐子(広島経済大学)
実践報告3(南海放送) 南海放送担当者、飯田 豊(福山大学)
実践プロジェクトの成果〜参加者調査から 駒谷真美(昭和女子大学)
パネルディスカッション〜全体総括
水越 伸
土屋祐子
飯田 豊
申込方法 準備の都合上、氏名、所属、連絡先(メールアドレス)を明記の上、2月13日(金)までに houkokukai@nab.or.jpまでメールでお申し込みください。なお、参加証は発行いたしません。
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チューリップテレビ、その後・・・
- January 16, 2009 1:42 PM
- アーカイブ | チューリップテレビ08- | 民放連プロジェクト
寒中お見舞い申し上げますです。
チューリップテレビのメディア・リテラシー実践、報告がしばらく間がいてしまいすみませんでした。最後の報告が9月なかばで終わってましたぁ。
その後・・・。チューリップテレビでは夏の間に3つの高校生チームが制作したビデオ作品を9月27日(土)、富山大学での試写会において見せ合い、批評をし合いました。率直に言えばこの段階でのビデオ作品で、過去の実践局の最終作品に近い中身ではあったのですが、ここでもう一度「批評と表現のらせん」を一回しして上昇させようと考えた次第です。高校生たちは、あれこれいわれてそれなりにくやしい思いもし、刺激にもなったとことと思います。
10月25日(土)は砺波市美術館において、9月の批評を踏まえて各グループが作り直した最終作品の上映会と意見交換をする最終報告会でした。ここには砺波高校、福野高校の高校生、先生方、これまでに取材に協力いただいた氷見市久目地区のみなさん、高校生のご父兄のみなさん、テレビ朝日、テレビ東京、岡山放送の局員の方々、チューリップテレビの実践チーム、日本民間放送連盟番組部の関係者等、大勢の人が集まり、一種のフェスティバル的な状況の中で進めました。司会進行はチューリップテレビの荒木さんと水越が担当しました。
いろいろ印象深いことがあったのですが、なによりも高校生たちの作品が9月から格段によくなっていたことには舌を巻きました。このプロジェクトでは作品の善し悪しは一番の課題ではなく、作品をつくるプロセスで送り手と受け手がいかにメディア・リテラシーを学ぶかということが課題ではあるわけですが、その観点からしても構成がとてもよく考え直されているものだと思われました。これは何度もつくってみる、「批評と表現のらせん」を何度も回して上昇させていくということを愚直にやることがどれだけ重要かということが実証された機会だったといえると思います。
11月24日(月)、チューリップテレビでは3チームの作品を含めたメディア・リテラシー・プロジェクトの総集編的番組、「テレビノミカタ:泣いた!笑った!つまずいた!高校生113日の記録」をオンエアしました。僕も見せてもらいましたが、高校生の奮闘だけではなく、チューリップテレビの局員の葛藤、悩みなども、ある意味で平等に描かれており、とても気持ちのよい番組だったです。そして3月に再放送が決定したとのこと。乞うご期待ください。
富山の関係者のみなさま、あらためて大変お疲れさまでした。そしてありがとうございました。さらにこれからもどうかよろしくお願いいたします。こうした活動を続けていくようにしましょう!
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ろっぽん、セミナー続く
- January 16, 2009 1:29 PM
- ろっぽんプロジェクト | アーカイブ | 民放連プロジェクト
寒中お見舞い申し上げます!
「ろっぽん」プロジェクトでは、09年1月、2月、3月と、立て続けにセミナー形式の会合を開催していく予定です。
(1)1月14日(水)は、テレビ朝日が進める「出前授業」の講師をされているボランティア局員の方々の座談会があり、それを「マス&コミュニケーション」のメンバーである砂川浩慶、水越伸らがお客様フロント局の方々といっしょに伺い、ディスカッションをしました。その知見は今後、この類の活動を改善していくためにいかしていく予定です。ボランティア局員の方々の奮闘ぶりと、アイディアの豊富さと、誠実さに、あらためて感じ入りました。
(2)2月のセミナーは、テレビ朝日社員を対象に、メディア・リテラシーについての講演(水越伸)、鼎談(砂川浩慶、下村健一、水越伸)、質疑応答などをおこないます。これはいわば、テレビ朝日におけるメディア・リテラシーのデビュー・イベントとなるかと思います。くり返しになりますが社員限定です。
(3)3月12日(木)のイベントは一般公募された市民のみなさまとともに進める予定で、現在その企画を練っているところです。いずれ公募要領をお知らせいたしますが、乞うご期待ください!
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08/10、初顔合わせ ―南海放送実践レポート
2008年10月、南海放送ラジオセンターが取り組んでいる民放連メディアリテラシー実践プロジェクトが、具体的に始動しました。当初は他の実施局と同じように、ワークショップを軸とした番組制作活動が想定されていましたが、ラジオに対する子どもたちの関心が薄い状況で、いきなり番組づくりを体験するというのは何か足りないということで、これまでにないタイプの実践を展開することになりました。
プロジェクトの名称は、「マホラマ。--愛媛のワカモノ☆コミュニティ」。既に書いたように、ケータイとウェブサイトを積極的に活用しつつ、ラジオにしかできないことを仕掛けていこうというのがねらいです。もう少し踏み込んで言えば、次のような目標を設定しました。
- 高校生たちが、ケータイやウェブサイトをクロスメディア的に用いつつ、放送局のみなさんのサポートを得つつ、あるテーマのもとに地域の人びとの声を聞き、音源を手に入れ、番組を構成し、マイクの前で語り、リスナーのコミュニティの生み出すことを体験することを通じて、デジタル時代のラジオというメディアの課題を批判的に吟味し、その可能性を実践的に体感する。さらに、そのことを通じて、地域の多様性や人間のあり方など、ラジオを通して見えてくる社会の諸相についての認識を深める。
- 放送局のみなさんが、若い高校生たちとともに、クロスメディア的な番組づくりを経験することを通じて、若者のリアリティを体感するとともに、日常化した業務を新たな角度からとらえなおし、批判的に吟味し、ラジオというメディアの課題と可能性を改めて意識しなおす。さらに、そのことを通じて、デジタル時代のローカル民放局のあり方についての認識を深める。
これを実現するために、水越研究室が民放連プロジェクトとは別に進めているメディア・エクスプリモ(独立法人科学技術振興機構(JST)のCREST研究の一つ)が研究の一環として生み出した「ケータイ・トレール」を、民放連プロジェクトで実装するというかたちをとることになりました。メディア・エクスプリモとしては、その成果をラジオにおいて実装し、広く社会実験をおこなうことになります。
10月5日(土)は、このプロジェクトに参加する高校生たちとの初顔合わせでした。その前日に水越伸さん(東京大学大学院情報学環)、沼晃介さん(東京大学先端科学技術研究センター)、飯田豊(福山大学)の3名で松山入りし、南海放送の山内美帆子さん、平田瑛子さんと、これからの方向性に関する打ち合わせをおこないました。
そして、初顔合わせ当日には、愛媛県立伊予高等学校、愛媛県立伊予農業高等学校、愛媛大学農学部附属農業高等学校(今年度より愛媛大学附属高等学校)、愛媛県立松山商業高等学校と新田青雲高等学校の高校生たち、合計14名が南海放送を訪れました。山内さんと平田さんたちが、街なかでのスカウト活動、高校訪問、ウェブサイトでの公募など、さまざまな方法で声かけをおこない、それに応えてくれたみなさんです。高校生たちを迎えたのは、局員の方々だけでなく、普段から局で内勤のアルバイトをしている大学生のみなさん。4つのグループに分かれた高校生たちに一人ずつ付き添い、これからの活動をサポートしてくれる実に心強い存在です。
まず、飯田が民放連プロジェクトの主旨を少しだけ説明させていただき、当日の朝に松山にいらっしゃった駒谷真美さん(昭和女子大学)が、メディアリテラシーに関する事前アンケートと個別インタビューを実施しました。
この日に実施したワークショップは、(1)ケータイを使った自己紹介ムービーの撮影と鑑賞、(2)局内見学のなかで「イメージと同じ」「イメージと違う」と感じた写真をグループごとに撮影し、お互いに発表し合う、というものでした。
(1)は今後の活動に関連する、準備運動的なワークショップ。会場が賑やかだったため、うまく声が拾えなかったり、機種によって画質が違っていたりということがありましたが、ケータイでどういったムービーが撮れるのかということを体験的に理解することができました。みんなが撮影したムービーのデータをコンピュータに保存し、プロジェクタでいっせいに投影した様子は圧巻でした。
(2)は似たような試みを今年、富山チューリップテレビや岡山放送でも実施しており、初顔合わせの会合で局内見学と併せておこなうのに適しているワークショップです(したがって、ここでは詳しい説明を省略します)。事前の計画には無かったのですが、案内役の山下泰則さん、戒田節子さんのはからいで、ラジオスタジオの見学のさい、生放送中の番組に高校生たちが飛び入りで出演するという体験もしました。そういった即興ができる柔軟さや軽快さがラジオの魅力である一方、放送に声を乗せるということは社会的責任がともなう営みだということも、高校生たちに身をもって学んでほしいと思います。
会合の最後、高校生たちにダイヤル式のポケットラジオがプレゼントされ、みんなでチューニングをしてみました。普段からラジオを聴いているという人は、ごく少数でした。ダイヤルをひねってチューニングをするのは、どうやら高校生たちにとって初めての経験のようです。
