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6/14 山口放送徳永氏、広経大「メディア・リテラシー」ゲスト講師に

 広島経済大学の土屋です。私が担当している授業「メディア・リテラシー」では6月14日、山口放送の徳永謙太郎さんにゲスト講師としてご登壇いただきました。山口放送は2007年度の民放連メディア・リテラシー実践プロジェクトの採択局で、徳永さんは実践のリーダーとして県内の中学生・高校生とのミニ番組の制作に取り組まれました。山口放送ではメディア・リテラシーを一回限りの試みとすることなく、2008年度には「親子でラジオディレクター」、2009年度には「高校生カメラマンチャレンジ」と活動を展開されています。

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 授業ではまず徳永さんが日常行っているディレクターや総合演出などの業務を説明いただいた上で、メディア・リテラシーにどう取り組まれたのか、ローカル放送局、また放送局員に活動がどのような意味をもたらしたのかをご報告いただきました。徳永さんは、いつもの「取材する/される」という立場とは異なった関係を地域の人々と結べることがよく、そこに地域放送局の可能性を見出せた、と話されました。

 この授業は「記者会見ワークショップ」を兼ねており、徳永さんの講義について学生に記事を書いてもらいましたので、ご紹介します。詳細はこちらをお読み下さい。

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新たな可能性を見つけるために――山口放送 徳永謙太郎さん

 広島経済大学経済学部メディアビジネス学科2年 田中詩織

 山口放送で総合演出という仕事をしている徳永謙太郎さんにお話しを伺った。山口県には民放テレビ局が3社ある。その中で山口放送でしか行っていない取り組みがある。それはメディアリテラシー活動である。日常業務のプラスアルファという形で休日返上で取り組んでいるのである。

100614tokunaga2.jpg 具体的にメディアリテラシーについての取り組みとはどのようなものなのか。この3年間での取り組みは、(1)県内中高生とのテレビ番組制作、(2)県内親子を対象としたラジオ番組制作、(3)県内高校生対象のカメラマン体験である。3つに共通することは、情報の受け手側である子どもたちが、送り手側を体験することで新しい発見ができるということである。企画・取材・編集などすべてを子どもたちに行わせる。大人にはない、子どもたちならではの感覚で制作は進むのだ。

 しかし、徳永さんはここで重要なことに気が付いた。「子どもたちの制作しているものは、私たちがよく見る、よく聴くテレビやラジオを真似たもの」になり易いということである。つまり、普段何気なく見ているメディアから受ける影響がとても大きいということを再認識できたのだ。

 放送に携わる者として「情報をどの立場に立って伝えるべきか」ということに一番気を配っているという徳永さん。言い方一つで180度伝わり方が変化する。人一人をどん底に落とすのは難しいことではない。そんなことをしてしまうためにこの仕事に就いたんじゃない。番組制作では常に細かく原稿をチェックし細心の注意を払っていく。

 メディアリテラシーへの取り組みは今後も継続していく。今は制作型から体験型に活動をシフトしていくことを考えているそうだ。アナウンサーや報道記者など、普段できないことを子どもたちに体験してもらうための土台づくりを行っているという。

 メディアリテラシーへの取り組みに参加することによって、テレビ局としての新たな可能性を発見した、と徳永さんは言う。これは地方局だからこそできる取り組みであり、地域の人と関わっていくことで、地域貢献にも繋がっていくのだ。これからも山口放送が、そして徳永さんがどのような活動をしていくのか、楽しみである。

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 ここでは一点のみご紹介しましたが、この課題では、書き方を細かく設定しておらず、約60人の受講生の数だけ様々な「記事」が出てきます。1時間以上の話のどこを切り取ってまとめたのか、タイトルはどうつけたのか、縦書きか横書きか、写真のサイズと配置はどうか、事実誤認はなかったか、主観的・客観的表現はどちらがよいか、など翌週の授業ではみんなでお互いの書いた記事を比べて気づいたことを議論しつつ「記事」について改めて考えていきます。

 放送局で、大学で、メディア・リテラシーの取り組みを繋げていく面白い授業にできればと思っています。徳永さんにいらしていただいたおかげで、教室での学びにリアリティを吹き込むことができました。ありがとうございました!

(土屋祐子/広島経済大学)

3/10 ろっぽんプロジェクト 読売新聞に紹介される!

3月5日に行われた「ろっぽんプロジェクト」最終報告会のもようが読売新聞に紹介されました!
詳しくは記事をご覧ください。

読売新聞記事「視聴者との交流プロジェクト キー局側も意識高まる」


3/7 MELL EXPOに民放連プロジェクト実践局多数参加

 3月5日から7日まで東京大学(東京都文京区)で開催されたMELL EXPOに民放連メディアリテラシープロジェクト実践局が多数出展されました。初年度の実践局であるTSBテレビ信州は、現在、長野市の公共施設「長野フルネットセンター」の指定管理者でもあり、その公的な場所を、長年に渡るメディアリテラシー実践の活動の場として活用するなど新たな試みを紹介されました。また今年度の実践局は3局とも出展されたほか、民放連自体としても出展もありました。さらに、過去の実践局の方も、会場に足を運んでくださいました。中には、4月から新しい実践を始めるので「来年は絶対出展します!」と宣言をしてくださった局も。会場にこられた放送局の方々は、とてもパワフルで、たくさんの方々と交流し、よく笑っておられたその表情が印象的でした。
 MELL EXPOの締めくくりには、来年度のメルプラッツオーガナイザーである伊藤昌晃さん(愛知淑徳大学)が「100年に一度の危機とよく耳にするが、それは100年に一度しか問えないことが、今問えるということでもあるだろう」と挨拶されました。テレビも開局以来の危機が叫ばれていますが、それは今、50数年来の転機でもあると同時に、50数年を経てはじめて問えることがあり、その巡り合わせの時期だともいえます。その今に、何を問い、どう答えていくのか。会場に足を運んでくださった放送局や、関心をよせる多くの方々のエネルギーに期待と願いを抱いた3日間でした。
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(報告:林田真心子 写真:劉雪雁)

3/5 ろっぽんプロジェクト活動報告会 ご案内


「ろっぽんプロジェクト活動報告会:テレビは視聴者と協働できるのか」

場所:2010年3月5日(金) 15時30分~18時15分(開場15時)

会場:東京大学大学院情報学環 福武ホール地下2階  http://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/

   地下鉄丸の内線・大江戸線[本郷三丁目駅]から徒歩6分
   地下鉄南北線[東大前駅]から徒歩8分

■参加費:無料(事前登録:不要)

■主催:ろっぽんプロジェクト(東京大学&テレビ朝日共同研究プロジェクト)

   http://www.mediabiotope.com/projects/mass/

概要
 東京大学とテレビ朝日の共同研究「ろっぽんプロジェクト」は、視聴者とテレビ局のよりよい関係創りのための学びあいの場や対話の仕組みを考える実践活動を2007年度から進めてきました。この中で、テレビ朝日が行ってきた学校での「出前授業」、テレビ局での「館内見学」「テレビ塾」などの新バージョンや、中央区の区民カレッジと協同で開いた「大人のためのメディア・リテラシー入門講座」、視聴者の皆さんと共に開発した対話ワークショップ「テレビ・パズル」など、新しい試みがいろいろと生まれてきました。
 今回、3年目の区切りの年を迎え、これまでの活動の成果を報告すると共に、視聴者とテレビが協働していくための可能性について話し合うシンポジウムを開きます。メディアの形態も大きく変わっていく中、どうしたら視聴者とテレビ局が「送り手―受け手」の境界を越えて協働しながら、よりよいテレビを創っていくことができるのか、一般参加の皆さんともご一緒に考えていく場としたいと思います。


プログラム
15時30分~15時40分 ごあいさつ 

水越伸(東京大学大学院情報学環教授)&鈴木裕美子(テレビ朝日お客様フロント部部長) 

15時40分~16時30分  ろっぽんプロジェクト活動報告

鈴木裕美子・上野敦史(テレビ朝日お客様フロント部)

駒谷真美(昭和女子大学人間社会学部准教授)

境真理子(桃山学院大学国際教養学部教授)

16時40分~18時10分  パネルディスカッション  司会 水越伸

パネリスト 中原淳(東京大学大学総合教育センター准教授)

水島久光(東海大学文学部教授)

古川柳子(テレビ朝日コンテンツビジネス局&東京大学大学院博士課程)

18時10分〜18時15分 まとめのごあいさつ

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*この報告会に続き(19:00-20:30)、同じ会場で メディア表現、リテラシーに関心を持つ人びとが一堂に会するMELL EXPO 2010(3月5日~7日)」のオープニングセッションが始まります。こちらもふるってご参加ください。 
プログラムの詳細と参加申し込み方法についてはウェブをご覧下さい。http://mellplatz.net/


3/2 民放連プロジェクト 読売新聞で紹介される

2月19日に開催された今年度の民放連プロジェクト報告会について、その内容と今年度の実践報告が読売新聞の記事として紹介されました。
見出しは「局と地元との交流大切」。ローカル局と地域が結びついていく必要性と可能性について、記事でふれられています。詳細は記事そのものをご覧ください!

3月2日読売新聞記事


2/19 今年度の民放連メディアリテラシー実践 報告会終了

今年度、3局で展開された民放連プロジェクトの報告会が、2月19日、千代田区紀尾井町の民間放送連盟で開かれました。全国各地から放送局や新聞社の方など70人以上の方が集まりました。

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会の冒頭には、このプロジェクトチームの主査である日本テレビの戸恒直さんより、「ちょうどオリンピックで盛り上がっているけれども、五輪以上の面白い報告になると思います」とのご挨拶がありました。その言葉をひきうけるように、今年の実践局である和歌山放送、鹿児島テレビ、九州朝日放送の発表は、それぞれ予定時間を大幅に超過。時間管理が得意なはずの放送局の皆さんが、予定を1時間以上「おした」背景には、皆さんが、報告したい経験を山のようにもっていたことの現れともいえるでしょう。それ自体が大きな実りといえそうです。「プロジェクト終了後、高校生から手紙をもらい"信頼してくれてありがとう"と書いてあったのがうれしかった」「局内での理解をもっと得るにはどうしたらいいのか」など、悩み、喜び、どれも率直で、時間がいくらあってもたらないといわんばかりに、みなさん夢中で思いの丈を語られました。
パネルディスカッションでは、東海大学の水島久光さんからは「どこまで子供たちと向き合っていくのか、局の人がプロ意識の上にたって、ぎりぎりまで考えていた。それはさらにプロ意識を広げていくことにつながることを実感した。」桃山学院大学の境真里子さんは「長年このプロジェクトをみてきたが、局、子供たち、社会、それぞれがこの10年で、ものすごく変わった。最初の頃はテレビ局に切羽詰まったという感じはなかった。いまは違う。その中でこのプロジェクトに参加される送り手の皆さんの様子を拝見していると、次の10年を切り開くことができるかもしれないと感じている。」といった指摘がありました。また、独自にメディア・リテラシー実践を展開する青森放送やテレビ朝日の方からのご意見や、状況紹介もありました。

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来年度以降も、このプロジェクトは続きます!実践のこれからの展開については、このウェブサイトとともに、3月5日から東京大学で開かれる「MELL EXPO 2010」の中でも議論を進めたいと思っています。(詳細はメル・プラッツHP
参加された局の方、高校生などすべてのみなさま、1年間本当におつかれさまでした。(報告:林田真心子)


2/7 KBC実践終了! 最終報告会

最終合同ワークショップ兼「おっきーのラジドラ学園セミナー」

[日 時] 2010年2月7日(日)
[会 場] 九州朝日放送

KBCラジオ実践プロジェクト最終日の合同ワークショップは、初めの時間が子ども文化コミュニティのシアターコースの子どもたちやおかあさんたちとの交流、午後からは「おっきーのラジドラ学園セミナー」として行われ、最後にふりかえりを行う形でありました。
 
<参加者>
筑紫女学園高校放送部、福岡大学大濠高校放送委員会、東京大学大学院水越研究室、NPO法人子ども文化コミュニティ、KBCラジオ関係者、福岡県高文連放送文化専門部会(参加11校 生徒46人 顧問15人) 

<全体の流れ>
 11:30       準備スタート
 12:00~13:00 第1部 交流会「博多雑煮 DE ランチばい!」
 13:00       受付開始
 13:30~15:00 第2部 全体セミナー(作品試聴など)
 15:15~16:05 第3部 分科会(番組づくりは相互批評)
 16:10~16:30 第4部 閉会式(表彰式)→解散
 16:35~17:30 第5部 ふりかえり(事後インタビュー・まとめ)

<プログラム>
第1部12:00~13:00 交流会「博多雑煮 DE ランチばい!」

「食」をテーマに異年齢・異文化交流を特徴としたKBCラジオ実践の最終日はプロジェクト関係者が一同に集まってお雑煮でお昼を一緒に食べて交流しました。
最終発表会を目前に番組制作に頑張った筑女と大濠の放送部の皆さんを子ども文化コミュニティシアターコースの子どもたちとお母さんが「博多雑煮」で激励。暑い夏にはじまったこのプロジェクトを写真でふりかえったり、子ども文化コミュニティの子どもたちが企画したビンゴゲームで交流しました。おいしくて心温まる交流で高校生の緊張がやわらぎました。

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豪華な博多雑煮!お餅は中学生がつきました。お母さん方のふるまいでいただきま~す!