南海放送が取り組む民放連プロジェクトは、毎週日曜夜11時から1時間放送される「1116 night school 第一マホラマ。学園」という番組のなかで、継続的に紹介されることになります。プロジェクトに参加するために集まった高校生たちは、この番組では「生徒会(ユース)」と呼ばれており、ちょうど初顔合わせの日の夜が最初の放送でした。初MCの現役女子大生マリィーさんが「新任英語教師」、ベテランMCの藤田晴彦さんが「教頭先生」、プロジェクトをサポートしてくれる大学生たちが「教育実習生」、そしてディレクターの平田瑛子さんが「学園長」という位置づけ。中高生のリスナーが学園の「生徒」ということなので、その他のリスナーはメール投稿のさい、「保護者」もしくは「PTA」と名乗るルールになっているそうです。
この番組自体と民放連プロジェクトとは、成り立ちの経緯からして互いに独立しているものの、ある部分で重なっているという難しい関係にあります。この両方を軌道に乗せるための苦労は大変なものですが、高校生のみなさんがラジオに関するメディアリテラシーを総合的に学ぶにあたって、そして局のみなさんがラジオの新しい価値を模索するにあたって、とても豊饒な土壌が整ったといえるのではないかと思います。
(文責:飯田豊/福山大学)
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08/9/15 実践のふり返り 岡山放送で合評会開催
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2008年9月15日、岡山放送で民放連メディアリテラシー実践プロジェクトの合評会が行われました。今回の実践メンバーの岡山後楽館と高松工芸の高校生、岡山放送局のみなさん、さらに高校生のご両親や先生、以前民放連プロジェクトに参加した放送局の方らも参加されました。Mass & Communicationプロジェクトのメンバーからは水越さん、飯田さん、駒谷さん、土屋が出席しました。
今回の合評会は、関係者が一同に会して活動をふり返り、それぞれ得た「気づき」を共有する、という目的で開催されました。
すでにお伝えしてきたように岡山放送では、7月13日の顔合わせの会で本格的に活動をスタートさせました( 「7/13 岡山放送(OHK) High School TV Camp 初顔合わせ!」 )。その後7月末に、岡山と香川、2地域間のイメージ交換ワークショップを実施、8月に入り番組企画、取材、撮影、編集と集中的に制作を進めました。8月26日には岡山放送の情報番組「温☆時間」に高校生が生出演、完成作品を放送しました。
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高橋編成局長による「プロジェクトへの御礼」の挨拶で始まった合評会は大きく2つのパートに分かれ、前半は作品を上映した後で高校生相互の意見交換を行いました。後半では司会を私と飯田さんが引き受け、実践活動全体のふり返りと今後の展望について、高校生、局のみなさんに発表してもらいました。
高校生が制作したのは3分間のミニ番組、テーマは以下の通りです。
岡山後楽館高校A班「ぼっけぇあふれとるが桃太郎」
岡山後楽館高校B班「ぼっけぇ晴れとるが岡山」
高松工芸高校A班「香川のローカルアート」
高松工芸高校B班「香川の家庭のうどん」
(これらの作品は岡山放送のウェブサイトから見ることができます。 http://www.ohk.co.jp/highschool/index.html )
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どのチームも、その前に実施したイメージ交換ワークショップに基づいてテーマを立てました。岡山は香川、香川は岡山、相手の高校生が模造紙に描いた自分の県のイメージに違和感や少なからずのショックを覚え、それがテーマの下敷きになっています。「UDON」ばかりが強調された香川の高校生は、身の回りのアートや多様に根付く家庭のうどんをテーマに番組を作ることにしました。「桃太郎」や「晴れの国」という県のPRイメージに疑問を投げかけられた岡山の高校生は、その検証番組を作ることにしました。
それぞれのチームは自分たちの作品を上映した後で「インタビューになかなか答えてもらえなかった」「作るのと見ているのとでは違う」「高校生らしさを出そうとした」など制作に関する自分たちの感想を述べ、相手の県の高校生から、映像に対する質問や「取り上げられていた場所に行ってみたい」「イメージを改めた」などのコメントを受けました。
また、高校生と番組づくりに取り組んだ局員一人ひとりから「想像以上の早さで次々と新しいことを吸収して驚いた」「取材先の選び方が新鮮だった」「教えてはいけないと言われる中、どうヒントを出せばいいか戸惑った」「社外の人と接する貴重な機会となった」といった感想が語られました。
後半には、放送局が制作しオンエアした本実践の記録番組を視聴しながら、完成した作品そのものではなく、活動全体のふり返りを行うよう試みました。岡山放送ではこの日までに、最初の顔合わせ時の局内撮影ワークショップ、次のイメージ交換ワークショップの模様、高校生による完成作品の発表、という3本の企画を順次「温☆時間」の中で放送し、また、高松工芸高校の制作過程を追ったドキュメントを夕方の「スーパーニュース」の中で放送済みでした。議論では、これらの番組制作を担当した局の方の思いや、高校生の作品がやや縮められてオンエアされたことに対する高校生の意見も述べられました。
さらに、今後のメディアリテラシー実践に向けて「やってみたいこと」もしくは自分たちの経験をふまえた「提案」を高校生、局員の方々から発表してもらいました。高校生からは「もっと長い番組作りをしてみたい」「全国共通テーマでやってみてはどうか」「他のテーマでも制作してみたい」と意欲あふれる意見が出ました。中には「真実を伝える」「地域の人が理解して楽しめる」というもっと議論を掘り下げられれば、と時間の足りないことが惜しまれる意見もありました。
局のみなさんからは「年齢層を広げる」「学生と高齢者と一緒に行ってみる」「番組コーナー化」といった発展的な意見もあがれば、「若手増員」「参加社員の広がり」と体制の充実を求める声もあがりました。「制作の途中、随所随所でメディアリテラシーの学びの確認を行う」という実践を深化させていくアイディアも出ました。高橋局長からは、無編集の高校生の映像を流すこともふまえた実践の総括番組を作りたい、という意向が伝えられました。
会は当日出席下さった関係者の方からコメントをいただいて終わりました。水越さんは、高校生の作品もオンエアされた番組も実践の趣旨をふまえていて良かった、とコメントした上で、富山チューリップテレビの実践と比較しながら、今回の岡山実践は時間がやや足りず道半ばな面があり、一連の活動をもう1周行うととても良くなる、例えば高校生の作品の中に「きび団子」ばかりを意図的に強調するような編集があったが、それが果たして良いのか議論を重ねた上で番組作りを行うことが大事である、と述べ、こうすれば良かった、など足りなく感じるところを次につなげていくことが大切、と話しました。また、民放連プロジェクトでは高校生の制作番組を編集することなくオンエアする約束となっていることも指摘されました。
●岡山放送の実践概要......地域イメージを組み換える
民放連のメディアリテラシー実践プロジェクトでは、「送り手」と「受け手」という異なる立場の放送局員と高校生が共にテレビ番組を制作してきました。その過程で生じる意識や考え方のずれ、葛藤など、一種の異文化コミュニケーションを通じて、参加者一人ひとりが自分の中の「常識」や「ステレオタイプ」を見つめ、あたり前となっている今の「テレビのあり方」を捉え直すことを目指します。
今回の実践で特にフォーカスされたのが「地域イメージ」です。地域イメージはともすると紋切り型のステレオタイプな像が定着しがちです。それは日常的にテレビなどのメディアによって媒介され、再生産されています。そうしたイメージは地域PRのための戦略として積極的にうち出される場合もありますが、それがガチガチに固定されてしまうと、偏った見方を助長してしまったり、地域に根付く多様性やその他の多くの表現の可能性を潰してしまったりしかねません。

岡山放送は、岡山県だけでなく四国の香川県もカバーし、2県にまたがるユニークな放送エリアを抱えています。そこで、今回の実践では、その特性を活かして、岡山、香川の高校生が相互に交流しつつ番組を制作し、自分たちの住む地域のイメージを見つめ直す実践となりました。テレビ局の方々は、単純に直接番組作りのノウハウを教えるのではなく、高校生の番組制作をサポートし、高校生が「イメージの組み換え」を行っていけるよう、ファシリテーター役を担いました。

こうした目的をふまえ、番組制作に入る前には、岡山、香川の高校生がお互いに相手の地域のイメージを描き、交換するワークショップを行いました。なお、この「地域イメージの組み換え」をテーマとする実践は、2002年度に行った民放連プロジェクトの福岡実践を雛形としたものです。また、イメージ交換のワークショップは「ローカルの不思議」プロジェクトのイメージマップづくりの手法を活用させていただきました。
放送局員のみなさんは日常業務に追われる中で、また、高校生のみなさんは学校の課題をこなす中で、なんとか時間をやりくりし、実践に取り組まれました。さぞ負担も大きく、大変な実践だったろうと思いますが、一方で私が活動に立ち会う中で印象に残ったのは、高校生も放送局の方も気負いすぎず、肩の力を抜いて、生き生きと実に楽しそうに取り組んでいた姿でした。それが見ていて楽しくなる、思わず笑みのこぼれる作品を生みだす力になったと思います。
水越さんが指摘されていた「次へ」の積み残しとしては、今回の実践は夏休みという限られた時間の中で行われたため、高校生は他者がもたらす「メディアに媒介された地域イメージ」には批判的な眼差しを向けることができましたが、それを受けて制作した自分の作品に対して同様の批判の眼を向ける機会を充分に持ち得なかったことがあげられると思います。他者だけでなく自己の送り出す「メディアが媒介するイメージ」に気づき、その操作性を自覚しつつ制作に取り組めること、それが責任を伴った「表現する」という行為であり、新しい表現を社会へと拓いていくためのメディアリテラシーの大切な素養となるでしょう。ぜひ今回の実践が次のメディアリテラシー活動のステージへとつながっていけばと思います。
(執筆:土屋祐子 執筆協力:飯田豊、水越伸)
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砺波高校&福野高校のみんなのコメントを追加!