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中学生がみんなで楽しめるビンゴゲームを企画! ビンゴ!チョコをもらいました。


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サプライズで中学生が高校生に手作りのミサンガをプレゼント!高校生は大喜び。手首に巻いて午後からの発表会に臨みました。

第2部 13:30-15:00 「全体セミナー」
KBCラジオのおっきーの司会で、KBCの早川さん、高文連専門委員長の藤田先生のごあいさつで全体セミナーがスタートしました。

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アドバイザートリオの漫才ではなく民放連メディアリテラシープロジェクトの説明。

 


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いよいよ3作品の視聴が始まります。はじめに各班代表が自己紹介と作品の簡単な紹介をします。

1.筑紫女学園高校 ダイエット班
タイトル「ジャストライク」  
テーマ:ダイエット 自分たちに身近なことと女の子の興味のあるテーマを選んだ

★主な感想より
・テーマが身近に感じられた
・場面転換の仕方が良かった

2.福岡大学附属大濠高校 アレルギー班 
タイトル「あなたに知ってほしいアレルギーのこと」
テーマ:アレルギー アレルギーの子ども自身が食べ物を選んでいるのを最初は好き嫌いと思ったが、保護者の話を聴いてすごいと思った。同級生にもアレルギーの人がいて、周囲の人の理解が少ないこともわかったのでテーマに選んだ。

★主な感想より
・専門家だけでなく一般の人のインタビューも取れていてよかった。
・いろんな意見が聞けてよかった。

3.筑紫女学園高校 バイキング班 
タイトル「HAPPY★HAPPY☆ラブご飯」 
テーマ:ご飯について 最初テーマをバイキングにしていたが試行錯誤の結果一番身近な「家ごはん」をテーマにした。リスナーが飽きない、興味を持てる、テンポの良いものを目指した。

★主な感想より
・全体的な雰囲気が面白かった。
・ドッキリがあったりして面白かった

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福岡県内各地から集まった高校生に感想を聞きました。どの高校生もしっかりと自分の意見や感想を言ってくれました。

第2部終了後は休憩をはさんで分科会会場づくりをみんなでしました。番組づくり分科会は同じ会場で、アナウンス分科会は1F事務局室A・Bへ移動しました。

第3部 15:15-16:05 「分科会」

<番組づくり分科会> 進行 水越さん・林田さん
グループディスカッション~相互批評と感想を語る会~

KBCラジオ実践プロジェクトで番組づくりをしてきた筑紫女学園と大濠高校の高校生に、高文連参加各校の高校生や顧問の先生方が加わって、各班の作品について感想や意見を15分ずつ語り合いました。

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★アレルギー班について意見交流
・専門用語がわかりにくいところがあったが、解説という形でわかりやすくなった。
・漢語調的な話し方で硬いと感じたところがあった。
・アレルギーにとどまらず、人として、人との関係に言及していてぐっと感じるものがあった。
・テーマどおりにできていた。
・知識としては知っていたが、改めて考えたことはなかった。現実感があってよかった。話の筋が通っていた。
・インタビューが変なところで切れているところがあった。
・インタビューの部分が長く退屈なところがあった。
・アレルギーを知っている人にとっては知っていることばかりだったので、別の話題もいれたほうが良かった。

★ バイキング班について意見交流
・ドッキリが新鮮だった。楽しかった。
・食べる人と、つくり手両方にインタビューしていたのがよかった。
・インタビューを受ける人が緊張していないようだったのはなぜ?
・流れがきれいにまとまっていた。しゃべり方が面白かった。
・自分の気持ちとあわせて聞けた。
・ドッキリは何のため?ひつようだったのですか?
・BGMが多いと感じた。
・何を伝えたかったのかぼけてしまった。
・テンション高すぎな感じ
・テーマの「ラブご飯」は言葉としてインパクトがあるのに最初にしか出てこないのはもったいない。もうひとおしすればよかったのでは?

★ ダイエット班について意見交流
・声が聞き分けやすかった。
・効果音の使い方が良かった。
・面白かった。
・テーマが身近だった。
・途中から恋の話になってしまって何がメインかわからなくなっていた。
・ストーリーはあったけど棒よみっぽかった。
・誰が主人公かわからなくなっていた。
・登場人物がごちゃごちゃになっていたところがある。
・本当にあったことと聴いても18キロダイエットは極端すぎる感じがする。
・ダイエットの危険性については入れないのか?
回答:危険性について(死とか拒食症とか)は番組(ドラマ)放送上ふさわしくないと思いはずした。

作品に対しての意見や感想は、同世代の高校生同士ということもあって、実に率直に語られました。いいところはしっかりとほめ、課題に思ったことや、改善点も提案したりで、共感したり、笑いがおこったりのあっという間の15分でした。どの立場の高校生も互いに刺激しあい触発される様子が伺えました。

第4部 16:10~16:30 「閉会式」
実践プロジェクトの3班すべてが表彰されました。筑紫女学園の板谷さんが特別局長賞(個人賞)をもらいました。KBCラジオ小嶋局長より講評がありました。

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ダイエット班  「みんなの共感をつかんだで賞」

アレルギー班  「よく取材をして、良い声を拾ったで賞」

バイキング班  「ラジオらしく楽しく聞けたで賞」

特別局長賞(個人賞)  板谷さん(筑紫女学園)

第5部 16:40~17:30 「ふりかえり」
最後に民放連プロジェクトのふりかえりとまとめをしました。

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<高宮 由美子>
・メディアリテラシーの実践でKBCラジオ局が一丸となって支えてくれました。なかなかないことで、めったに体験できない素晴らしい環境の中で活動できました。
・顧問の先生方の立ち居地とサポートはナイスセンスでした。
・すぐにはわからないかもしれないけれど、これからの人生にゆっくり、じっくりと役に立つ体験をしたと思います。
・メディアリテラシーに関わることは自分や人間関係が豊かになること。

<林田 真心子>
・自分がメディアに関わるようになったのは、メディエイト(つなぐ)言葉どおりである事に気がついたから。 私と社会・人。新しい自分、新しい見方(新しいものさし)で物事を見ることができるようになった。
・メディアリテラシーに触れたことをきっかけにしてください。

<水越 伸>
・メディアリテラシーは老若男女すべてに必要です。これからのメディアはウェブ放送、ケータイ、etc.で、新しいコミュニティを作るものになっていくだろう。
・これで終わりではなく、今までやってこなかったこと、もの、これまでにないタイプの物を新しい目線で考えていってください。
・ 今回不満だったところをやり直していくこと。今回の体験を後輩に伝えることが、新しい今日からの課題です。

閉会の言葉 KBCラジオ局 "おっきー"こと沖繁義アナウンサー
「私は今回関わることで、メディアリテラシーとは考えることだと学びました。これからがスタートです。一緒にがんばっていきましょう!」

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1回目の発表の12月27日から約1ヶ月の間に、高校生の作品は大きな成長が伺えました。高校生はこれまでのプロセスの中で、たくさんのことを感じて、考えて、時には楽しんで、時にはもがき、苦しみ、時にはケンカもしながら何度も作り変え、修正しながら最終日を迎えました。どの班からも、感激の声が聞かれました。学校を通しての参加ということで、様々な制約に苦労したり、課題も多くみえた実践ではありましたが、両校の高校生たちの頑張り、顧問の先生方の温かい見守り、KBCラジオ局のみなさんの層の厚いサポート、協力してくださった多くの方々の力で、見事に乗り越え、最終日を笑顔で迎えることができたのだと思います。

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今回の実践は、これからの人生に、ラジオの未来に、ゆっくり、じっくりと活きてくることでしょう。みなさん、本当におつかれさまでした。(報告:高宮由美子)

2/19 民放連メディアリテラシー実践 報告会を開催

民放連メディアリテラシー実践プロジェクト 報告会の開催

2月19日(金)に、今年度の「民放連メディアリテラシー実践プロジェクト報告会」が開催されます。09年度の実践局である和歌山放送、九州朝日放送(ラジオ)、鹿児島テレビ放送の3社の報告とともに、プロジェクトの今後の展望などについて、ディスカッションを行います。一般の方も参加可能です。ぜひご参加ください!

日 時  2010年2月19日(金) 午後1時10分~5時10分(開場:午後0時30分)
会 場  民放連3階会議室(千代田区紀尾井町3-23文芸春秋西館)
参加費  無料

プログラム

開会あいさつ 戸恒 直・民放連メディアリテラシー実践プロジェクト・チーム主査(日本テレビ放送網・コンプライアンス推進室長)

実践報告1(和歌山放送) 和歌山放送担当者/境真理子・桃山学院大学国際教養学部教授/沼 晃介・東京大学CREST研究員
実践報告2(鹿児島テレビ放送) 鹿児島テレビ放送担当者/水島久光・東海大学文学部教授
実践報告3(九州朝日放送) 九州朝日放送担当者/高宮由美子・NPO法人子ども文化コミュニティ代表理事
パネルディスカッション~今年度の総括と今後の展望
今年度実施社担当者  水越 伸/境真理子/水島久光/高宮由美子

詳しい内容、および参加申し込みは民放連メディアリテラシー実践報告会開催案内まで 

1/31 青森放送メディアリテラシー実践 報告会終了

06年度の民放連メディアリテラシープロジェクト実践局だったRAB青森放送では、その後も毎年、独自にメディアリテラシープロジェクトを進めています。今年度も青森県内の4つの学校から高校生が参加。地元で活躍する人たちを取材し、紹介する5分弱の企画(完パケ)を製作しました。
1月31日に行われた最終報告会では、このプロジェクトを中心となって進めている山内千代子アナウンサーとともに、東京大学の水越伸さんが(なんと!)司会をつとめ、1時間の特別番組を収録しました。直前まで編集に追われたチームもあり、すっかり疲れきっていたはずの高校生も、収録がはじまると、とにかく元気いっぱい!笑いのたえない収録でした。
報告会で、まず感じたのは、プロジェクトをサポートする弘前大学の学生のみなさんの層の厚さです。高校生の活動を精神的にもがっちりと支えつづけていることが感じられました。彼らにとってもメディアと自分との関係、自分と社会との関係を編みなおす機会になっているようでした。同時に、弘前大学の先生や、高校の先生、県で人材育成を担当する方なども、それぞれの立場からプロジェクトを支えており、そこに新たな環がうまれているようでした。

青森放送での今年のプロジェクトの詳細は、こちらのサイトでチェックを!

RABメディアリテラシープロジェクト報告

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(報告:林田真心子)


1/24 和歌山放送ねくすと☆プロジェクト最終報告会

 民放連プロジェクトの助成を受けて、和歌山放送が取り組んできた "ねくすと☆プロジェクト"。ラジオ単営局である和歌山放送が、今のラジオが抱えている課題にしっかりと向き合い、次世代のあり方を構想していこうという意図を込めて、プロジェクトの名前が付けられました。

 活動の大枠としては、県下の高校生たちが、和歌山放送の若手局員のみなさん、および和歌山大学の大学生のサポートを受けつつ、デジタルカメラとICレコーダーを用いて、人から人へと何かを探し訪ねるかたちの取材レポートを重ねるというものでした。参加してくれたのは、県立向陽高校、県立橋本高校、県立和歌山高校の生徒たちで、お互いに学校が離れていたこともあって、学校ごとにチームを組んで5ヶ月間の取材活動をおこないました(各チームの取材テーマはこちら)。そして年末には、取材して採集した音源をもとに短い番組(録音構成)を制作し、合評会をおこないました。

 1月24日(日)の最終報告会は二部構成で、第一部では、年末の合評会でのコメントを踏まえて、制作しなおした番組を再び合評しました。ここでは高校生が主役で、半年間の活動を振り返るとともに、これから放送局でやってみたいことを語り合いました。

 そして第二部は、局員のみなさんが主役。和歌山放送がこのプロジェクトに取り組んだ意義、今後の展望について議論しました。

 僕なりにこの半年を振り返ると、決して事前準備が万端だったとは言えず、若手局員のみなさんの持ち前の明るさ、咄嗟の機転で、無事に乗り切ったという感が強いです(最初の全体会で抱いた印象ですが、その点は最後まで変わりませんでした・・・)。まず、良かったところを挙げておくと、

  1. 圧倒的に風通しがよく、楽しく協力的な協働体制でした。
  2. 活動を通じて、ラジオの未来、放送局の将来を市民と一緒に語る土壌を培うことができ、指導する側も学ぶ、一方的ではない「循環型」のメディアリテラシーの萌芽がみられたように思います。
  3. 多忙な若手局員をサポートしてくれた和歌山大学の学生さんたちも素晴らしく、来年度は主役として新しいプロジェクトに取り組んでもらいたいです。

 しかし課題も残りました。

  1. ウェブのシステムを導入したにも関わらず、ラジオ番組と連動することができず、クロスメディアの社会実験としては不徹底でした。高校生たちがラジオに興味を持ってもらうきっかけとして、ウェブを活用するという意味合いもありますが、それと同時に、ラジオとウェブを連動させることで、放送局として、ラジオに新しい価値を見出すことができないかということを試す機会でもあったのですが。
  2. メディアリテラシーの概念理解(言語化)の機会が希薄でした。(1)と関連しますが、高校生たちの日常に深く根づいているテレビのリテラシーと違い、番組制作による気付きを通じて、ラジオのことを体験的に学ぶということには限界があります。この課題を充分にクリアできなかったといえます。
  3. 若手局員のみなさんが忙しすぎ、和歌山放送の独自性を充分に発揮することができませんでした。高校生の日程調整もたびたび難航し、活動がなかなか前に進まなかったという面もありました。短期集中型のワークショップが、今後さしあたりは局の現状に合っているのではないかと思います。

 最後に告知です。和歌山放送では、2月14日(日)の正午から1時間、このプロジェクトの総括番組を放送するとのこと。和歌山県だけでなく、兵庫、大阪、奈良の一部、四国の一部でも聴くことができるようですので、お近くの方はぜひ。


文責:飯田 豊(福山大学)

12/27 KBC実践 高校生の制作番組 合評会

いよいよ1回目の番組制作発表会です。高校生たちが制作した番組を、互いに聴き合い、意見交換しました。

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司会の水越先生。高校生たちはドキドキ!

民放連の山田さん、テレビ朝日の上野さんもカメラを持ってスタンバイ。

市民メディアアドバイザーの下村さん「今日は放送部のコンテストではなくてキャッチボールだよ!」

合評会では高校生も局員のみなさんも真剣な表情でディスカッションしました。互いに意見や感想を率直に出し合いました。おおいに刺激を受けた生徒達は、これからさらに番組制作を練り上げていきます。(報告:高宮由美子)

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12/21 KBC実践 大濠高校 子どもたちにインタビュー

大濠高校の生徒たちは、福岡市南区で、NPO子ども文化コミュニティのシアターコースに参加している子どもたちや保護者のお母さん方に食物アレルギーについてのインタビューを実施しました。
子どもたちにはアレルギーについて、お母さん方には、「エピネン」「アナフィラキシー」について知っているかどうかを尋ねました。
食物アレルギーの子どものおかあさんから、はじめに用意していたインタビューの質問以外にも、話を聞いていくうちに、症状や、気をつけていること、食生活など次々と新たな質問をしていました。
アレルギーの子どものお母さん方から、「アレルギーがない子どものお母さんからも話を聞くといいよ。」とアドバイスされたり、「逆に質問させて。なぜ、アレルギーの番組を作ろうとしたの?」と尋ねられたり、インタビューをする側とされる側の間に会話のキャッチボールが約1時間近くありました。(報告:高宮由美子)


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12/15 KBC実践 ラジオ収録開始

2009年12月15日(火)、KBCのラジオスタジオで、筑紫女学園高校チームの声の収録が行われました。
■「ダイエット」班
ラジオドラマに登場する天使と悪魔の声の収録が行われました。出演はKBC沖アナウンサー。岩谷ディレクターが収録について説明声のパターンを変えながら調整中の沖アナウンサー。高校生はしっかりと指示していました。収録後の高校生の感想は「順調です!」でした。

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■バイキング班
こちらもスタジオ収録。KBC編成局の早川さんはインタビューに答える人の役。スタジオには局の関係者が集まってきました。

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■番組収録

急遽1月9日オンエアの「おっきーのラジドラ学園」の番組収録もありました。

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今日の活動のまとめとこれからについて説明をうけています。ラジオを聞いたり、ポストイットで整理する宿題も出ました。


一方、同じ日、大濠高校チームも学校の高校放送室で活動。
大濠高校チームのテーマは「アレルギー」。12月8日(火)福岡病院の西間先生にインタビューを実施後、内容の見直しがありドラマからフリートークへ形式が変更。伝えたいことや構成はインタビューを通して印象に残ったことや知識として学んだことが中心により具体的になっていました。また、インタビュー実施後、アレルギーの認知度について校内アンケートを実施、集計結果を出していました。番組づくりの参考にKBCラジオ制作の教養番組をダウンロードしたものや、ラジオ番組の紹介がありました。(報告:高宮由美子)

12/8 KBCメディアリテラシー実践報告 いよいよ取材に! 

本年度の民放連メディアリテラシープロジェクト参加局である九州朝日放送(KBC)。参加している大濠高校チームは、12月8日、アレルギー専門の福岡病院名誉院長の西間先生へのインタビューを行いました。チームメンバーの8人中、4人が新型インフルエンザ発症ということで4人での実施となりました。

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西間先生は「生き残った4人か。」と冗談を言いながら登場。先生ご自身が書かれた食物アレルギーの冊子を用意してくださってました。「これを読んだらわかるからインタビューはしなくていいよ。」と、これまた冗談連発。ハトが豆鉄砲をくらったような顔をしている高校生に「それではさみしいね。」と、笑って声かけ、パワーポイントでアレルギー全般について講義してくださいました。とてもわかりやすい講義でした。この間のやりとりで高校生たちは西間先生にぐっとひきつけられたようでした。

その後、高校生がインタビューしながら会話がすすんでいきました。西間先生のお人柄が高校生の緊張や心を開かせていくみたいで、メモに用意した質問以外にも、自分が講義を聞いて感じたことや他にも気づいたことを4人とも自ら聞いてました。
西間先生の話がわかりやすく、たとえ話や表情がおもしろく、笑い声や笑顔が広がるひとときでした。終了後、KBCラジオの酒井さんがインタビューしてみてどうだったかを聞いてましたが、4人の高校生は一様に「よかった。」と、「変えないといけないところがある。」と一致した意見を交わしていました。

大濠高校の場合、8人で番組づくりをしており、意見を一致させることが難しく、企画内容に納得できないまま進行している課題がありました。新型インフル発症で、8人中4人の参加になったわけですが、その4人が、このインタビューを体験して一致した意見や、実際に聞いてみないと気づかなかった思い込みに気づけたなどの学びがあったことは、今回欠席した4人も含めて、これからの大濠チームの番組づくりにプラスになることと思います。

翌日、西間先生から、たまたま知り合いでもあった私宛に、こうした取り組みに対して賛同と、今後も何かあったら協力してくださるとのメールをいただき、とてもうれしかったです。

このプロジェクトは単に番組づくりが目的ではなく、番組作りを通して様々な学びや地域や社会とのつながりをつくっていくことも大切にしているのですが、そのことを実感できる実践でした。(報告:高宮由美子)

12/2 ろっぽん「大人のためのメディアリテラシー入門」報告

 ろっぽんプロジェクトでは、10月から約3ヶ月間、東京都中央区で区民カレッジ・まなび講座「大人のためのメディアリテラシー入門]を開催しました。
 参加されたのは50歳代を中心とした約30人の中央区民のみなさん。テレビ朝日の局員の方といっしょになって、「テレビって何だろう?」と改めて考えたり、自分たちが長年親しんだ町を見つめなおすメディア・リテラシーワークショップが行われました。
 最終的には、参加された皆さんで、「フリップ」を使った番組づくりに挑戦!テーマは、中央区の魅力の紹介。中には銀座に30年以上住んでいる方や、築地や日本橋など中央区の名勝を知り尽くした方も多数おられ、"テレビ"では紹介されないような知る人ぞ知る穴場や、長年親しんでいる住民の方々だからこそ発見できる視点がたくさん浮かび上がりました。


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この写真は12月2日に行われた最終回の「発表会」の様子です。(報告:林田真心子)

10/28 ろっぽんシンポ in テレビ朝日 報告

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 東京・六本木ヒルズにあるテレビ朝日。『相棒』や『ドラえもん』などの番組ポスターで華やかに彩られたロビーの真ん中にある吹き抜け階段をあがると「プレゼンルーム」があります。そこで、今回のシンポジウムは行われました。参加したのは一般の方々が50名ほど。中には、TBSなど他局の関係者もいらっしゃいました。さらに、テレビ朝日の局関係者が業務の合間をぬって入れ替わり立ち替わりで参加。まさに、"テレビ局の中心で送り手と受け手がその循環を考える"というめずらしい試みとなりました。

 会の冒頭、まず水越さんが「ろっぽんプロジェクト」の趣旨を説明。「テレビ局の番組づくり」と「視聴者」、そしてテレビ朝日の「お客様フロント部みたいなもの」をうまく循環させて、送り手と受け手が対話していく土台をつくっていこう、というプロジェクトのねらいが紹介されました。そして、各パネリストからは、テレビ局の送り手と視聴者である受け手の人たちとの循環について、それぞれの立場からお話がありました。

■愛媛朝日テレビ 玉木健之氏 
 愛媛朝日テレビは、07年度民放連メディア・リテラシープロジェクトに参加しました。「四国遍路」をテーマに、地元の高校生、愛媛大学の学生が番組づくりを行ったものです。玉木さんは、そのVTRを紹介しながら当時の経験を紹介されました。
 プロジェクト開始前は、未知の経験にとても緊張感したこと。しかし、いったん撮影が始まるとすっかり高校生ペースで、いきなり社長室にカメラをもって突撃取材にいったときは局員の方が冷や汗ものだったこと。お遍路さんの体験リポートでは、顔の表情と「うおー」と叫ぶだけでその感触を伝えるという「ぼくら(テレビ局側の人たち)が考えている以上の表現方法」を彼らがもっていたこと。だんだん、製作が進んでいく内に、スタッフのみなさんは「本来の仕事より熱中」していたことなど、当時の細かな経験をいきいきと語ってくださいました。そして、これほど大がかりなものはなかなか難しいものの、その後も、アナウンサーが学校にいって授業に参加したり、愛媛大学と共同で戦争証言を残していく取り組みをおこなったりと、メディア・リテラシープロジェクトの経験は、静かに息づいているとのお話がありました。

■BPO 本橋春紀氏 
 本橋さんのお話は、まず「放送」という言語をきっかけにはじまりました。英語では「broadcast」。直訳すると種をまくこと。中国語は「広播」=広くまくこと。一方、日本語の「放送」は字面を追えば、"送りっぱなし"ととらえることもできます。文字通り"送りっぱなし"にしないことこそが、新たな循環につながるわけです。
 では、今の日本の放送における送り手と受け手の回路といえば何なのでしょうか。最大のものは、実は視聴率だといえます。そのほかには、視聴者センターや番組審議委員会、自社批評番組などがあげられます。しかし、本橋さんは、実は放送局の家族や友人、そして放送局員自身がもっとも重要な回路の1つなのではないかという指摘します。だからこそ、視聴者である「受け手」だけでなく、放送局で働く「送り手」のメディア・リテラシーを考える民放連プロジェクトが重要であるのではないかというのです。
 一方、NHKと民放によって作られたBPOも、その回路の1つであるべきだとして、BPOの現状も紹介されました。とくに、最近の視聴者からの意見の受付数は格段に増えており、上半期だけでその数は1万4000件にのぼるということです。本橋さんは、そういった現在のテレビ局の状況を、「海の中に浮かんでいる船や島のようなもの」にたとえ、今の放送をめぐる状況は「情報を流すとまさに波のようにどっと反応が返ってくる状況にある」と指摘しました。

■ビデオジャーナリスト 神保哲生氏 
 神保さんからは、ビデオジャーナリストの立場から、現在のテレビ、マス・メディアが置かれている状況についての指摘がありました。神保さんは、現在を、グーテンベルクが活版印刷を発明したときぐらいの大きな節目にあるのではないかと指摘しました。インターネットや撮影機材など技術が発達した現在は、伝送路の希少性によって支えられていたマス・メディアがくずれつつある状態であり、メディアがこれからどう変わるか、世界中誰もわかっていないのです。そんな中で、今後、何が残っていくのか。残るべきなのか。神保さんは、それは「ジャーナリズムの伝統」だと指摘します。テレビや新聞などは、マス・メディアとしての優位性を保ったビジネスモデルに依拠しています。神保さんは、「現在のマス・メディアには、まだジャーナリズムがあると思う。マス・メディアの外で人を育てようと思うと意外と大変であり、いま優位性があるうちに、マス・メディアがここを大切にすべきではないか」と話しました。