- September 14, 2008 11:01 AM
- アーカイブ | チューリップテレビ08- | 民放連プロジェクト
砺波高校、福野高校の高校生のみんなとチューリップテレビのみなさんは、富山大学黒田研究室ゆかりの大学生たちのサポートを受けつつ、じっくり時間をかけ、2回の予備的ビデオづくり(それぞれ富山大学、氷見市久目地区のPRがテーマ)をワークショップ形式でおこなってきました。そして9月に入っていよいよ本番の作品づくりを進めています。
ビデオ作品は、たんに学校や地元を紹介するような内容ではなく、あえていえば問題提起型のドキュメントとなる予定です。今月末には試写会をし、被取材者の方々などに見てもらって意見交換をするなど、インタラクティブにつくっていこうというのが特色。なんだかビデオジャーナリズムとか、オルタナティブメディアの展開のしかたのようだなと思いました。来月末に合評会を開催予定とのことで、今が胸つき八丁、関係者一同、がんばっているところだと思います。もちろん僕は現地にうかがう予定で、楽しみにしています。
さて、7月以来のワークショップでは毎回、高校生のみんなに振り返りシートを書いてもらってきていました。7月5日の第1回から8月6日の第6回までのコメントを服部さんが送って下さったので、各ワークショップのレポートに追加しておきました。コメント書くのも、それをワープロで打ち直すのも大変だったと思います。どうもありがとう!
ぜひご一読下さい!
みんな、しっかり「くるたのしんで」(苦しんで+楽しんで)くださいね。
応援していますぜー!
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08/9/3 岡山放送、高校生作品を動画配信
岡山放送(OHK)では、すでに高校生が作品づくりを終え、9月15日(日)には最終的な合評会を開催予定です。それに先立ち、ウェブサイトで作品の動画配信をはじめました。
まず同局のホームページのトップへ行って下さい。で、右脇のバナーにある「OHK High School TV Camp:メディアリテラシー実践プロジェクト」というコーナーをクリックして下さい。
合評会の様子は、またお知らせしますね。ご期待下さい。
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08/8/30 チューリップ第7回 番組テーマを討議!
- September 11, 2008 11:20 PM
- アーカイブ | チューリップテレビ08- | 民放連プロジェクト
チューリップテレビは予行演習的なワークショップを終え、ついに本番の番組制作に突入です。2008年8月30日(土)チューリップテレビに高校生たちが集まり、番組テーマの討議をおこないました。そのレポートです。
■活動後半に突入!高校生が番組テーマを討議
活動後半の番組づくりに向けた全体会議を開きました。秋に放送する1時間の番組に向けて、取材テーマを決めることが会議の目的。高校生たちがどれだけ主体的に発言し取り組むか、そして我々がその環境作りをできるかどうか・・・。前半のワークショップの経験を生かせるかどうか正念場です。
あらかじめ高校生には、「当日一人ずつ全員に企画プレゼンしてもらいます」と、事前に携帯メールで通知しておきました。コアメンバーの間では、「不都合な真実」「ここを変えたい」などの大テーマを設定した上で考えてもらおうという意見もあり、長時間にわたって話し合いましたが、最終的に枠をはめずに考えてもらうことがこの活動の趣旨に沿うということになりました。
生徒たちがどんなことを考えているのか?
いったどんなアイディアが出てくるのか・・・。正直不安な気持ちもありました。
■高校生が持ち寄ったテーマは・・・
・「富山の路面電車からの風景」"世界の車窓のようなタッチでやってみたい"
・「富山の特産の知名度って」"知られているのは氷見の寒ブリ、立山ぐらいでしかないのは悲しい..."
・「グランドホッケー」"地元小矢部市のお家芸ホッケーがプレーヤー不足で危機・・・。自分も選手だったから、面白さを伝えて子供たちの数を増やしたい"
・「高校文化祭と合併」"学園祭が近々ある。市町村合併で自分たちの高校が統廃合されるという噂もあり、どうなるかわからない。私たちも、ここに入ってくる中学生も知りたい。徹底取材したい"
などなど。
「グルメや店紹介ばっかりだったらどうする?」といった我々の懸念(?)をはねかえし、社会派タッチのものや"へぇーっ"と感心するテーマが出てきました。イマドキの高校生、なかなかやりますね!
■これら個々のプレゼンについては、高校生間の意見・質問コーナーを設けたほか、局のコアメンバー、大学生、高校の先生、そしてスカイプビデオで千葉の自宅から生参加の水越伸さん(東京大学)からも質問やアドバイスなどを出してもらいました。「高校生らしいテーマ、切り口を期待する」「現象を紹介するだけでは弱いのでは」「テーマについて隣の県ではどうなのか、同じ問題を抱えるほかの土地の高校生の考えなど比較するという視点を加える方法も・・・」また、「伝える相手はだれか?誰に向かって伝えるのか」など厳しい意見も。(あまりに熱く語り、水越さんに「大人がしゃべりすぎ!」と突っ込まれる場面もあったのですが・・・)
スカイプ参加の水越さん。おでこが光ってます・・・
■このあと、3つのチームに別れ、個々のプレゼンをもとにグループディスカッションで意見集約、テーマ決定というプロセスを踏みました。チームの一体感を高めるため、一人ずつ担当大学生を配置しました。大学生は、高校生と同じ立場で企画提案、リードする役割であること。また、各チーム担当のコアメンバーを配置し、チーム監督として高校生側の立場で動くことにしました。
予定の1時間を大幅に超えたグループ討議で集約された各チームのリポートテーマです。
Aチーム「境界を探す!」自分たちの遊び、言葉の違いが、地域、世代で微妙な違いがある。県東部(呉東)と県西部(呉西)、加賀前田藩と富山藩、南砺地方と金沢、境界はいったいどこに・・・
※このチームはメンバー間のテーマ決定で激論、3年生が後輩の1年生のネタを尊重するかたちで上記テーマに。リサーチした上で、大幅変更もあると話しています。
A team !
Bチーム「となみの魅力再発見」自分の家が伝統ある散居村。たたみの下に囲炉裏があるとう自分のおばあちゃんの話を紐解く。交通やコンビニがない不便さはあるものの"ここに住んでいて良かった"と感じる自分たちの田舎暮らしを、富山中心部の都会暮らしと比較するなどして伝える。
B team !
Cチーム「高校の100周年に高校生からの訴え ダサイ制服を変えよう」自分たちが思ってきた制服の一新について、その必要性などを映像・リポートで多角的に提案、どうすれば変えられるかそのしくみを自分たちで調べアタック。場合によっては校長先生にも取材しようと・・・。
C team !
■最後に、不特定多数の人が見る番組であること、公共の電波を使うこと、そして、自分たちでやりきることを再度確認し取材活動に突入しました。紹介や現状報告に終わらず、「自分たち目線の意見や提案」、「テーマ解決の当事者や伝えたい相手の反応・受け止めに迫る」そんなことを目標に、富山のメディアリテラシー活動は第二ステージに入りました。
■今後のスケジュール
・9月27日(土)試写会 午後1時~ 南砺市福野円形劇場ヘリオスセミナー室
※仲間の意見、感想をきく。伝えようとしている意図が伝わっているか。
-おおむね10日後、手直しするかなどグループ協議、作業を経て納品―
・10月25日(土)作品発表会 午後2時 砺波市美術館 展示室
※生徒の父母、両校の校長、担任など先生方、取材の対象者、住民ディレクターなど案内し上映会。
・11月中旬~下旬 チューリップテレビにて60分の番組放送
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山口放送メディアリテラシー・プロジェクト、2008年度の展開
- August 28, 2008 5:03 PM
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2007年度の民放連メディアリテラシー・プロジェクトをおこなったKRY山口放送が、今年も独自に活動を展開されているようです。徳永謙太郎さんからのレポートです。
昨年度発足した KRYメディアリテラシー実践プロジェクトでは、今年度、「3つの柱」 を掲げ実践しています。
(1)KRYメディア体験教室 「親子でラジオディレクター」
メディアとの能動的な関わりを通して、広く県民にメディアリテラシーを学んでもらおうという企画です。
今回は「ラジオ!:音の体験教室」をデザインしました。県内在住の親子3組が「ふるさと」 をキーワードに、5分の番組制作に挑戦。「ラジオは想像力を膨らませてくれるメディア。その奥深さが最大の魅力!」そう語る、ラジオ編制部・佐藤純子ディレクターが先生役をつとめました。3組の親子が真剣に取り組み・完成させた作品は、9月7日オンエアー予定です。
(2)メディアリテラシ-出前講座 (対象は県内の小・中学生)
教育の世界でも、メディアに対する関心が高まる中、KRYスタッフが県内の小・中学校に出向き、メディア学習の場を提供する... いわゆる 「出前授業」 をスタートさせました。
第一回目の訪問校は、長門市立神田小学校。 KRYがデザインしたのは、「7枚のイラストの中から4枚を選び出し・並べ替えて、自分たちだけの4コマ漫画を完成させよう!」 という、独自のワークショップ。 全く同じイラストなのに、並べ方を工夫したり、文字情報を付け加えるだけで、それぞれのイラストがもつ意味がガラリと変わっていきます。
子ども達は、授業を通して... 『情報の裏には、必ず、制作者の意図が働いている!』 という、メディアの特性を学んでいきました。
(3) KRYイベントと連動したメディアリテラシー活動
KRYイベントと連動し、子どもたちを対象とした 「アナウンサー体験ブース」 を企画・運営しました。
先生役は、現役アナウンサーたち。会場には、たくさんの子ども達が訪れました。はじめてのアナウンサー体験に、緊張しながらも、目を輝かせる子ども達の姿が印象的でした。
これらメディアリテラシーに関わる活動は、KRYのステーション・イメージを高める役割も果たしていると思っています。プロジェクトでは今後も、様々なスタイルのメディアリテラシーを提案・実践していくつもりです。
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08/08/24 OHK岡山放送から2つの実践報告
民放連メディアリテラシー実践プロジェクトを実施しているOHK岡山放送から実践報告が届きました。
OHKでは、岡山と香川、瀬戸内海をはさんだ2県の高校生16名が、放送局員と一緒に、「ステレオタイプ」を超えた番組づくりに挑戦しています。今回の報告は岡山・後楽館高校B班の取材と、香川・高松工芸高校A班の編集の模様です。
岡山・後楽館高校「取材に行ってきました!!」
香川・高松工芸高校「いよいよ編集スタート!」
番組づくりもいよいよ大詰め。できあがった作品は26日にOHK「温★時間」で放送予定とのことです。9月には高校生、放送局のみなさん、大学教員、プロジェクトに関わったメンバーみなでプロジェクトを振り返る合評会を行います。
(土屋祐子/広島経済大学)
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08/8/19 南海放送、スタッフブログを公開
南海放送が取り組んでいる民放連メディアリテラシー実践プロジェクトが、いよいよ本格的に動き出しました。スタッフのみなさんがブログを公開しましたので、ここでご紹介します。
「ケータイ・Web・ラジオでつながる!若者中心の新しい"愛媛のコミュニティ(広場)"」という見出しがついているように、ケータイやWebを積極的に活用しつつ、ラジオにしかできないことを仕掛けていこうというのが、南海放送のプロジェクトの眼目です。ラジオセンターとメディアセンターの混成チームであることを活かして、クロスメディア的な試みを展開するとともに、コミュニティづくりの「種」となる子どもたちをはぐくみ、互いに学び合うためのワークショップを実践していくことになります。
(飯田 豊/福山大学)
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08/8/10 岡山放送ロビーに高校生共有スペース
この夏、民放連メディアリテラシー実践プロジェクトに取り組んでいるOHK岡山放送から連絡がありました。プロジェクトに参加している高校生のための共有スペースを放送局の1階ロビーにつくったそうです。高校生には「好きな時に来て使っていいよ」と伝えているとのことです。
OHKではこのブログでも報告されていますように7月13日に初顔合わせを行いました。その後自分たちの住んでいる地域イメージをふり返るワークショップを実施、現在は、岡山市、香川県高松市の高校生16名が4グループに分かれ、それぞれ見つけたテーマで、OHK局員のみなさんと番組制作に取り組んでいます。 グループの意見がうまくまとまらなかったり、取材を断られたり、思い通りにいかないこともあるようですが、元気いっぱい、新しい発見の連続の中で番組づくりが進められています。
プロジェクトの進捗はまたご報告します。お楽しみに。
(土屋祐子/広島経済大学)
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08/8/4-6 チューリップ第4-6回WS報告アップ!
- August 7, 2008 12:12 PM
- アーカイブ | チューリップテレビ08- | 民放連プロジェクト
日本列島、ヘンな大気に包まれていて、めっきり秋めいてきましたねとも、残暑が厳しいですねとも、うまくいえない今日この頃です。みなさまお元気ですか。
少し遅くなりましたが、8月初旬に富山のチューリップテレビと砺波高校、福野高校のみなさんがおこなった3日連続のワークショップの記録を「レポート、エッセイなど」のコーナーにアップしました。
ごいちどくください!
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08/8/4-6 チューリップ第4-6回ワークショップ
- August 7, 2008 10:56 AM
- アーカイブ | チューリップテレビ08- | 民放連プロジェクト
富山のチューリップテレビは、本番の番組制作前の予行演習とでも呼べるワークショップを、8月上旬におこないました。ふつうの民放連プロジェクトの実践では、この予行演習だけで本番だといってもいいくらいのものだったといえます。服部さん、岩井さん、橋本さん、荒木さん、島田さんらを中心とするコアメンバーのみなさんがしっかりと計画をし、ていねいに段階を踏んでいらっしゃっることがよくわかります。
一方で課題も出てきました。おとなしい高校生たちといかに関わっていけばよいか、改めてチューリップテレビにとってメディア・リテラシーとはなんなのか、そうしたことをきちんと整理する必要も出てきたようです。
以下ではまず、8月4日から6日までのワークショップ全般についての服部寿人さんのレポートと、新人局員、島田美沙子さんのレポートを載せておきます。その後に、今後の進め方についての服部さんの短い文章と、水越のコメントをくっつけておきます。
私たちは前半の活動の仕上げとして、「農村のPRを作ろう」と8月4日から3日間連続の集中ワークショップを行いました。富山県氷見市の山あいにある久目という集落にバスで乗り込み、名物組合長さんの依頼(!)を受けて、チームごとに30秒のPRビデオ制作にチャレンジしました。1日目の様子は前回のレポートでお伝えしたように、おとなしかった高校生メンバーがいきなり元気に動き回るなど、私たちにとって新たな発見がありました。
2日目(第5回WS)は編集作業。開放感ある砺波市の研修施設にパソコンを持ち込み、チームごとに作業にのぞみました。ここで、のちに局のコアメンバーに問題提起することになる出来事が...![]()
「前日撮影した映像に音声が入っていない!?」野山の自然の音をベースに編集しようとすすめていたあるチームの作業の手がとまりました。3人の高校生たちでしばらく話し合ったあと、ハンディカムを手に外に出かけていったのです。戻ってきた彼らが再び編集パソコンに向かって入れたのは、川のせせらぎの音でした。現場でとれなかった音、しかし、今ここにもある水の音。自分たちの思い通りのビデオにしようと考え、実行した行為にドキッとしました。![]()
同じPRビデオを、チューリップテレビの新人局員、島田美沙子さんたちも制作しました。島田さんの感想レポートです。
私は今回、スタッフとしてというよりは、高校生たちのライバルとして、今回のワークショップに参加しました。高校生と同じテーマでPRビデオを作る・・・。PRビデオなんて、作ったことがありません。絵コンテも書いたことがありません。しかし私には、何も出来ないくせに「テレビ局員」という肩書きがついています。きっとみんながそういう目線で作品をみることになると思います。それをプレッシャーに感じながら、「いいものを作らなければ」と秘かに意気込んでいました。
しかし、案の定なんにも出来ません。
大学院生の2人と一緒に知恵を絞るものの、耳に残るようなキャッチコピーも浮かばなければ、久目地区の魅力の中のどれに絞って伝えればいいかもわからず、30秒に収まりきらず、おもしろいアイディアも浮かばず・・・。
さらに、すぐ傍らでは岩井大先輩がカメラを回して、そのダメダメな様子を記録しています。ますます焦ってしまった結果、結局D班(わたしの班)は高校生たちのどの班よりも遅い出発となってしまいました。
結論から言えば、その後の撮影は楽しく進み、おもしろい映像も撮れたように思います。
しかし、それはPRビデオに出演していただいた組合長様の素晴らしいキャラクターに完全に依存するところです。そして、いろんな案の中から1本に絞ったそのアイディアが、果たして最良のものか、久目の魅力が引き出せる内容のものなのか、未だに自信がありません。ただの自己満足、身内ネタで終わっているんじゃないか、とすごく不安に思います。
こうやって振り返ってみて思うことは、わたしも高校生と一緒に学んだ1日だった、ということです。WSが終わった後に高校生にインタビューしたとき、彼らも同じようなことを感想として喋っていたことを思い出しました。PRビデオづくりの難しさを、経験することによってはじめて知ることが出来たと思います。
とにかくここまで来たら、ライバルとしてやりきろうと思います。
他の班に負けない作品をつくります!!!
8月6日(水)、3日目のレポートに戻ります。
8月6日(水)、第6回WSは3日間の仕上げ、ジャーナリストで市民メディア・アドバイザーの下村健一さんと東京大学の水越伸さん、メディア・エクスプリモのみなさんにも加わっていただき、福野町ヘリオスで作品発表会にのぞみました。メインの農村PRビデオの発表に加え、初期のワークショップで作った富山大学紹介リポートもあらためて視聴しました。さっと何気なく見た「駐輪禁止区域に自転車が置いてあります」という女子チームのレポートのワンシーン。下村さんの「あの自転車はあそこにあったの?」という問いに返ってきた答えは「いえ、別な場所から持ってきて置きました」
演出だからという高校生の論理に私はどう向き合うべきか、とっさに答えられませんでした。
■8/6 水越のコメント
7月におじゃまして以来約一ヶ月、関わる高校生、放送局員、その他関係者のみなさんがどんな雰囲気で実践を進めているか、氷見のPRビデオがどんな感じでできたのかを楽しみにしながら、マス&コミュニケーションのメンバーである下村健一さん、メディア・エクスプリモのメンバーである鳥海希世子さん、阿部純さん、稲葉莉奈さんと、福野町のヘリオスに駆けつけました。当日は、メディア・エクスプリモで進める"Keitai Trail !"という、ケータイ・ムービーを使ったワークショップの実験もやらせてもらいました(そのために、三度笠姿のヘンな格好で写真やビデオに撮られてしまった・・・)ここでは思ったこと、感じたことの要点を箇条書きにしておきます。
○まず感じたことは、砺波高校と福野高校のみんなのビデオ制作能力が著しく高くなっていると言うことでした。一番最初に機器の操作になれることを目的として、富山大学構内でビデオ制作をおこなっていて、そして今回の久目のPRビデオ制作だったのですが、その出来のちがいはとても大きかった。たいしたものだと思いました。
すごいぞ、高校生!