■テレビ朝日 佐藤彰氏
 佐藤さんのお話は、ご本人曰く「私的なテレビ論」でした。佐藤さんはご自身を「テレビ一期生」と位置づけます。4歳位で家に「テレビジョン」が来て、視聴者暦は約50年というわけです。当時の「テレビジョン」は床の間に飾るような異次元の物体であり、それが徐々に茶の間の存在へと変化していったこと。そしてご自身がテレビの作り手となっていった経験。メディアとしてのテレビがこのわずか50年余りでどのように変容したのか、ご自身の経験に照らしあわせながら、紹介しました。そして、最近は50インチの薄型テレビをご購入されたそうです。家電として大画面になったときに、満足したかといえば、逆に、画の構成をどうしていくのかなど、今、また新たな課題がテレビにつきつけられていることを実感されたそうです。

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 参加者も交えたディスカッションではテレビ報道のあり方や、愛媛朝日テレビの高校生との番組作りにおけるテーマ設定のポイントや、苦労したことなど、幅広い質問が投げかけられました。ただ、今回は時間に限りもあり、送り手と受け手の循環について、十分にゆっくりと議論を深めることはできませんでした。その中で、テレビというメディアが、今、大きな過渡期にあることは、参加した全員が共有していた課題といえます。会の終わりに、水越さんからは、「循環は論評では作れない。実践でないと作れないことがある。今マス・メディアがやるべきことがあるはずだ」との指摘がありました。技術的にも、文化的にも、社会的にも、大きな節目にあるときに、今だからまだ間に合うこと、今だから打つべき手や、気づくべきことがあるのではないか、そういった課題の"ボール"が投げかけられ、今回のシンポジウムは終了したといえます。そのボールをそれぞれの立場で持ち帰り、それぞれの生活や、現場の中で、ぜひこれからキャッチボールがはじめられるために、このプロジェクトも進められていくべきだといえます。(報告:林田真心子)

11/10 KBC実践 企画をつめる合同ワークショップ開催

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第3回の合同ワークショップで大濠高校、筑紫女学園中学・高等学校の両校の各チームは、「アレルギー」「ダイエット」「バイキング」のテーマで企画を発表、ディスカッションしました。その後、各校に持ち帰り企画を見直しました。

今回は東京から民放連メディアリテラシープロジェクト・アドバイザーで市民ディレクターの下村健一さんを迎えて、企画についてのレクチャーや高校生への質問があり、その後、チームごとに企画のつめをしました。

下村さんは番組制作において高校生と放送局員では、どんな力がどちらの方が優れているのかを感性、技術などの項目をスコアカードでわかりやすく説明、高校生でないとつくれない作品づくりをしてほしいとのエールを高校生に送りました。また、企画を考えるうえで「ぼんやり」していることを「くっきり」させること、それを自分達で考えつくっていくことが大事であるという話をしました。これらのことは、高校生だけでなく、同時に放送局員に対してもメディアリテラシーの活動として子どもたちと番組制作をしていくうえでの関わるスタンスのアドバイスにもなったことと思います。(報告:高宮由美子)

11/1 KBC「電波メディアの原点を探ろう」ラジオ作りワークショップ報告

 KBCのメディアリテラシー実践プロジェクト。11月1日には「電波メディアの原点を探ろう~ラジオ番組制作プロジェクト~ラジオをつくって、きいてみよう!」が開催されました。
 
■第1部・・・ラジオ作りワークショップ
小学生親子、中学生・高校生それぞれがラジオキットをつかってラジオづくりに挑戦。
配線図とにらめっこしながら四苦八苦。初めてのハンダ付けなどなかなか作業は進まず、それでも真剣に(必死に)取り組みました。

■第2部・・・番組の企画発表とディスカッション テーマ「食べる」
アレルギーやバイキング、ダイエットなどそれぞれのテーマについて
グループディスカッションしました。 (報告:高宮由美子)

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10/28 ろっぽんシンポジウム「いま、テレビに求められているもの」

ろっぽんプロジェクト公開シンポジウム

「いま、テレビに求められているもの:新たな循環を求めて」開催のお知らせ

 東京大学とテレビ朝日の共同研究「ろっぽんプロジェクト」では、テレビ局と視聴者のより良い関係を考える公開シンポジウムを開催いたします。
 コーディネーターは、東京大学大学院・水越伸教授。パネリストには、BPO理事であり、事務局長を務める本橋春紀氏、ビデオジャーナリストの神保哲生氏、愛媛朝日テレビの玉木健之氏を迎え、テレビ局と視聴者の新しい関係のあり方や、いま、テレビに求められているものについて、話し合っていきます。一般公募の皆様と自由な意見交換を行う場にしていきたいと思います。ふるってご参加ください。

「ろっぽんプロジェクト」:テレビ朝日開局50周年記念企画として2007年スタートした、東京大学大学院情報学環とテレビ朝日の3年間の共同研究。正式名称は「放送局と市民の協働的メディア・リテラシー活動の体系的構築」

■ 日  時:2009年10月28日(水)13時から15時まで
■ 場  所:テレビ朝日本社2Fプレゼンルーム
■ パネリスト:
本橋春紀 (BPO放送倫理・番組向上機構 理事・事務局長) 
神保哲生 (ビデオジャーナリスト) 
玉木健之 (EAT愛媛朝日テレビ チーフプロデューサー)
佐藤 彰 (テレビ朝日報道局ニュース情報センター情報番組統括担当部長)
■ コーディネーター: 水越 伸(東京大学大学院情報学環 教授)
■ 一般参加者:18歳以上の方 80名様(応募多数の場合、抽選となります)
■ 応募方法:☆希望人数(2名まで)・住所・氏名・年齢・電話番号記入
テレビ朝日HP: http://www.tv-asahi.co.jp/hq/
ハガキ:〒106-8001テレビ朝日 「ろっぽんシンポジウム」係
Fax:03-3405-3772 「ろっぽんシンポジウム」係
■ 応募期間 10/7(火)-10/18(日) *ハガキは消印有効

9/6 KTS鹿児島テレビ「夏休みテレビジャック」報告

鹿児島テレビ(KTS)では、2009年度の民放連メディア・リテラシープロジェクトで、唯一の「テレビ局」での実践であるだけでなく、これからのメディア・リテラシー実践のあり方を考えるうえで、いくつか大事な試みがなされました。

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多くの局が、特定の学校との連携で、数か月にわたっての実践計画を立てるところ、KTSでは短期の、しかも完全なる公募という形式を採用しました。その背景には、「メディア・リテラシー活動に関する事前の実績もなく、また地域の諸機関との関係の薄い放送局でもプロジェクト成果を上げるためにはどのようにしたらよいか」。さらには、局内理解や継続のために「メディア・リテラシーを放送局の本業の中に、どのように位置づけたらよいか」という真摯な問題意識がありました----短期・公募は、そうした状況の中で意図的に選ばれた形式でした。
短期の場合は、どうしても「番組制作」を学ぶことに止まり、「メディア・リテラシー」の獲得にまで至らずに終わってしまうのではないかとの危惧があったのも事実です。KTSは、そうしたリスクを払拭し、さらに実践の新しい可能性を開くために、長い時間をかけ、綿密な準備を行いました。

特筆すべきは・・・。
・プロジェクトそのものを「広報活動」の一環として位置づけ、「メディアを学ぶ」機会に止まらず、放送局と地元の人々との新たな関係作りを計る活動と考えた。
・報道、制作に偏らず、幅広いセクションから、プロジェクトの成功に具体的に寄与するメンバーを集めた(アナウンサー、広報がプロジェクト・リーダーを務める。美術担当や管理部門の積極的参加など)。
・地元中高校、教育機関、さらには応募者家族へのきめ細かい対応とコミュニケーション。応募者多数で、お断りした子どもたちへのフォローなど。
・実践期間中、子どもたちが「苦楽しさ」を、飽きたり疲れたりせず、濃い密度で体験できるよう、環境づくりや演出に特に留意した(さまざまな道具づくりなど)。
・プログラムの連携、チーム編成(高校生と中学生を混ぜない)や地元大学生スタッフの役割など、短期間で効果を上げられるように、各々の狙いを明確にし、対応の検討を行った。

以下は、民放連から委託決定から終了までの経過です。

3月18日(水) 民放連よりKTSに委託決定連絡
4月 8日(水) 民放連メディアリテラシープロジェクト打ち合わせ
5月 1日(金) プロジェクトチーム立ち上げ(12名)第1回ミーティング
5月11日(月) プロジェクトチームミーティング(午後7時〜)
5月18日(月) プロジェクトチームミーティング(午後4時〜)
5月19日(火) 社内講演会(午前11時〜)
5月25日(月) プロジェクトチームミーティング(午後7時〜)
5月下旬 告知スポット制作、募集チラシ製作
6月 1日(月) プロジェクトチームミーティング(午後7時〜)
6月 5日(金) 「KTS夏休みテレビジャック」公募開始(スポット、HPなど)
6月 8日(月) プロジェクトチームミーティング(午後7時〜)
6月中旬 市内近郊中学高校へのチラシ郵送、持参
市教委、県教委、鹿児島大学などへプロジェクト説明
6月15日(月) プロジェクトチームミーティング(午後7時〜)
6月22日(月) プロジェクトチームミーティング(午後7時〜)
6月29日(月) プロジェクトチームミーティング(午後7時〜)
6月30日(火) 公募締め切り(応募者66人...中学生47人、高校生19人)
7月 3日(金) 参加者決定(4チーム19人)*応募動機等で決定
7月 6日(月) プロジェクトチームミーティング(午後7時〜)
7月11日(土) プロジェクトチームミーティング(午後1時〜)
サポート大学生6名交え、打ち合わせ
7月13日(月) プロジェクトチームミーティング(午後7時〜)
7月23日(木) プロジェクトチーム、砂川、水島前日打ち合わせ(午後6時〜)
7月24日(金) 夏休みテレビジャック、1日目(オリエンテーション、社内見学)
4チーム「喜怒哀楽」「BCC☆GIRLS」「さよおねえさんと愉快な仲間たち」
「女子高生ぽよぴよ5」に決定。テーマ「元気」を感じる写真を撮って次回持参の宿題を出す。
7月27日(月) プロジェクトチームミーティング(午後7時〜)
7月31日(金) プロジェクトチーム前日打合わせ<編集の基本を学ぶ>(午後4時〜)
7月31日(金) メル・プラッツ公開研究会(民放連中間報告会)大阪
8月 1日(土) 夏休みテレビジャック2日目(撮影、編集練習など)
8月 2日(日) 夏休みテレビジャック3日目(企画、ロケハン、構成など)
8月 3日(月) プロジェクトチームミーティング(午後7時〜)
8月 4日(火) 夏休みテレビジャック4日目(取材)
8月 5日(水) 夏休みテレビジャック5日目(取材、編集)
8月 6日(木) 夏休みテレビジャック6日目(編集、試写会、終了式)
8月23日(日) 1日だけのテレビ体感ツアー実施(フォロー、6人参加)
8月31日(月) 特番「KTS夏休みテレビジャック」放送
9月 6日(日) プチ同窓会(合評会)開催(午後1時〜)
生徒17人(2人欠席...病欠等)保護者26人サポート大学生5人出席

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綿密に組み立てたプログラムではありましたが、テーマ「元気」がやや抽象的で子ども
たちが苦労したこと、二日目がやや詰め込みすぎだったこと、始めのアイスブレーキン
グから制作企画への連動があまりうまく機能しなかったことなど、課題も残りました。一番、KTSのプロジェクトメンバーが悩み、議論を重ねたことは、自分たちが子どもたちに「教える」ことと、子どもたちの自発的な「気づき・学び」を促すために「介入」することの違い。その背景には、テレビの視聴者である「子どもたち」が、現在の放送局にとっていかに遠い存在であったか、という切実な事実がありました。鹿児島は、近くにマス&コミュのメンバーがおらず、密着したフォローが距離的に困難な状況ではありましたが、毎回、訪鹿のたびに、実践そのものだけでなく、地域放送局の切実な状況についてメンバーと語りあい、そうした環境の中で「メディア・リテシー」をいかに位置付けていくか、かなり深い議論ができたことが収穫でした。KTSの実践は、その意味で、これからの地域放送局の実践のあり方を考える大きなステップになったのではないかと思います。 (文責:水島久光)

9/20 KBCダンス&ランチパーティワークショップ報告

KBCラジオと大濠高校、筑紫女学園高校が参加する福岡でのプロジェクト、着々と進んでいます!9月にはダンスと「食」を織り交ぜたユニークなワークショップをKBC(九州朝日放送)で開催しました。

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高校生に小学生が名刺の作り方を教えてスタート

 

 

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目をとじて、ぶつからないようにウオーキングしたり、「後だしじゃんけん」でアイスブレーキング

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みんなでダンス!