○ビデオ上映の後、下村健一さんからとても鋭く、ためになるアドバイスが富んでいました。下村さんはマス&コミュニケーションのメンバーであり、なんだか身内をほめるようでなんですが、目の覚めるようなコメントでした。さすが!下村さんがくり返しいっていたことは、見る人の立場に立ってビデオづくりをすること、その思いやりの大切でした。これはそのまま、プロのひとたちにも突き刺さる言葉だと思いました。
○辛口のことも言っておくべきですよね。
上映会の進行やデザインが全般にマジメすぎ!ともすればプロの局員からおとなしい高校生へ向けての一方向のコメントになってしまっていました。中途で砺波高校の江守恒明先生(情報教育実践でご活躍で、とてもお茶目な先生!)がいらっしゃったらとたんに盛り上がったりしたのは、ある意味でその証拠かと。高校生たちの気持ちや意見をうまく導き出したり、放送という社会的に責任がある活動をするのだという自覚をうながしたりする必要があるかと思いました。
![]()
いずれにしても・・・
高校生のみんな、がんばれ!
これはチューリップのプロにビデオ制作を教えてもらうワークショップじゃない。「対話と対決」の機会です。しっかり意見を持って、楽しく進めていきましょう。
■今後に向けての服部談
三日間のワークショップを終え、お盆を迎えた後、私たちは後半の番組づくりのテーマをどうするか、進め方、高校生との接し方をめぐって壁にぶつかりました。そんな中、「これまでの活動をコアメンバーだけで、ざっくばらんに話しあってみませんか」との提案があり、8月25日(月)に会合を持ちました。
"われわれにとってのメディアリテラシーって本当はどういうことなのか"
"私たちコアメンバーにどんな"気づき"があったのか"
シリアスな部分をもう一度話しあうべしという中堅社員の問いかけで、前述の2つの問題についても議論を交わしました。
高校生が行った"演出"や音の代用―それぞれ自分のものさしで主張しあいましたが、「理屈をいろいろ並べたところで、テレビはこうした手法を使っていると思われているんですよね」とのメンバーのつぶやき。"気づき"を得ていたのだという安堵と、高校生と問題を突き詰められなかったことに対する自責の念が交錯しました。同時に「そうではないんだということを高校生たちに気づいてもらいたい」「あの問題は、高校生たちととことん議論するべきだった」「チューリップテレビのメディアリテラシーは、そんな活動であるべき」そんなメンバーたちの声に勇気づけられました。
8月30日からはじまる高校生たちとの後半の活動、番組を作ることではなく、互いに学び気づきあう。今一度自分たちの足元を見つめなおしたことは意味がありました。
高校生たちのコメントです。
第4回・8月4日
・ 久目地区の自然と特産物をいかに分かりやすく伝えるかを考えました。おばあさんの親切に感謝。(男子)
・ 羞恥心。人間やればできると思った。最初はアイディアも何も浮かばず、だらだらした感じでしたが、一応まとまって何本かとれたので良かったと思う。CMってたいへんだと思いました。構想を考えるのは大変でしたが楽しかったです。組合長最高☆メディアリテラシーTシャツ、色落ちしませんかね。(女子)
・ 素材をとってまわるのはとても疲れた。内容が決まっていない状況では何を撮っていいのか分からず苦労した。はじめから入れようと言っていたもの以外は手当たり次第にとった。15分もとったから編集がたいへんそうだった。(男子)
・ 暑かった。どんな方向性で作るかも、なかなか決まらず大変でした。いろいろまわってカメラ回すのは楽しかった!Tシャツの洗濯たいへんです...(女子)
・ 映像の見せ方でも、固定と歩いているので違うこと。アングルの違いでも映像の見え方が違う。キャッチコピーを考えるのが難しかったが、絵コンテを描く事でまとまりやすくなった。組合長はハイテンションなマシンガントーカーだ。
第5回・8月5日
・初めて編集しましたが、編集は面白かった。
・映像を撮っているとき、動かすとカクカクになる。滑らかにするにはどうすれば良いのだろう。(女子)
・とても難儀した。撮った映像には絶対いらない素材もあったが、それでも多かった。(男子)
・30秒という枠は長いのか短いのか、あいまいだった。ナレーションも入れてなんとか形にすることができた。(男子)
第6回・8月6日
・ 久目というテーマの中、どれも違う作品ができていた。何もないといった所で、これだけの映像が撮れているとは思ってもいなかった。(女子)
・ 伝えるということと、わくわくすることが大切だという話が心に響いた。サウンド賞をもらって、チームの男子2人に本当に感謝したい。(女子)
・頑張った作品を評価してもらってうれしかった。ほかの班の作品も本当に良く出来上がっていてすごいなと思いました。(女子)
・ プロの視点からの放送にとって大切なことについて聞けたことがよかった。思いを伝えることが大事。(男子)
・ ほかの班のを見て、「ああ、こういう方法もあるんだなあ」と思った。審査員の方々の意見も参考になりました。テレビの枠にとらわれない...ムズカシイですね。次はイヨイヨ3分、がんばろう。
(服部寿人:08年9月14日追加)
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08/8/4 チューリップ第4回ワークショップ
- August 5, 2008 11:13 PM
- アーカイブ | チューリップテレビ08- | 民放連プロジェクト
暑中お見舞い申し上げます。
福野高校、砺波高校のみなさんとチューリップテレビでは、8月4日から三日間をかけて事前ワークショップの総仕上げともいうべきビデオづくりに取り組んでいます(ふつうの民放連プロジェクトはここまでなんだけれど、チューリップはなんと、この後でようやく本番なんです)。下記は服部さんによる、そのレポートです。
僕も明日、富山へ行きます!メディア・エクスプリモのメンバーといっしょに!
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Mass&Com、幕張合宿実施!
- August 5, 2008 6:03 PM
- ろっぽんプロジェクト | アーカイブ | 民放連プロジェクト
幕張合宿の模様を皆さんにご報告します。
去る8月3日と4日の両日に、ろっぽんプロジェクトについて話し合うために、マス&コミュニケーションのメンバーたちは、幕張にあるOVTA(財団法人海外職業訓練協会)という施設で合宿をしました。
参加者は、水越伸さん、砂川浩慶さん、下村健一さん、本橋春紀さん、古川柳子さん、駒谷真美さん、飯田豊さんと劉雪雁の8名です。
初日は、プロジェクトに関する情報を共有した上で、国内外の先行研究や実践例を見ることにしました。ろっぽんプロジェクトなどの現状についての水越さんの報告から始まり、参加者全員が読売テレビ2004年につくったメディアリテラシー番組や、台湾公共電視台の「甘く見ないで」(中国語名「別小看我」)などを見たり、テレ朝が出前授業や局内見学用につくっているリーフレットやマニュアル類について感想を述べ合ったりしました。
2日目は、いよいよこの合宿のねらいであるリーフレットづくり。このリーフレットは、テレ朝の出前授業の際に、参加する子ども、関係する大人(学校関係者)、放送局、家庭の4者を対象に、事前の準備、プロジェクトの開始日、プロジェクトの途中、締めくくり、これから先(事後)などの各段階で、伝えるべきポイントや進行上の知恵などをまとめようというものです。今後、民放連プロジェクトなどを含め、放送局と市民のあいだでの協働的なメディアリテラシー実践に活用できればと考えています。精鋭!8名でしたので、一気呵成に大まかなプロットまではつくりあげました。
このプロットへの肉付けが、上記の参加者への宿題になっています。9月初めにもう一度集まり、肉付けされたプロットを持ち合わせて、一つの形にまとめあげる予定です。
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08/8/2 南海放送を訪問しました
8月2日(土)、水越伸さん(東京大学)、小川明子さん(愛知淑徳大学)、飯田豊(福山大学)の3名で、愛媛県松山市の南海放送を訪問させていただきました。水越さんは2度目、小川さんと僕は初めての訪問になります。![]()
このプロジェクトのコアメンバーである、ラジオセンターの山下泰則さん、戒田節子さん、平田瑛子さん、メディアセンターの山内美帆子さんのほか、若手のフリーディレクターの方、ADや内勤として局の仕事に関わっている学生さんたちが、会合に参加して下さいました。
この日はまず、民放連プロジェクトに取り組んでいる他の実施局(チューリップテレビ、岡山放送)の進捗状況を簡単にご報告したうえで、南海放送がこれから試みようとしているラジオ・リテラシーの実践について、企画を具体化するための議論というよりも、いま一度、このプロジェクトのそもそもの意義、その先の可能性といったことがらに立ち戻りつつ、アイデアや意見の交換をさせていただきました。ここで確認したことは、おおよそ次の通りです。
- ラジオセンターとメディアセンターの混成チームであることを活かして、インターネットやケータイと絡めながら、クロスメディア的な実践を展開する。言い換えれば、インターネットやケータイが、ラジオの脇を固めるようにする。
- あらかじめ想定していたスケジュールより遅れているように思えるが、他の実施局とは方法論が異なるので、ここで焦る必要はまったくない。来年度以降の局の営みにつながる実践をデザインすることが、何よりも重要である
- それに対して、他の実施局と共通して言えるのは、若手の局員、フリーディレクター、学生のみなさんが、自律的に動くことができる環境が大事だということ。ひとりひとりが主体的に、柔軟に動くことができるチーム体制を。
- ラジオに携わっていらっしゃったOBの方に来てもらい、たとえば、ラジオドキュメンタリーの鑑賞会を設けたり、音響効果を体験するワークショップをおこなうなど、老舗局ならではの資源を活用する。
1.については、水越伸『メディア・ビオトープ --メディアの生態系をデザインする』(紀伊國屋書店、2005年)でいうところの「ドームモデル」を引き合いに出し、共感を共有するコミュニティをはぐくむメディアとして、ラジオのあり方を捉え直してみることができるのではないかという話になりました。
かつては深夜ラジオが、語り手と聴き手のあいだで擬似的な双方向性を担保していて、若者たちの共感を媒介する等身大のメディアとして機能していました。しかし現在の子どもたちは、そもそもラジオがどういうものかを知らないかもしれない。古いラジオ受信機を前にすると、チューニングの仕方も分からないかもしれません。
今、子どもたちにとって身近なメディアといえば、インターネットとケータイ。ただし、これらは子どもたちの発信欲求に応えて、ごく小さなドームをつくる機能を持ってはいますが、みんなで共有する仕組みにはなっていません。そこで、インターネットやケータイの特性を活用しつつ、「放送」にしかできないことを仕掛けていくのが面白いのではないでしょうか。番組制作だけに焦点をあてるのでなく、共感のドームをつくって共有することを子どもたちに体験してもらい、たんに作り手としてだけではなく、送り手をはぐくむための実践を展開しようというわけです。![]()
打ち合わせのあと、メンバーのみなさんと一緒に、ごく簡単なワークショップをやってみました。「ローカルの不思議」というプロジェクトの一環として編み出された、異なる地域のイメージを模造紙に描いていくワークショップです。その仔細については割愛しますが(→「ローカルの不思議」については、こちらの論文を参照して下さい)、南海放送のある「愛媛」のほか、水越、小川、飯田それぞれのホームタウンである「石川」、「愛知」、「広島」のイメージを互いに出し合い、話し合うということをしました。この局で考案しているプロジェクトと直結するわけではないですが、これまで民放連プロジェクトでおこなわれてきた活動と親和性があり、今年度に関していえば、岡山放送の実践と深く関係しているということで、みんなで体験してみたわけです。![]()
プロジェクトの具体化はまだこれからですが、この日の会合を通じて、ラジオだからこそできる恊働的メディアリテラシー実践のあり方が、明確な輪郭を帯びてきたように感じました。これからもたびたびおうかがいし、実践の支援をさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いします!
(文責:飯田豊)
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08/7/19 チューリップ第3回ワークショップ!
- July 30, 2008 3:53 PM
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チューリップテレビの民放連プロジェクト、富山大学で3回目のワークショップです。チューリップ実行チームのみなさん、臨機応変に対応されてますね。それにしても高校生のみなさん、すごいです。局員や関係する大人のみなさんがユーモラスで、楽しめます。ご一読いただくには、下記のファイルをクリックしてください。ちなみにレポートは服部寿人さんの手によるものです。
当日の活動についての、高校生たちのコメントです。
第3回・7月19日
・ 1時間程度の時間で、1分ぐらいのビデオをつくるのは難しかった。編集の時になって「あのとき撮っておけば」と思うところもあったから、ビデオの尺が余っているから無駄だと思ったものも撮ったほうが良かった。(男子)
・ 富山大学のPRは、主観的に制作するはずだったのに、なぜか客観的になりがちだった。自分が体験していないことを主観的に表現するのはむずかしい。(男)
・ 大学のPR作りをして感じたことがあります。「人に伝え、わかりやすいCMをつくることは難しい」次回からの本格的な活動頑張りたいと思いました。(女子)
・最初は大学生の方にアドバイス(というかネタ)をもらってやっていましたが、途中からはそれに自分たちでいろいろとアイディアを加えてやることができました。編集もすごく楽しかった。他のソフトでもやってみたいです。まいちゃんカワイイ。(女子)
・大学を1分で紹介するのは難しい。伝えたいことの主旨がまとまらず焦った。CMをつくっている人たちは凄い!と改めて思った。Aチームの作品はとてもまとまっていた。(女子)
・ 暑かったけど楽しかった。重いビデオをまわしたり、普段はまったくしないことができて良かった。(女子)
・ イキナリだったにも関わらず、みんなで協力して一つの作品(?)を作ることができたことに感動でした。あんなに短くて、即席のものなのに実際できあがった時は「よし!!」って思いました。ひとつのテーマで同じ機材を使っていても、伝え方はまちまちで、伝えたい内容の違いも大きく関わってくるのが不思議で面白かった。苦手なパソコンを駆使して、バラバラだった映像を一つにまとめるのもすごく感動的な作業でした。大学生の方が優しくて楽しい方だったのも心に残ったことの一つです。(女子)
・ 大学の方々がとても優しく教えてくださった。完成した他のグループのを見ると、すごく上手にできていて、自分たちも見習わなければと思った。(男子)
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08/7/13 岡山放送(OHK)初顔合わせレポート
岡山県のOHKでおこなわれているメディアリテラシー実践の初顔合わせのレポートを、ちょっと遅くなってしまいましたが、「レポート、エッセイなど」のコーナーに載せました。ぜひご覧下さい。(飯田 豊)
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08/7/13 岡山放送High School TV Camp 初顔合わせ!
7月13日(日)、岡山放送(OHK)において、民放連メディアリテラシー実践プロジェクトの初顔合わせ会合がありました。岡山県と香川県を放送エリアとするOHKが実施するプロジェクトは、岡山と香川の高校生が瀬戸内海を挟んで交流しながら、それぞれ短い番組制作をおこなうものです(「OHK High School TV Camp」というネーミングが各所で使われているのですが、関係者のあいだでもまだ、あまり定着していないようですね)。
この日は、プロジェクトに参加する岡山後楽館高等学校と香川県立高松工芸高等学校の生徒さん(合計18名)がOHKの本社を訪れました。高校生たちを迎える局員のみなさんは、実に12名! 日曜日にも関わらず、プロジェクトメンバーが一人も欠けることなく、全員集合したのでした。![]()
この節目の会合に、「マス&コミュニケーション」プロジェクトからは、土屋祐子さん(広島経済大学)、駒谷真美さん(昭和女子大学)、飯田豊(福山大学)が参加させていただきました。調査を担当している駒谷さんは、先日のチューリップテレビの初顔合わせと同様、高校生たちに対して元気よく、事前アンケートと個別インタビューをおこない、土屋さんと僕が、両校の生徒さん、局員のみなさんのあいだのコミュニケーションをサポートするという役回りでした。![]()
会合の大まかな流れは、以下の通りでした。
- 高橋局長のあいさつ、駒谷さんによるアンケート、土屋さんによるプロジェクトの趣旨説明などのあと、参加者全員が簡潔に自己紹介。
- OHKの社屋を全員で見学。プロジェクトのメンバーではないアナウンサーの方々も、高校生たちの突然の訪問に驚きながらも、とても好意的に応対して下さいました。ありがとうございました。
- ミニ・ワークショップ「テレビ局探検!」。岡山と香川の高校生たちが4つの混成グループをつくり、社内見学を踏まえて「気になったもの」を、ひとり1カット10秒以内で撮影するというものです。上映会では、どういうねらいで撮影したのかということを、ひとりずつ発表してもらいました。
結果から言えば、局員のみなさんによる綿密な役割分担、細やかな配慮、そして咄嗟の機転が功を奏して、会合は滞りなく進行しました。3名の若手のみなさんが司会をされたのですが、しっかりとした進行表を作って臨まれていました。その進行表にはもともと、駒谷さんが高校生に対しておこなう個別インタビューの時間は想定されていなかったのですが、当日の打ち合わせの時点で、ばっちり組み込んで下さいました。突然の要請でご迷惑をお掛けしましたが、とても柔軟に対応していただき、ありがとうございました。![]()
この局のプロジェクト実施体制については、局長から中堅、若手まで、メンバーの層が厚いことが、何よりの強みです。それゆえ、高校生たちとしっかりとコミュニケーションをとる余裕が生まれ、「局の方々がとても優しく、暖かかったです」とか、「社員の人が変わってるなあ〜」といった高校生たちの声を聞くことができました。![]()
これからの実践に備えて、課題として感じたことも挙げておきたいと思います。
ひとつは、富山のチューリップテレビでおこなわれたワークショップとまったく同じ反省点なのですが、上映会における「締め」の部分が少し緩かったことです。参加者がお互いに打ち解けるための仕掛けとしては、今回のミニ・ワークショップは十分にうまくいったと思いますが、高校生たちが局内で撮った「気になったもの」について、局員のみなさんとのあいだで、もっと対話を弾ませてもよかったのではないでしょうか。普段まったく足を運ぶことがないテレビ局に対して、高校生たちがある種のステレオタイプを持っていることは、当日に回収したワークシートの記述からも明らかで、このことについて送り手と受け手のあいだで、その理由を含めてしっかりと掘り下げて考えてみることには、重要な意味があると思います。![]()
もうひとつは、局のみなさんも十分に自覚されていることですが、岡山と香川の地域格差とどのように向き合うかということです。このことがプロジェクトの難しさであると同時に、他の地域ではできない面白さ、ユニークさでもあります。OHKのロビーに相談所を常設するという構想がある一方、特に香川の高校生たちのことを考えて、インターネットを使って関係者が交流するシステムも用意されていることをうかがいました。こうした試みを思案すること自体が、これからのOHKにとって非常に大切なことですが、ただし、プロジェクトの本筋に意図せざる支障をきたさないよう、慎重に活用していただきたいと思います。![]()
さて、OHKの実践プロジェクトはこれから、夏休みを使って集中的におこなわれます。7月下旬にはさっそく、番組制作のための助走として、より本格的なワークショップが始まります。蒸し暑い日が続きますが、頑張っていきましょう。
(文責:飯田 豊、写真:土屋 祐子)
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08/7/12 高校生ニュース編集長が選んだトップニュースは!?TUT
- July 21, 2008 10:29 AM
- アーカイブ | チューリップテレビ08- | 民放連プロジェクト
チューリップテレビの民放連プロジェクト、福野町で2回目のワークショップが開催されました!以下は同局の服部寿一さんによるレポートです。高校生のみんなも局員のみなさんも、がんばったみたいですね。下記のファイルをクリックしてご覧下さい!