かっこよくきまったばい!

 

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みんなで持ち寄ったランチで超豪華なパーティ!

高校生も手作りのお菓子や巻き寿司(なんと男子)をつくってきました。

 

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食事の後は、番組のテーマ案でもある「食」について話し合いました。

 

  

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最後はおっきーこと沖繁義アナウンサーの司会で発表会。

(報告:高宮由美子)

月刊民放09年9月号が民放連プロジェクト特集

 社・日本民間放送連盟(民放連)の月刊誌『月刊民放』2009年9月号は、「地域から拓く:メディアリテラシーの新たな地平」という特集を組み、とくに民放連プロジェクトのことを取り上げています。
 青森放送、テレビ長崎、北海道放送、チューリップテレビ、岡山放送と、これまで実践がおこなわれてきた局のレポートがメインで、水越伸の巻頭エッセイ、駒谷真美の調査報告も掲載されています。青森放送の山内千代子をはじめマス&コミュニケーション・プロジェクトの成果が示されています。どうかご一読ください。

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 購入については下記までお問い合わせください、とのことです。

定 価: 520円(消費税込み) 送料76円
発 売: コーケン出版 〒102-0072 東京都千代田区飯田橋4-5-13
       

9/6 民放連プロジェクトセミナー・レポートがアップ

 7月31日に関西大学心斎橋オフィスで開催された民放連プロジェクトセミナーは、約55名の参加者とともに、とてもよい話し合いや交流の場ができて、成功裡に終わりました。とくに今年度の3つの実践局と関係者にとっては、格好のキックオフのためのイベントになったと思います。

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 このセミナーはメル・プラッツとの共催で開催されましたが、崔銀姫さんによる当日のレポートがメル・プラッツのウェブサイトにアップされていますのでお知らせしておきます。お目通しいただければと思います!

ここをクリック!

7/31 民放連プロジェクトセミナーin大阪

 2009年7月31日(金)、大阪心斎橋において、民放連プロジェクトとメル・プラッツの共催で、民放連プロジェクトセミナーが開催されます。
 題して「協働的メディア・リテラシーの可能性と課題:民放連メディアリテラシープロジェクト・セミナー2009」。
 08年度後半からの世界恐慌ともいえる経済状況の中で、民放は壊滅的な打撃を受けつつあります。そうしたなかでメディア・リテラシーに取り組むことの意義はなんなのか。
 そんな慈善事業めいたことをやっている余裕はないという声はじつは意外と少なく、むしろそこにこそ新たな市民参加型の放送のあり方、クロス・メディア的な局の編成や経営の戦略的展開の鍵があるのではないかという、ぼんやりとしてはいるけれど感覚的な見通しを持つ関係者が、このプロジェクトに取り組んだところには少なくありません。

 今回は、メディア・リテラシーをキーワードに、あらたな時代の放送のあり方を描き出すための機会となればと考えています。以下は、民放連、およびメル・プラッツから流されているご案内です。ふるってご参加ください。
(水越伸)

(以下、民放連からのお知らせ)

関係各位

お世話になっております。民放連番組部の山田です。
民放連と東京大学大学院・水越先生の研究室との共同研究事業である「メディアリテラシー実践プロジェクト」は、平成18年度に取り組みを開始して以来、本年度で4年目を迎えました。実施社数も延べ12社となり、来年度がプロジェクトの最終年度となります。
こうした状況を踏まえ、このたび水越先生から「実施社に対するフォローや、実施社どうしの交流を新たな実践テーマとすべき時期ではないか」との問題提起を頂き、これと併せて、「メル・プラッツ」が定期開催する公開研究会のなかで、民放連「プロジェクト」を取りあげる企画を頂戴いたしました。
つきましては、下記のとおり、「第14回メル・プラッツ公開研究会」を「メル・プラッツ」と民放連の共催として開催いたしますので、ご参加くださいますようお願いいたします。
ご案内が遅くなりましたことをお詫び申しあげます。

                             記

テ ー マ:「協働的メディアリテラシーの可能性と課題:民放連メディアリテラシープロジェクト・セミナー2009」
日   時:平成21年7月31日(金)午後2時〜5時30分
会   場:関西大学心斎橋オフィス 〒542-0086 大阪市中央区西心斎橋1丁目5-17

メル・プラッツによる詳細はこちらをご覧ください。

以上
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(社)日本民間放送連盟 番組部
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(以下、メル・プラッツからのお知らせ)

   「メル・プラッツ」第14回公開研究会のご案内

メル・プラッツ事務局

 いよいよ暑くなってきました。みなさまいかがお過ごしでしょうか。

 第14回の公開研究会は、7月31日(金)に大阪・関西大学心斎橋オフィスで、
(社)日本民間放送連盟および、マス&コミュニケーション・プロジェクトと
の共催にて開催致します。

 どうぞお誘い合わせのうえお運び下さい。

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       第14回メル・プラッツ公開研究会
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第14回公開研究会(2009年7月)のお知らせ

■日時:2009年7月31日(金)14時〜17時半過ぎ(その後、暑気払い軽食パーティあり)

■会場:関西大学心斎橋オフィス
〒542-0086 大阪市中央区西心斎橋1丁目5-17
TEL 06-4704-3851
地下鉄御堂筋線「心斎橋」駅下車、南西へ徒歩3分。

■参加費:無料
■事前登録:不要

■テーマ:
「協働的メディア・リテラシーの可能性と課題:民放連メディアリテラシープロジェクト・セミナー2009」

 番組づくりをとおして、メディア・リテラシーを学ぼうという試みが、日本各地の地域や学校に広がっています。メル・プラッツの前身であるメル・プロジェクトは、こうした試みのパイオニアとして2001年から、日本民間放送連盟(民放連)とともに、民放連メディアリテラシー・プロジェクト(民放連プロジェクト)を推進してきました。
 このプロジェクトは、プロの放送局員と地域の視聴者(おもに小中高校生ら子どもたち)が出会い、共同で番組づくりを進めるプロセスを通じて、番組とはなにか、放送とはなにか、地域とはどんな場所かといったことがらを深く学んでいくための活動で、これまでにのべ18局=18地域でおこなわれました。
 06年度以降は、メルプロジェクトで放送に関心があったメンバーが集まった「マス&コミュニケーション・プロジェクト」がその活動を引き継いでいます。09年度はすでに和歌山放送(和歌山)、九州朝日放送(福岡)、鹿児島テレビ(鹿児島)で実践がスタート!

 このたび関西大学のご厚意を得て、メルプラッツ公開研究会&民放連プロジェクト・セミナーを大阪・心斎橋で開催する運びとなりました。
 9年にわたる活動のなかで蓄積してきた実践知を再確認し、番組づくりをとおしたメディア・リテラシーの学びを今後、どう進めていくか。送り手と受け手がともにメディアリテラシーを学んでいく協働的メディア・リテラシーの可能性と課題はなにか。さらに急速に進むデジタル化と深刻化する経済危機のなか、メディア・リテラシーをもとにした市民参加型で循環型の新たな放送への転換は可能か。
 こうしたことがらについて、過去の実践関係者(子どもたち、放送局、学校、大学関係者ら)と本年度の実施関係者が集い、民放連プロジェクトの意義や可能性、困難や課題についてざっくばらんに話し合います。
 事前登録不要!ぜひお誘い合わせの上、ご参加ください。

■参考:「マス&コミュニケーション・プロジェクト」

■共催:MELL Platz(社)日本民間放送連盟マス&コミュニケーション・プロジェクト

■プログラム
全体司会:村田麻里子(関西大学)

14時〜
●主催者あいさつ
●はじめに「なんのための協働的メディア・リテラシーか:民放連プロジェクトの全体像」:水越伸(東京大学)

14時30分〜15時45分
●「パネル・ディスカッション:民放連プロジェクトの過去・現在・未来」
登壇者:
・山内千代子(青森放送)
・服部寿人(チューリップテレビ)
・砂川浩慶(立教大学)
司会:境真理子(桃山学院大学)

 これまでの民放連プロジェクトの成果を踏まえつつ、現在、そしてこれから、放送局と市民を結ぶどのような回路作りが展開されていくのか。急速なデジタル化と深刻な経営危機のもと、地域で展開される協働的メディア・リテラシーの可能性と課題は何か。これまでの実践関係者が率直に語り合います。

休憩(約10分)

16時〜17時30分
●「ディスカッション・ワークショップ:協働と継続のために」
進行役:村田麻里子(関西大学)
出展者:今年度実践をおこなう3局とこれまでの実践局のうちいくつかの関係者

 今年度の実践局(和歌山、九州朝日、鹿児島)と継続展開を試みている局のうちいくつかの局関係者がまるで縁日の香具師(!)のような役割を担います。会場のあちこちに陣取った香具師は実践プランを説明、参加者のみなさんはグループに分かれてそれぞれの香具師の話を聞き、ディスカッションします。メディア・リテラシーを協働的に展開し、継続していくための知恵やノウハウを深めあうワークショップです。

17時30分〜
●おわりに「構造的崩壊と市民的新生」:ソフィア・ウー(呉翠珍:台湾政治大學)&水越伸(東京大学)

18時〜19時30分
*暑気払い軽食パーティ
 長い会合のあとの暑気払い。ビールとサンドイッチ程度の軽食をご用意しますので、じっくり議論を深め、ネットワークを拡げてください。

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※事前に申し込みは必要ありません。
※第12回(2009年5月30日)公開研究会のお問い合わせ先
メル・プラッツ事務局【2009@mellplatz.com】
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□お問い合わせ・電子メール送り先:
 メル・プラッツ事務局<2009@mellplatz.com>

(以上)

6/29 和歌山WBSのML実践プロジェクト始動!

 この春、5月15日(金)と6月29日(月)の二回、境真理子さん(桃山学院大学)、沼晃介さん(東京大学)、飯田豊(福山大学)の3名で、和歌山放送(WBS)を訪問させていただきました。今年度、日本民間放送連盟のメディアリテラシー実践プロジェクトに取り組むことになった和歌山放送では、編成制作部の花井歩高さんを軸に、さっそくプロジェクトチームが編制され、5月にはチーム全体の顔合わせをおこない、6月末は嵐の中、30代以下の若手局員の方々と会合。
 二度の訪問では、和歌山放送がこれから試みようとしているラジオ・リテラシーの実践について、企画を具体化させるための議論というよりも、このプロジェクトのそもそもの意義、その先の可能性といったことがらを繰り返し確認しながら、アイデアの交換をおこないました。南海放送で昨年度おこなわれたラジオ実践の成果を受けて、和歌山放送においても以下のふたつを、活動の基本的な目的と考えています。

  1. 高校生たちが、ウェブサイトやケータイをクロスメディア的に活用し、放送局の人々のサポートを得つつ、あるテーマのもとに人々の声を聞き、音源を手に入れ、番組を構成し、マイクの前で語り、リスナーのコミュニティの生み出すことを体験することを通じて、デジタル時代のラジオというメディアの課題を批判的に吟味し、その可能性を実践的に体感すること。さらに、そのことを通じて、地域の多様性や人間のあり方など、ラジオを通して見えてくる社会の諸相についての認識を深めること。
  2. 放送局員が、若い高校生たちとともに、クロスメディア的な番組づくりを経験することを通じて、若者のリアリティを体感するとともに、日常化した業務を新たな角度からとらえなおし、批判的に吟味し、ラジオというメディアの課題と可能性を改めて意識しなおすこと。さらに、そのことを通じて、デジタル時代のローカル民放局のあり方についての認識を深めること。

 活動の大枠として、高校生たちが、放送局員あるいは大学生と協働して、あるテーマについてラジオで広く県下に呼びかけつつ、デジタルカメラとICレコーダーを用いて、人から人へと何かを探し訪ねるかたちの取材レポートを重ねる、という流れを思い描いています。その成果は逐次ウェブサイトにアップされ、リスナーが閲覧することができるようにします。そのうえで、ウェブサイトを閲覧しつつラジオを聴いてくれているリスナーを前提にしたコーナーを、生放送の中で(あくまで実験的に)設けることができれば、望ましいのではないでしょうか。

 現在、活動に参加してくれる高校生と大学生がようやく確定しつつあり、企画のさらなる具体化を進めているところです。どうぞご期待下さい。
 そして今週末、関西大学心斎橋オフィスで開催される「民放連メディアリテラシープロジェクト・セミナー」(第14回メル・プラッツ公開研究会)に、活動の企画書を携えて参加します。ご参加下さる方々と意見交換ができることを楽しみにしております。

(文責:飯田豊)

愛媛朝日テレビの実践活動紹介

 2007年度に民放連プロジェクト実践をおこなった愛媛朝日テレビ(愛媛県)が、松山大学の学生さんたちとテレビの生放送番組の企画案作りに取り組んでいるそうです。アサヒコムの記事には書かれていませんが、これは民放連プロジェクトの延長上での継続活動だといえると思います。
 当時トップにいた長谷川さんがコメントをされています。

「TV局と松山大生生番組企画 南予の活性化テーマ」(2009年6月29日アサヒコム)

(水越伸)

4/8 民放連プロジェクト2009打合せ

 2009年4月8日(水)民放連において、今年度の実施社のみなさんと委員の方々などと集まり、今後の進め方などについて話し合いをしました。3社は以下の通りです。

和歌山放送(ラジオ)
九州朝日放送(ラジオ)
鹿児島テレビ(テレビ)

 今年度は結果的に2社がラジオとなりました。景気低迷で応募数がものすごく減るのではないかと個人的には心配していましたがそういうことはなかったようです。どの社もそれぞれ面白い活動になればというふうに思っています。関係者のみなさん、張り切っていきましょう!
 それにしても「西高東低」がずっと続きますね。

(水越伸)

2/20 「民放連メディアリテラシー実践プロジェクト2008」報告会!

みなさま
 僕たち、「マス&コミュニケーション」が民放連と共同研究のかたちをとって進めてきたメディアリテラシー実践の発表会です。以下は、民放連からのお知らせに加筆訂正したものです。お誘い合わせの上、ぜひお越しください!

水越伸

(以下、民放連からのお知らせ)

 日本民間放送連盟は、2009年2月20日(金)午後1時から、「民放連メディアリテラシー実践プロジェクト」報告会を開催します(会場:千代田区紀尾井町3−23文芸春秋西館、民放連3階会議室)。
 このプロジェクトは、『メディアリテラシーの道具箱〜テレビを見る・つくる・読む』(民放連・東京大学メルプロジェクト編)をテキストとして、公募により決定した放送局のスタッフと中学・高校生が番組づくりなどを通じて、ともにメディアリテラシーを学び合うもので、18年度から5か年計画で実施しているものです。本年度は、チューリップテレビ、岡山放送、南海放送(ラジオ)の3社が実践を行いました。報告会では、3社の実践担当者に加え、ご協力いただいた有識者にもご報告いただきます。
 民放各社の社員ならびに、メディアリテラシーに関心をお持ちの教育関係者など一般の方も参加いただけます。ぜひご参加くださるようお願いします。

この件に関する問い合わせ 民放連番組部 houkokukai@nab.or.jp

■「民放連メディアリテラシー実践プロジェクト」報告会■
日 時 2009年2月20日(金)午後1時〜5時
会 場 民放連3階会議室(千代田区紀尾井町3−23文芸春秋西館)
参加費 無料
プログラム
開会挨拶 戸恒 直(日本テレビ放送網・コンプライアンス推進室長)
実践報告1(チューリップテレビ) チューリップテレビ担当者、水越 伸(東京大学)
実践報告2(岡山放送) 岡山放送担当者、土屋祐子(広島経済大学)
実践報告3(南海放送) 南海放送担当者、飯田 豊(福山大学)
実践プロジェクトの成果〜参加者調査から 駒谷真美(昭和女子大学)
パネルディスカッション〜全体総括
      水越 伸
      土屋祐子
      飯田 豊
申込方法 準備の都合上、氏名、所属、連絡先(メールアドレス)を明記の上、2月13日(金)までに houkokukai@nab.or.jpまでメールでお申し込みください。なお、参加証は発行いたしません。

チューリップテレビ、その後・・・

 寒中お見舞い申し上げますです。
 チューリップテレビのメディア・リテラシー実践、報告がしばらく間がいてしまいすみませんでした。最後の報告が9月なかばで終わってましたぁ。

 その後・・・。チューリップテレビでは夏の間に3つの高校生チームが制作したビデオ作品を9月27日(土)、富山大学での試写会において見せ合い、批評をし合いました。率直に言えばこの段階でのビデオ作品で、過去の実践局の最終作品に近い中身ではあったのですが、ここでもう一度「批評と表現のらせん」を一回しして上昇させようと考えた次第です。高校生たちは、あれこれいわれてそれなりにくやしい思いもし、刺激にもなったとことと思います。

 10月25日(土)は砺波市美術館において、9月の批評を踏まえて各グループが作り直した最終作品の上映会と意見交換をする最終報告会でした。ここには砺波高校、福野高校の高校生、先生方、これまでに取材に協力いただいた氷見市久目地区のみなさん、高校生のご父兄のみなさん、テレビ朝日、テレビ東京、岡山放送の局員の方々、チューリップテレビの実践チーム、日本民間放送連盟番組部の関係者等、大勢の人が集まり、一種のフェスティバル的な状況の中で進めました。司会進行はチューリップテレビの荒木さんと水越が担当しました。

 いろいろ印象深いことがあったのですが、なによりも高校生たちの作品が9月から格段によくなっていたことには舌を巻きました。このプロジェクトでは作品の善し悪しは一番の課題ではなく、作品をつくるプロセスで送り手と受け手がいかにメディア・リテラシーを学ぶかということが課題ではあるわけですが、その観点からしても構成がとてもよく考え直されているものだと思われました。これは何度もつくってみる、「批評と表現のらせん」を何度も回して上昇させていくということを愚直にやることがどれだけ重要かということが実証された機会だったといえると思います。

 11月24日(月)、チューリップテレビでは3チームの作品を含めたメディア・リテラシー・プロジェクトの総集編的番組、「テレビノミカタ:泣いた!笑った!つまずいた!高校生113日の記録」をオンエアしました。僕も見せてもらいましたが、高校生の奮闘だけではなく、チューリップテレビの局員の葛藤、悩みなども、ある意味で平等に描かれており、とても気持ちのよい番組だったです。そして3月に再放送が決定したとのこと。乞うご期待ください。

 富山の関係者のみなさま、あらためて大変お疲れさまでした。そしてありがとうございました。さらにこれからもどうかよろしくお願いいたします。こうした活動を続けていくようにしましょう!
 

ろっぽん、セミナー続く

 寒中お見舞い申し上げます!
 「ろっぽん」プロジェクトでは、09年1月、2月、3月と、立て続けにセミナー形式の会合を開催していく予定です。

(1)1月14日(水)は、テレビ朝日が進める「出前授業」の講師をされているボランティア局員の方々の座談会があり、それを「マス&コミュニケーション」のメンバーである砂川浩慶、水越伸らがお客様フロント局の方々といっしょに伺い、ディスカッションをしました。その知見は今後、この類の活動を改善していくためにいかしていく予定です。ボランティア局員の方々の奮闘ぶりと、アイディアの豊富さと、誠実さに、あらためて感じ入りました。

(2)2月のセミナーは、テレビ朝日社員を対象に、メディア・リテラシーについての講演(水越伸)、鼎談(砂川浩慶、下村健一、水越伸)、質疑応答などをおこないます。これはいわば、テレビ朝日におけるメディア・リテラシーのデビュー・イベントとなるかと思います。くり返しになりますが社員限定です。

(3)3月12日(木)のイベントは一般公募された市民のみなさまとともに進める予定で、現在その企画を練っているところです。いずれ公募要領をお知らせいたしますが、乞うご期待ください!

(水越伸)

9/15 実践のふり返り 岡山放送で合評会開催

PICT2446.jpgPICT2436.jpg 2008年9月15日、岡山放送で民放連メディアリテラシー実践プロジェクトの合評会が行われました。今回の実践メンバーの岡山後楽館と高松工芸の高校生、岡山放送局のみなさん、さらに高校生のご両親や先生、以前民放連プロジェクトに参加した放送局の方らも参加されました。Mass & Communicationプロジェクトのメンバーからは水越さん、飯田さん、駒谷さん、土屋が出席しました。

 今回の合評会は、関係者が一同に会して活動をふり返り、それぞれ得た「気づき」を共有する、という目的で開催されました。

 すでにお伝えしてきたように岡山放送では、7月13日の顔合わせの会で本格的に活動をスタートさせました( 「7/13 岡山放送(OHK) High School TV Camp 初顔合わせ!」 )。その後7月末に、岡山と香川、2地域間のイメージ交換ワークショップを実施、8月に入り番組企画、取材、撮影、編集と集中的に制作を進めました。8月26日には岡山放送の情報番組「温☆時間」に高校生が生出演、完成作品を放送しました。

PICT2353.jpgPICT2358.jpg 高橋編成局長による「プロジェクトへの御礼」の挨拶で始まった合評会は大きく2つのパートに分かれ、前半は作品を上映した後で高校生相互の意見交換を行いました。後半では司会を私と飯田さんが引き受け、実践活動全体のふり返りと今後の展望について、高校生、局のみなさんに発表してもらいました。

 高校生が制作したのは3分間のミニ番組、テーマは以下の通りです。
岡山後楽館高校A班「ぼっけぇあふれとるが桃太郎」
岡山後楽館高校B班「ぼっけぇ晴れとるが岡山」
高松工芸高校A班「香川のローカルアート」
高松工芸高校B班「香川の家庭のうどん」
(これらの作品は岡山放送のウェブサイトから見ることができます。 http://www.ohk.co.jp/highschool/index.html

PICT2370.jpgPICT2376.jpg どのチームも、その前に実施したイメージ交換ワークショップに基づいてテーマを立てました。岡山は香川、香川は岡山、相手の高校生が模造紙に描いた自分の県のイメージに違和感や少なからずのショックを覚え、それがテーマの下敷きになっています。「UDON」ばかりが強調された香川の高校生は、身の回りのアートや多様に根付く家庭のうどんをテーマに番組を作ることにしました。「桃太郎」や「晴れの国」という県のPRイメージに疑問を投げかけられた岡山の高校生は、その検証番組を作ることにしました。

 それぞれのチームは自分たちの作品を上映した後で「インタビューになかなか答えてもらえなかった」「作るのと見ているのとでは違う」「高校生らしさを出そうとした」など制作に関する自分たちの感想を述べ、相手の県の高校生から、映像に対する質問や「取り上げられていた場所に行ってみたい」「イメージを改めた」などのコメントを受けました。PICT2379.jpgまた、高校生と番組づくりに取り組んだ局員一人ひとりから「想像以上の早さで次々と新しいことを吸収して驚いた」「取材先の選び方が新鮮だった」「教えてはいけないと言われる中、どうヒントを出せばいいか戸惑った」「社外の人と接する貴重な機会となった」といった感想が語られました。

 後半には、放送局が制作しオンエアした本実践の記録番組を視聴しながら、完成した作品そのものではなく、活動全体のふり返りを行うよう試みました。岡山放送ではこの日までに、最初の顔合わせ時の局内撮影ワークショップ、次のイメージ交換ワークショップの模様、高校生による完成作品の発表、という3本の企画を順次「温☆時間」の中で放送し、また、高松工芸高校の制作過程を追ったドキュメントを夕方の「スーパーニュース」の中で放送済みでした。議論では、これらの番組制作を担当した局の方の思いや、高校生の作品がやや縮められてオンエアされたことに対する高校生の意見も述べられました。

PICT2404.jpg さらに、今後のメディアリテラシー実践に向けて「やってみたいこと」もしくは自分たちの経験をふまえた「提案」を高校生、局員の方々から発表してもらいました。高校生からは「もっと長い番組作りをしてみたい」「全国共通テーマでやってみてはどうか」「他のテーマでも制作してみたい」と意欲あふれる意見が出ました。中には「真実を伝える」「地域の人が理解して楽しめる」というもっと議論を掘り下げられれば、と時間の足りないことが惜しまれる意見もありました。

PICT2422.jpg 局のみなさんからは「年齢層を広げる」「学生と高齢者と一緒に行ってみる」「番組コーナー化」といった発展的な意見もあがれば、「若手増員」「参加社員の広がり」と体制の充実を求める声もあがりました。「制作の途中、随所随所でメディアリテラシーの学びの確認を行う」という実践を深化させていくアイディアも出ました。高橋局長からは、無編集の高校生の映像を流すこともふまえた実践の総括番組を作りたい、という意向が伝えられました。

PICT2427.jpg 会は当日出席下さった関係者の方からコメントをいただいて終わりました。水越さんは、高校生の作品もオンエアされた番組も実践の趣旨をふまえていて良かった、とコメントした上で、富山チューリップテレビの実践と比較しながら、今回の岡山実践は時間がやや足りず道半ばな面があり、一連の活動をもう1周行うととても良くなる、例えば高校生の作品の中に「きび団子」ばかりを意図的に強調するような編集があったが、それが果たして良いのか議論を重ねた上で番組作りを行うことが大事である、と述べ、こうすれば良かった、など足りなく感じるところを次につなげていくことが大切、と話しました。また、民放連プロジェクトでは高校生の制作番組を編集することなくオンエアする約束となっていることも指摘されました。