当日の活動についての、高校生たちのコメントです。
第2回・7月12日
・ カメラで撮ってみて改めて難しさを知った。明るさにによって影のつき方が変わることを知った。音楽を入れることで変わる映像のイメージ。主観と客観の違いがまだ良くわからない。(女子)
・ いつも何気なく見ているニュースの事がよくわかって面白かった。(女子)
・ ビデオを撮影するときに主観的に撮ることと客観的に撮ることの難しさが分かった。自分が作ったものを客観的に撮るのは難しかった。
・ ニュースの順番を決めるのにも、人それぞれ様々な考え方や観点があって参考になりました。服部さんとは気が合うらしいです。(笑)客観的というのは淡々と事実を述べるだけで良いのでしょうか?「~のようですね」といった推量とかは主観になってしまうのでしょうか?(女子)
・ ビデオカメラを使ってコップに書いた絵を写した。映像で説明することが大変だった。音楽が入っただけで大分変わったので楽しく感じた。(女子)
・ 同じものでも主観と客観でまったく見え方が違ってくるものだ。客観的に見るにしても、個人で違った見え方がしたり、逆に同じように思わせることができるとわかった。(男子)
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08/7/5チューリップ速報レポート、アップしました
- July 10, 2008 2:54 PM
- アーカイブ | チューリップテレビ08- | 民放連プロジェクト
富山県のチューリップテレビでおこなわれているメディアリテラシー実践の初顔合わせのレポートを、「レポート、エッセイなど」のコーナーに載せました。ご覧になって下さ〜い!
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08/7/5 チューリップテレビで初顔合わせ!
- July 10, 2008 11:18 AM
- アーカイブ | チューリップテレビ08- | 民放連プロジェクト
7月5日(土)、チューリップテレビ(富山市)で、民放連メディアリテラシー・プロジェクトの最初の顔合わせの会合がありました。
最初の顔合わせというのは、チューリップテレビの局員のみなさん(この日は服部さん、荒木さん、そして島田さんの三人)、砺波高校、福野高校(南砺総合高校福野高等学校)の生徒さんたち(この日の参加者は合計で10名)の初顔合わせのことであり、さらにはプロの放送人と高校生の結びつきをサポートするための関係者、すなわち両校の引率の先生方、富山大学の黒田卓さん、黒田研究室に関連した大学院生、大学生のみなさん、富山インターネット市民塾と住民ディレクターのみなさんも一堂に集まったわけでした。
氏素性(?)のちがう老若男女(??)が集まる、いわば「異文化コミュニケーション」の最初の場であり、ここでうまい雰囲気が作れるかどうかが、プロジェクトの成否にかかっているともいえました。
午後1時過ぎから5時過ぎまでの約4時間、二つのミニワークショップをふくんだこの会合は、おおむね大変うまくいきました。まずは関係者のみなさん、本当にお疲れさまでした。とくに前日夜、名古屋からたどり着いたという服部さん、夜中まで準備をされていた荒木さん(途中で寝た)、島田さん(ほとんど寝てない)、大変ご苦労さまでした。![]()
当日、「マス&コミュニケーション」プロジェクトからは駒谷真美さん(昭和女子大学)と僕(水越伸・東京大学)が参加をし、駒谷さんは持ち前の関西ノリ炸裂で元気に事前のアンケート調査と、生徒さんたちへの個別のインタビュー調査を進め、僕は前置きの話や、チューリップの方々へのサポート全般をさせていただきました。僕は、民放連プロジェクトの概要を話、これは放送局員と高校生の「対話と対決」のための貴重な機会だといういい、おもしろくもひたむきにやって下さいと、ちょっと偉そうなことをいいました。
駒谷さんによれば、生徒さんたちの意図や考えがとても多様でおもしろかったということですし、僕もいろいろな意味で刺激を受けました。高校生のみんな、どうもありがとう!
詳細なレポートをやる余力がないですが、二つのミニワークショップ(以下、WS)を概説しておきます。
■WS1「名札用ベストショットを取り合う」
初顔合わせのアイスブレークとして、このプロジェクト用に首からさげる名札用の自分の写真を、たがいに取りあいました。場所は1階ロビーにあるチューリップのキャラクターのあたり。高校生だけではなく、関係者全員が、自分の好きなポーズでキャラクターとからんだりして、ベストショットを取り合うのです。そしてその写真をプロジェクターで見せ合い、自己紹介をしました。

最初は固まっていたり、わけがわからないでいたみんなも、おもしろい写真が撮れるごとに打ち解けていき、いい雰囲気をつくることができました。僕はといえば、いの一番に、ヘンな写真を撮った(とらされた)です。その写真データはチューリップに所蔵されています(・・・)。
■WS2「イメージ通りのチューリップ」「イメージとちがうチューリップ」の画文づくり
局内見学をやるときに、ただ見て回るだけではなく、一渡り見学したあとに、高校生や関係者が「イメージ通りのチューリップテレビ」の写真+キャプション(僕たちは「画文」と呼んでますが)と、「イメージとちがうチューリップテレビ」の画文を、ケータイで一つずつ作り、PCメールに送り、それをみんなで大きなプロジェクター上で見合って、話し合うということをしました。
「イメージ通り」「イメージとちがう」の組み合わせと、それをもとに話し合うというワークショップの仕組みは、僕たちのなかまである小川明子さん(愛知淑徳大学)が「東京パッチワーク」というワークショップで生み出したモチーフです。今回はそれを借用したわけです。
おもしろかったのは、「イメージ通りのチューリップ」は、副調整室の機材など、ある程度パターン化していたということ。同時に「イメージとちがったチューリップ」は、人によってずいぶんちがっていたということです。たとえばぐちゃぐちゃのデスクスペースだとか、楽屋裏の汚さだとか。
いずれにしてもテレビ局に一度も来たことがない人々がなぜ「イメージ通り」「イメージとちがう」という判断ができるかといえば、それはテレビをはじめとするメディアの影響です。そのことをみんなが理解するいい機会になりました。

一日みなさんと一緒に過ごしてみて、僕なりに印象に残ったことや大切なことを下記に箇条書きしておきたいと思います。
(1)異文化コミュニケーションができる放送人と高校生
まずはチューリップテレビのみなさんが、それなりに緊張はされていたけれど、高校生や市民と結びついてこのような実践をすることに慣れていらっしゃることに驚きました。ふつうの放送局ではないことだからです。と同時に、メディア・リテラシーとはなにかについても、実践的に理解をされていた。そうしたうえで、とてもうまくプログラムをデザインされ、諸々について細かい準備がされており、よかったと思います。
また、服部、荒木、島田というトリオが、年齢、性別、職種、キャラなど、いろんな意味でバランスが取れていて素晴らしかったと思います。この実践に関わるチューリップのメンバーは、他に3~4名いらっしゃいますが、いい雰囲気だと思いました。
一方で、高校生のみんなもいい雰囲気でした。なかには何が何だかわからずに連れてこられた的な人もいたけれど、写真を撮ったり、喋ったり、笑ったり、身体を動かしで、どんどんなじんできていたし、なによりもあれだけいろんな人がいるところでしっかり話ができる人ばかりでした。多くの人が、こんなに大がかりな活動だとは思わなかったといっていたけれど、そういうことはあまり気にせず、おもしろく、ひたむきにやってほしいと思います。勉強や部活の合間で大変だろうけれど、必ずやみんなのためになりますからね。

(2)バックヤードにいてくれた大人たち
この日は高校生のみなさん以上の数の大人が集まりました。参加者よりファシリテーターの人数が多いワークショップというのは、笑い話ではなく、しばしばありますが、あまりよい雰囲気のものではありません。この日は多くの「大人の人たち」が、舞台裏に控えているようなかたちでいてくれて、放送局員と高校生たちの「対話と対決」を見守ってくださいました。そのことが結果としてよかったと思います。
住民ディレクターや市民塾の方々から、自分たちも勉強になったというコメントをいただき、それはとてもいいことだと思いました。大人が子どもに、放送人が素人に一方的に教えるのではなく、たがいに学ぶということが、とても大切だと思います。


この日はおおむねうまくいったのですが、二つの課題があったかと思います。
(1)PCなど機材のことは課題として残りました。すなわち放送局のPCが古いために、名札原稿づくりやメールに添付された写真のチェックに手間取り、島田さんが八面六臂でがんばりました。また名札のラミネート加工がこの日はうまくいきませんでした。このあたりは富山大学などサポートがあると、よりスムーズになると思います。
(2)二つのWSでやったことがらの「締め」の部分がちょっとゆるかったです。一つめのWSは、ただ打ち解けるためだけではないはずです。デジカメで写真を撮られる、そのために日頃とちがうポーズをとるということは、メディアで映し出されるという非日常的体験のおもしろさと危うさを考える材料になります。このあたりは名札ができあがったあと、別の機会に話し合ってみたらどうでしょうか。
また二つめのWSは、「イメージ通り」「イメージとちがう」という時のイメージ自体が、テレビをはじめとするメディアによって造成されているということを確かめるいい機会です。このあたりは放送のプロだからわかっているというものではなく、送り手と受け手がともに振り返り、確認をしていくといいと思います。

今後、高校生たちはいくつかのワークショップをこなして、いわば番組づくりのための準備運動をしていきます。次に僕が富山へうかがうのは8月6日になるかと思います。そのときにはそれまでの成果の合評会のような会合が開催される予定です。その後、お盆を経て本格的な番組づくりに入りますが、そのしかけや仕組みについては、これからチューリップのみなさんと一緒に話し合っていきたいというふうに思っています。できればただの番組づくりではなく、「メディア・エクスプリモ」で展開しているような、持続的な市民のメディア表現に結びつく活動になればいいなと、僕は思っています。
以下は、高校生のみんなが、当日のふりかえりシートに書いてくれたコメントです。
第1回・7月5日
・ テレビ局の裏側が見られた!って感じでした。とてもおもしろそうで、また、とても大きなプロジェクトなので頑張りたいと思います。(女子)
・ 局の見学でいつもは見られないもの見られて面白かった。いろいろな技術が導入され、ひとつの放送にも多くの人が連携してやっていることがわかった。(男子)
・ 本物のカメラに触れて実際の重さを実感した。地震が起きたので対応を生で見た。CMを買って流すとか、テレビ番組を買うと言ってましたが、どんな方法で取り引きされているのか。カンペできる機械があるのが意外でした。(プロンプターのこと)(女子)
・ 良くわからないまま参加したけど、わかりやすい話をたくさんきけたし、チューリップテレビの中をまわれたのでとても楽しかった。(女子)
・ 放送局の業務について少しわかった気がした。(男子)
・ TUTの方々や先生方との交流が楽しかったです。見学も様々なところが見られて楽しかったし驚くこともあったし、たいへん面白かった。プロジェクトの話をききましたが、「新しい見方で何かを見られるようになりたい」という私の期待に応えてくれそうで楽しみです。頑張ろうと思います。(女子)
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08/5/30~ チューリップテレビで民放連プロジェクト初会合
- June 3, 2008 11:22 PM
- アーカイブ | チューリップテレビ08- | 民放連プロジェクト
5月30日(金)、富山のチューリップテレビに民放連プロジェクトで、愛知淑徳大学の小川明子さんと訪問しました。
この日は、「なぜ、ローカル民放にメディア・リテラシーが必要か」という、ちょっと刺激的なタイトルで講演を行いました。京成電鉄のトラブルで遅れた僕に代わり、まず小川さんから英国のデジタルストーリー・テリングの概況や、日本における市民メディアとも重なる、その可能性と課題についてお話をいただき、その後僕が、新しいメディア・リテラシーと民放連プロジェクトの概要説明をし、すでに住民ディレクターを導入しているチューリップテレビならではの可能性についての提言をしたりしました。
講演のあと、池森武宣社長とお話をさせていただき、服部寿人さん、岩井知香子さんをはじめとするコアメンバーの方々と打ち合わせをしました。局内を拝見しましたが、フロリダのタンパやデンマークのノーユースケをちょっと思い出すような、クロスメディア的なレイアウトやデザインがとてもよい雰囲気でした。局員のみなさん、どうもありがとうございました。
チューリップでは富山大学、富山インターネット市民塾、住民ディレクターなど、地域のさまざまなセクターとの連携をすでに持っており、夜はその関係者のみなさんと食事会でした。黒田卓さん、柵富雄さん、泉田匡彦さんはじめとするみなさん、どうもありがとうございました。楽しかったです。
パブリックアクセスの可能性と課題をすでに経験されているチューリップテレビは、これまでの民放連プロジェクト実施局とはちょっとちがった立ち位置にいると考えられます。それらを生かしつつ、ほかにはないおもしろいことをやってみよう!、実験的なことをやってみよう!というふうに、コアメンバーや関係者の方々も考えているようで、とても楽しみです。近いうちにまたおじゃまいたします。
さてさて、5月に民放連プロジェクト実施局3局をすべて回りました。どこにもそれぞれの地域の文化と放送局の伝統があり、日本のローカル民放のポテンシャルというのは相当なものだとあらためて体感した次第です。
これからいずれも具体的な活動に入っていきます。僕だけではなく、「マス&コミュニケーション」のメンバーが入り乱れて(?)の協働となるかと思います。(水越伸)
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08/5/21-22 岡山放送で民放連プロジェクト初会合
5月初旬の南海放送に続き、OHK岡山放送にはじめてうかがいました。
21日は、「地域循環的なメディア・リテラシーの展望:ローカル放送局の課題と可能性を踏まえて」と題して、水越が講演をさせていただき、その後関係者の方々と夕食をご一緒しながら、岡山と香川にまたがるカバーエリアの特性、開局当時の思い出などを交え、あれこれ話に花が咲きました。今回は、広島経済大学の土屋祐子さん(専任講師)、福山大学の飯田豊さん(専任講師)という、メディア論が専門で、ともにメル・プラッツのメンバーであるお二人に同行してもらい、あれこれ意見交換を一緒にさせてもらいました。22日は、コアメンバーのみなさんとざっくばらんにお話をさせていただきました。
高橋誠編成局長をはじめ、関係者のみなさん、どうもお世話になりました。これからいろいろあるかと思いますが、どうか楽しくやっていきましょう。
OHKでは、岡山側と香川側の子どもたちが、たがいの地域イメージがメディアに媒介されていること、そのイメージとリアリティにちがいがあることに気づき、対話のための映像づくりをしていくという、大まかな構図でメディア・リテラシー実践を進めることになりそうです。02年度のRKB毎日と台湾公共電視台を結んだ実践や、メル・プロジェクトの一つであった「ローカルの不思議」などのモチーフを応用したかたちになります。
今後は土屋さんを中心に、水越ほかの関係者も関わりながら、岡山放送の実践を展開していくことになるかと思います。
(水越伸)
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08/5/14 岡山放送と打ち合わせ
5月14日、東京大学本郷キャンパスで、本年度民放連プロジェクト実施局の一つである、岡山放送編成局長の高橋誠さんと、駒谷真美さん(昭和女子大学)、砂川浩慶さん(立教大学)ほかのみなさんとともに打ち合わせをしました。
岡山県、香川県の両県をカバーエリアとするユニークなこの局では、その特性を活かして、両県の子どもたちがメディアに映し出されるたがいの県のイメージを意識化し合うこと、みずからのリアリティを相手に伝えるかたちで映像制作をすることなどを組み合わせて活動を進めていこうということになり、おおいに盛り上がりました。
02年度の民放連プロジェクト福岡実践(RKB毎日、子ども文化コミュニティなど)で、福岡の子どもと台北の子どもを結んでおこなった実践の要素や、メルプロジェクト以来続いている「ローカルの不思議」プロジェクトのアイディアを活用していくことになりそうです。
高橋さんは、メディア・リテラシーという営みが、地域のなかで放送局が持続的に発展していくための営みとしっかり結びついている必要があるとおっしゃっています。まさにその通りだと思いました。まもなく岡山にうかがうことになります。
(水越伸)
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08/5/2 南海放送で民放連プロジェクト初会合!
連休のなかば、民放連番組部長の三好晴海さんとともに、愛媛県松山市にある南海放送におじゃましました。08年度民放連プロジェクトの実施局の一つ、同プロジェクトとしてははじめてラジオ・リテラシーの実践をおこないます。
今年でラジオがはじまって55年、テレビがはじまって50年という老舗局。
お城脇のビルにうかがい、ラジオセンターの戒田節子さん、同部長の山下泰則さん、平田瑛子さん、メディアセンターの山内美帆子さんら、コアメンバーの方々と打ち合わせなどをし、午後には局員の方々向けにメディア・リテラシーとはなにか、民放連プロジェクトとはなにかといったそもそも論のお話をさせてもらいました。そのあとわずかな時間でしたが、編成局長の田中和彦さんをはじめとするラジオセンターのみなさんともやりとりをさせていただきました。みなさんどうもありがとうございました!
ラテ兼営に老舗局である南海放送は、率直にいって全国の似たような放送局と同じ構造的問題も抱えているようです。街と局のあいだには見えない境界線のようなものがあるような印象も受けました。しかし一方で半世紀にわたって力作ドキュメンタリーを作ってきたり、女性の職場環境改善などをしっかり行ってきた労使の蓄積があります。松山にはしっかりした地域の文化というものもあります。ラジオはもうダメじゃないかという業界全般の雰囲気を覆すためにも、この実践プロジェクトがインパクトを持てばいいですねとみなさんと話し合ってきました。
これからようやく本格的な議論に入ります。僕が三好さんとともに先方で申し上げたポイントはいくつかありましたが、おもなことがらを下記に列挙しておきます。どれも南海放送だけではなく、メディアリテラシーに取り組む放送局一般にいえることだと思います。
(1)プロみたいな番組を作らせることが目的じゃない。ラジオとはなにか、放送とはなにかを受け手だけではなく、送り手も問い直すきっかけとなるような活動を企画、実践することが目的。
(2)キャンペーンのための利用、番組企画の一方的な押しつけはしてはいけない。テーマはたとえばエコでもよいが、子どものリアリティから出発し、多角的な対象のとらえ方ができるようにデザインする。
(3)プロの局員から子どもへの一方的な教授ではなく、局員が子どもから学ぶことも大切。送り手と受け手の協働的なメディアリテラシーを育成する。
いずれにしても楽しくやることが大切。そのための企画やアイディアを、これから南海放送のみなさんとやりとりしていきたいと思っています。ご期待下さい!
水越伸
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ろっぽん、民放連プロジェクト、MELL EXPO 2008に出展!
- April 20, 2008 6:20 PM
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みなさま
メル・エキスポ2008には、「ろっぽんプロジェクト」のテレビ朝日、「民放連プロジェクト」に関わった民放局を含め、複数の出展があります。
「ろっぽんプロジェクト」は、「大規模放送局でメディア・リテラシーは可能か」をテーマにした水越研究室のビジョンと、テレビ朝日のこれまでの広報活動を含めた出展となる予定です。
「民放連プロジェクト」では、日本民間放送連盟、青森放送、テレビ信州、テレビ長崎、山口放送、チューリップテレビが、それぞれの実践や「民放連プロジェクト」以外の活動が紹介される出展となる予定です。
このほか、TBS、読売テレビ、日本新聞教育文化財団(NIE)なども出展。
マス・メディアのメディア・リテラシー関連活動がここまでの規模で集まるのは、日本ではじめてのことになります。どうかお誘い合わせの上、お越し下さい!
また、さきの「ろっぽんプロジェクト・セミナー」に引き続き、台湾政治大学の呉翠珍(ソフィア・ウー)さんにお越しいただき、「ろっぽんプロジェクト」の進め方についての意見交換をします。と同時に、呉先生にはエキスポでトーク・セッションなどにご登壇いただき、内外の関係者と話し合う機会をもっていただきます。
(水越伸)
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