●岡山放送の実践概要......地域イメージを組み換える

PICT2391.jpg 民放連のメディアリテラシー実践プロジェクトでは、「送り手」と「受け手」という異なる立場の放送局員と高校生が共にテレビ番組を制作してきました。その過程で生じる意識や考え方のずれ、葛藤など、一種の異文化コミュニケーションを通じて、参加者一人ひとりが自分の中の「常識」や「ステレオタイプ」を見つめ、あたり前となっている今の「テレビのあり方」を捉え直すことを目指します。

 今回の実践で特にフォーカスされたのが「地域イメージ」です。地域イメージはともすると紋切り型のステレオタイプな像が定着しがちです。それは日常的にテレビなどのメディアによって媒介され、再生産されています。そうしたイメージは地域PRのための戦略として積極的にうち出される場合もありますが、それがガチガチに固定されてしまうと、偏った見方を助長してしまったり、地域に根付く多様性やその他の多くの表現の可能性を潰してしまったりしかねません。

okayama1.jpgokayama2.jpg 岡山放送は、岡山県だけでなく四国の香川県もカバーし、2県にまたがるユニークな放送エリアを抱えています。そこで、今回の実践では、その特性を活かして、岡山、香川の高校生が相互に交流しつつ番組を制作し、自分たちの住む地域のイメージを見つめ直す実践となりました。テレビ局の方々は、単純に直接番組作りのノウハウを教えるのではなく、高校生の番組制作をサポートし、高校生が「イメージの組み換え」を行っていけるよう、ファシリテーター役を担いました。

kagawa1.jpgkagawa2.jpg こうした目的をふまえ、番組制作に入る前には、岡山、香川の高校生がお互いに相手の地域のイメージを描き、交換するワークショップを行いました。なお、この「地域イメージの組み換え」をテーマとする実践は、2002年度に行った民放連プロジェクトの福岡実践を雛形としたものです。また、イメージ交換のワークショップは「ローカルの不思議」プロジェクトのイメージマップづくりの手法を活用させていただきました。

 放送局員のみなさんは日常業務に追われる中で、また、高校生のみなさんは学校の課題をこなす中で、なんとか時間をやりくりし、実践に取り組まれました。さぞ負担も大きく、大変な実践だったろうと思いますが、一方で私が活動に立ち会う中で印象に残ったのは、高校生も放送局の方も気負いすぎず、肩の力を抜いて、生き生きと実に楽しそうに取り組んでいた姿でした。それが見ていて楽しくなる、思わず笑みのこぼれる作品を生みだす力になったと思います。

 水越さんが指摘されていた「次へ」の積み残しとしては、今回の実践は夏休みという限られた時間の中で行われたため、高校生は他者がもたらす「メディアに媒介された地域イメージ」には批判的な眼差しを向けることができましたが、それを受けて制作した自分の作品に対して同様の批判の眼を向ける機会を充分に持ち得なかったことがあげられると思います。他者だけでなく自己の送り出す「メディアが媒介するイメージ」に気づき、その操作性を自覚しつつ制作に取り組めること、それが責任を伴った「表現する」という行為であり、新しい表現を社会へと拓いていくためのメディアリテラシーの大切な素養となるでしょう。ぜひ今回の実践が次のメディアリテラシー活動のステージへとつながっていけばと思います。

(執筆:土屋祐子 執筆協力:飯田豊、水越伸)

砺波高校&福野高校のみんなのコメントを追加!

砺波高校、福野高校の高校生のみんなとチューリップテレビのみなさんは、富山大学黒田研究室ゆかりの大学生たちのサポートを受けつつ、じっくり時間をかけ、2回の予備的ビデオづくり(それぞれ富山大学、氷見市久目地区のPRがテーマ)をワークショップ形式でおこなってきました。そして9月に入っていよいよ本番の作品づくりを進めています。

ビデオ作品は、たんに学校や地元を紹介するような内容ではなく、あえていえば問題提起型のドキュメントとなる予定です。今月末には試写会をし、被取材者の方々などに見てもらって意見交換をするなど、インタラクティブにつくっていこうというのが特色。なんだかビデオジャーナリズムとか、オルタナティブメディアの展開のしかたのようだなと思いました。来月末に合評会を開催予定とのことで、今が胸つき八丁、関係者一同、がんばっているところだと思います。もちろん僕は現地にうかがう予定で、楽しみにしています。

さて、7月以来のワークショップでは毎回、高校生のみんなに振り返りシートを書いてもらってきていました。7月5日の第1回から8月6日の第6回までのコメントを服部さんが送って下さったので、各ワークショップのレポートに追加しておきました。コメント書くのも、それをワープロで打ち直すのも大変だったと思います。どうもありがとう!
ぜひご一読下さい!

みんな、しっかり「くるたのしんで」(苦しんで+楽しんで)くださいね。
応援していますぜー!

(文責:水越伸)

9/3 岡山放送、高校生作品を動画配信

 岡山放送(OHK)では、すでに高校生が作品づくりを終え、9月15日(日)には最終的な合評会を開催予定です。それに先立ち、ウェブサイトで作品の動画配信をはじめました。
 まず同局のホームページのトップへ行って下さい。で、右脇のバナーにある「OHK High School TV Camp:メディアリテラシー実践プロジェクト」というコーナーをクリックして下さい。
 合評会の様子は、またお知らせしますね。ご期待下さい。

(土屋祐子&飯田豊&水越伸)

8/30 チューリップ第7回 番組テーマを討議!

 チューリップテレビは予行演習的なワークショップを終え、ついに本番の番組制作に突入です。2008年8月30日(土)チューリップテレビに高校生たちが集まり、番組テーマの討議をおこないました。そのレポートです。

■活動後半に突入!高校生が番組テーマを討議
 活動後半の番組づくりに向けた全体会議を開きました。秋に放送する1時間の番組に向けて、取材テーマを決めることが会議の目的。高校生たちがどれだけ主体的に発言し取り組むか、そして我々がその環境作りをできるかどうか・・・。前半のワークショップの経験を生かせるかどうか正念場です。
 あらかじめ高校生には、「当日一人ずつ全員に企画プレゼンしてもらいます」と、事前に携帯メールで通知しておきました。コアメンバーの間では、「不都合な真実」「ここを変えたい」などの大テーマを設定した上で考えてもらおうという意見もあり、長時間にわたって話し合いましたが、最終的に枠をはめずに考えてもらうことがこの活動の趣旨に沿うということになりました。
 生徒たちがどんなことを考えているのか?
 いったどんなアイディアが出てくるのか・・・。正直不安な気持ちもありました。

全体会議.JPG

■高校生が持ち寄ったテーマは・・・
・「富山の路面電車からの風景」"世界の車窓のようなタッチでやってみたい"
・「富山の特産の知名度って」"知られているのは氷見の寒ブリ、立山ぐらいでしかないのは悲しい..."
・「グランドホッケー」"地元小矢部市のお家芸ホッケーがプレーヤー不足で危機・・・。自分も選手だったから、面白さを伝えて子供たちの数を増やしたい"
・「高校文化祭と合併」"学園祭が近々ある。市町村合併で自分たちの高校が統廃合されるという噂もあり、どうなるかわからない。私たちも、ここに入ってくる中学生も知りたい。徹底取材したい"

 などなど。
 「グルメや店紹介ばっかりだったらどうする?」といった我々の懸念(?)をはねかえし、社会派タッチのものや"へぇーっ"と感心するテーマが出てきました。イマドキの高校生、なかなかやりますね!

■これら個々のプレゼンについては、高校生間の意見・質問コーナーを設けたほか、局のコアメンバー、大学生、高校の先生、そしてスカイプビデオで千葉の自宅から生参加の水越伸さん(東京大学)からも質問やアドバイスなどを出してもらいました。「高校生らしいテーマ、切り口を期待する」「現象を紹介するだけでは弱いのでは」「テーマについて隣の県ではどうなのか、同じ問題を抱えるほかの土地の高校生の考えなど比較するという視点を加える方法も・・・」また、「伝える相手はだれか?誰に向かって伝えるのか」など厳しい意見も。(あまりに熱く語り、水越さんに「大人がしゃべりすぎ!」と突っ込まれる場面もあったのですが・・・)

水越先生テレビ電話で参加.JPG
スカイプ参加の水越さん。おでこが光ってます・・・

■このあと、3つのチームに別れ、個々のプレゼンをもとにグループディスカッションで意見集約、テーマ決定というプロセスを踏みました。チームの一体感を高めるため、一人ずつ担当大学生を配置しました。大学生は、高校生と同じ立場で企画提案、リードする役割であること。また、各チーム担当のコアメンバーを配置し、チーム監督として高校生側の立場で動くことにしました。

予定の1時間を大幅に超えたグループ討議で集約された各チームのリポートテーマです。

Aチーム「境界を探す!」自分たちの遊び、言葉の違いが、地域、世代で微妙な違いがある。県東部(呉東)と県西部(呉西)、加賀前田藩と富山藩、南砺地方と金沢、境界はいったいどこに・・・
※このチームはメンバー間のテーマ決定で激論、3年生が後輩の1年生のネタを尊重するかたちで上記テーマに。リサーチした上で、大幅変更もあると話しています。

グループ討議後の発表Aチーム.JPG
A team !

Bチーム「となみの魅力再発見」自分の家が伝統ある散居村。たたみの下に囲炉裏があるとう自分のおばあちゃんの話を紐解く。交通やコンビニがない不便さはあるものの"ここに住んでいて良かった"と感じる自分たちの田舎暮らしを、富山中心部の都会暮らしと比較するなどして伝える。

Bチームのグループ討議.JPG
B team !

Cチーム「高校の100周年に高校生からの訴え ダサイ制服を変えよう」自分たちが思ってきた制服の一新について、その必要性などを映像・リポートで多角的に提案、どうすれば変えられるかそのしくみを自分たちで調べアタック。場合によっては校長先生にも取材しようと・・・。

グループ討議Cチーム.JPG
C team !
 
■最後に、不特定多数の人が見る番組であること、公共の電波を使うこと、そして、自分たちでやりきることを再度確認し取材活動に突入しました。紹介や現状報告に終わらず、「自分たち目線の意見や提案」、「テーマ解決の当事者や伝えたい相手の反応・受け止めに迫る」そんなことを目標に、富山のメディアリテラシー活動は第二ステージに入りました。

■今後のスケジュール
・9月27日(土)試写会 午後1時~ 南砺市福野円形劇場ヘリオスセミナー室
※仲間の意見、感想をきく。伝えようとしている意図が伝わっているか。
-おおむね10日後、手直しするかなどグループ協議、作業を経て納品―
・10月25日(土)作品発表会 午後2時 砺波市美術館 展示室
※生徒の父母、両校の校長、担任など先生方、取材の対象者、住民ディレクターなど案内し上映会。
・11月中旬~下旬 チューリップテレビにて60分の番組放送

(文責:服部寿人)

8/4-6 チューリップ第4-6回ワWS報告アップ!

 日本列島、ヘンな大気に包まれていて、めっきり秋めいてきましたねとも、残暑が厳しいですねとも、うまくいえない今日この頃です。みなさまお元気ですか。
 少し遅くなりましたが、8月初旬に富山のチューリップテレビと砺波高校、福野高校のみなさんがおこなった3日連続のワークショップの記録を「レポート、エッセイなど」のコーナーにアップしました。
 ごいちどくください!

(水越伸)

Mass&Com、幕張合宿実施!

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だいぶ時間が経ってしまいましたが、幕張合宿の模様を皆さんにご報告します。

去る8月3日と4日の両日に、ろっぽんプロジェクトについて話し合うために、マス&コミュニケーションのメンバーたちは、幕張にあるOVTA(財団法人海外職業訓練協会)という施設で合宿をしました。

参加者は、水越伸さん、砂川浩慶さん、下村健一さん、本橋春紀さん、古川柳子さん、駒谷真美さん、飯田豊さんと劉雪雁の8名です。

初日は、プロジェクトに関する情報を共有した上で、国内外の先行研究や実践例を見ることにしました。ろっぽんプロジェクトなどの現状についての水越さんの報告から始まり、参加者全員が読売テレビ2004年につくったメディアリテラシー番組や、台湾公共電視台の「甘く見ないで」(中国語名「別小看我」)などを見たり、テレ朝が出前授業や局内見学用につくっているリーフレットやマニュアル類について感想を述べ合ったりしました。

2日目は、いよいよこの合宿のねらいであるリーフレットづくり。このリーフレットは、テレ朝の出前授業の際に、参加する子ども、関係する大人(学校関係者)、放送局、家庭の4者を対象に、事前の準備、プロジェクトの開始日、プロジェクトの途中、締めくくり、これから先(事後)などの各段階で、伝えるべきポイントや進行上の知恵などをまとめようというものです。今後、民放連プロジェクトなどを含め、放送局と市民のあいだでの協働的なメディアリテラシー実践に活用できればと考えています。精鋭!8名でしたので、一気呵成に大まかなプロットまではつくりあげました。

このプロットへの肉付けが、上記の参加者への宿題になっています。9月初めにもう一度集まり、肉付けされたプロットを持ち合わせて、一つの形にまとめあげる予定です。

(本橋春紀+劉雪雁)

山口放送メディアリテラシー・プロジェクト、2008年度の展開

 2007年度の民放連メディアリテラシー・プロジェクトをおこなったKRY山口放送が、今年も独自に活動を展開されているようです。徳永謙太郎さんからのレポートです。

 昨年度発足した KRYメディアリテラシー実践プロジェクトでは、今年度、「3つの柱」 を掲げ実践しています。

(1)KRYメディア体験教室 「親子でラジオディレクター」
 メディアとの能動的な関わりを通して、広く県民にメディアリテラシーを学んでもらおうという企画です。
 今回は「ラジオ!:音の体験教室」をデザインしました。県内在住の親子3組が「ふるさと」 をキーワードに、5分の番組制作に挑戦。「ラジオは想像力を膨らませてくれるメディア。その奥深さが最大の魅力!」そう語る、ラジオ編制部・佐藤純子ディレクターが先生役をつとめました。3組の親子が真剣に取り組み・完成させた作品は、9月7日オンエアー予定です。

(2)メディアリテラシ-出前講座 (対象は県内の小・中学生)
 教育の世界でも、メディアに対する関心が高まる中、KRYスタッフが県内の小・中学校に出向き、メディア学習の場を提供する... いわゆる 「出前授業」 をスタートさせました。
 第一回目の訪問校は、長門市立神田小学校。 KRYがデザインしたのは、「7枚のイラストの中から4枚を選び出し・並べ替えて、自分たちだけの4コマ漫画を完成させよう!」 という、独自のワークショップ。 全く同じイラストなのに、並べ方を工夫したり、文字情報を付け加えるだけで、それぞれのイラストがもつ意味がガラリと変わっていきます。
 子ども達は、授業を通して... 『情報の裏には、必ず、制作者の意図が働いている!』 という、メディアの特性を学んでいきました。

(3) KRYイベントと連動したメディアリテラシー活動
 KRYイベントと連動し、子どもたちを対象とした 「アナウンサー体験ブース」 を企画・運営しました。
 先生役は、現役アナウンサーたち。会場には、たくさんの子ども達が訪れました。はじめてのアナウンサー体験に、緊張しながらも、目を輝かせる子ども達の姿が印象的でした。

 これらメディアリテラシーに関わる活動は、KRYのステーション・イメージを高める役割も果たしていると思っています。プロジェクトでは今後も、様々なスタイルのメディアリテラシーを提案・実践していくつもりです。

(文責:徳永謙太郎)

OHK岡山放送から2つの実践報告

民放連メディアリテラシー実践プロジェクトを実施しているOHK岡山放送から実践報告が届きました。

OHKでは、岡山と香川、瀬戸内海をはさんだ2県の高校生16名が、放送局員と一緒に、「ステレオタイプ」を超えた番組づくりに挑戦しています。今回の報告は岡山・後楽館高校B班の取材と、香川・高松工芸高校A班の編集の模様です。

岡山・後楽館高校「取材に行ってきました!!」
香川・高松工芸高校「いよいよ編集スタート!」

番組づくりもいよいよ大詰め。できあがった作品は26日にOHK「温★時間」で放送予定とのことです。9月には高校生、放送局のみなさん、大学教員、プロジェクトに関わったメンバーみなでプロジェクトを振り返る合評会を行います。

(土屋祐子/広島経済大学)

8/19 南海放送、スタッフブログを公開

 南海放送が取り組んでいる民放連メディアリテラシー実践プロジェクトが、いよいよ本格的に動き出しました。スタッフのみなさんがブログを公開しましたので、ここでご紹介します。

  「愛媛の中高生集まれ! スタッフの活動日誌」

 「ケータイ・Web・ラジオでつながる!若者中心の新しい"愛媛のコミュニティ(広場)"」という見出しがついているように、ケータイやWebを積極的に活用しつつ、ラジオにしかできないことを仕掛けていこうというのが、南海放送のプロジェクトの眼目です。ラジオセンターとメディアセンターの混成チームであることを活かして、クロスメディア的な試みを展開するとともに、コミュニティづくりの「種」となる子どもたちをはぐくみ、互いに学び合うためのワークショップを実践していくことになります。

(飯田 豊/福山大学)

8/10 岡山放送ロビーに高校生共有スペース

080810ohk.jpg この夏、民放連メディアリテラシー実践プロジェクトに取り組んでいるOHK岡山放送から連絡がありました。プロジェクトに参加している高校生のための共有スペースを放送局の1階ロビーにつくったそうです。高校生には「好きな時に来て使っていいよ」と伝えているとのことです。

 OHKではこのブログでも報告されていますように7月13日に初顔合わせを行いました。その後自分たちの住んでいる地域イメージをふり返るワークショップを実施、現在は、岡山市、香川県高松市の高校生16名が4グループに分かれ、それぞれ見つけたテーマで、OHK局員のみなさんと番組制作に取り組んでいます。 グループの意見がうまくまとまらなかったり、取材を断られたり、思い通りにいかないこともあるようですが、元気いっぱい、新しい発見の連続の中で番組づくりが進められています。

 プロジェクトの進捗はまたご報告します。お楽しみに。

(土屋祐子/広島経済大学)

8/2 南海放送を訪問しました

 8月2日(土)、水越伸さん(東京大学)、小川明子さん(愛知淑徳大学)、飯田豊(福山大学)の3名で、愛媛県松山市の南海放送を訪問させていただきました。水越さんは2度目、小川さんと僕は初めての訪問になります。rnb_080802_1.jpg
 このプロジェクトのコアメンバーである、ラジオセンターの山下泰則さん、戒田節子さん、平田瑛子さん、メディアセンターの山内美帆子さんのほか、若手のフリーディレクターの方、ADや内勤として局の仕事に関わっている学生さんたちが、会合に参加して下さいました。

 この日はまず、民放連プロジェクトに取り組んでいる他の実施局(チューリップテレビ、岡山放送)の進捗状況を簡単にご報告したうえで、南海放送がこれから試みようとしているラジオ・リテラシーの実践について、企画を具体化するための議論というよりも、いま一度、このプロジェクトのそもそもの意義、その先の可能性といったことがらに立ち戻りつつ、アイデアや意見の交換をさせていただきました。ここで確認したことは、おおよそ次の通りです。

  1. ラジオセンターとメディアセンターの混成チームであることを活かして、インターネットやケータイと絡めながら、クロスメディア的な実践を展開する。言い換えれば、インターネットやケータイが、ラジオの脇を固めるようにする。
  2. あらかじめ想定していたスケジュールより遅れているように思えるが、他の実施局とは方法論が異なるので、ここで焦る必要はまったくない。来年度以降の局の営みにつながる実践をデザインすることが、何よりも重要である
  3. それに対して、他の実施局と共通して言えるのは、若手の局員、フリーディレクター、学生のみなさんが、自律的に動くことができる環境が大事だということ。ひとりひとりが主体的に、柔軟に動くことができるチーム体制を。
  4. ラジオに携わっていらっしゃったOBの方に来てもらい、たとえば、ラジオドキュメンタリーの鑑賞会を設けたり、音響効果を体験するワークショップをおこなうなど、老舗局ならではの資源を活用する。

 1.については、水越伸『メディア・ビオトープ --メディアの生態系をデザインする』(紀伊國屋書店、2005年)でいうところの「ドームモデル」を引き合いに出し、共感を共有するコミュニティをはぐくむメディアとして、ラジオのあり方を捉え直してみることができるのではないかという話になりました。
 かつては深夜ラジオが、語り手と聴き手のあいだで擬似的な双方向性を担保していて、若者たちの共感を媒介する等身大のメディアとして機能していました。しかし現在の子どもたちは、そもそもラジオがどういうものかを知らないかもしれない。古いラジオ受信機を前にすると、チューニングの仕方も分からないかもしれません。
 今、子どもたちにとって身近なメディアといえば、インターネットとケータイ。ただし、これらは子どもたちの発信欲求に応えて、ごく小さなドームをつくる機能を持ってはいますが、みんなで共有する仕組みにはなっていません。そこで、インターネットやケータイの特性を活用しつつ、「放送」にしかできないことを仕掛けていくのが面白いのではないでしょうか。番組制作だけに焦点をあてるのでなく、共感のドームをつくって共有することを子どもたちに体験してもらい、たんに作り手としてだけではなく、送り手をはぐくむための実践を展開しようというわけです。rnb_080802_2.jpg

 打ち合わせのあと、メンバーのみなさんと一緒に、ごく簡単なワークショップをやってみました。「ローカルの不思議」というプロジェクトの一環として編み出された、異なる地域のイメージを模造紙に描いていくワークショップです。その仔細については割愛しますが(→「ローカルの不思議」については、こちらの論文を参照して下さい)、南海放送のある「愛媛」のほか、水越、小川、飯田それぞれのホームタウンである「石川」、「愛知」、「広島」のイメージを互いに出し合い、話し合うということをしました。この局で考案しているプロジェクトと直結するわけではないですが、これまで民放連プロジェクトでおこなわれてきた活動と親和性があり、今年度に関していえば、岡山放送の実践と深く関係しているということで、みんなで体験してみたわけです。rnb_080802_3.jpg

 プロジェクトの具体化はまだこれからですが、この日の会合を通じて、ラジオだからこそできる恊働的メディアリテラシー実践のあり方が、明確な輪郭を帯びてきたように感じました。これからもたびたびおうかがいし、実践の支援をさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いします!

(文責:飯田豊)

8/4 チューリップ第4回ワークショップ

 暑中お見舞い申し上げます。
 福野高校、砺波高校のみなさんとチューリップテレビでは、8月4日から三日間をかけて事前ワークショップの総仕上げともいうべきビデオづくりに取り組んでいます(ふつうの民放連プロジェクトはここまでなんだけれど、チューリップはなんと、この後でようやく本番なんです)。下記は服部さんによる、そのレポートです。
 僕も明日、富山へ行きます!メディア・エクスプリモのメンバーといっしょに!

080804チューリップテレビ.pdf

7/13 岡山放送(OHK)初顔合わせレポート、アップしました。

岡山県のOHKでおこなわれているメディアリテラシー実践の初顔合わせのレポートを、ちょっと遅くなってしまいましたが、「レポート、エッセイなど」のコーナーに載せました。ぜひご覧下さい。(飯田 豊)

7/19 チューリップ第3回ワークショップ!

 チューリップテレビの民放連プロジェクト、富山大学で3回目のワークショップです。チューリップ実行チームのみなさん、臨機応変に対応されてますね。それにしても高校生のみなさん、すごいです。局員や関係する大人のみなさんがユーモラスで、楽しめます。ご一読いただくには、下記のファイルをクリックしてください。ちなみにレポートは服部寿人さんの手によるものです。

080719チューリップテレビ.pdf

 当日の活動についての、高校生たちのコメントです。
第3回・7月19日
・ 1時間程度の時間で、1分ぐらいのビデオをつくるのは難しかった。編集の時になって「あのとき撮っておけば」と思うところもあったから、ビデオの尺が余っているから無駄だと思ったものも撮ったほうが良かった。(男子)
・ 富山大学のPRは、主観的に制作するはずだったのに、なぜか客観的になりがちだった。自分が体験していないことを主観的に表現するのはむずかしい。(男)
・ 大学のPR作りをして感じたことがあります。「人に伝え、わかりやすいCMをつくることは難しい」次回からの本格的な活動頑張りたいと思いました。(女子)
・最初は大学生の方にアドバイス(というかネタ)をもらってやっていましたが、途中からはそれに自分たちでいろいろとアイディアを加えてやることができました。編集もすごく楽しかった。他のソフトでもやってみたいです。まいちゃんカワイイ。(女子)
・大学を1分で紹介するのは難しい。伝えたいことの主旨がまとまらず焦った。CMをつくっている人たちは凄い!と改めて思った。Aチームの作品はとてもまとまっていた。(女子)
・ 暑かったけど楽しかった。重いビデオをまわしたり、普段はまったくしないことができて良かった。(女子)
・ イキナリだったにも関わらず、みんなで協力して一つの作品(?)を作ることができたことに感動でした。あんなに短くて、即席のものなのに実際できあがった時は「よし!!」って思いました。ひとつのテーマで同じ機材を使っていても、伝え方はまちまちで、伝えたい内容の違いも大きく関わってくるのが不思議で面白かった。苦手なパソコンを駆使して、バラバラだった映像を一つにまとめるのもすごく感動的な作業でした。大学生の方が優しくて楽しい方だったのも心に残ったことの一つです。(女子)
・ 大学の方々がとても優しく教えてくださった。完成した他のグループのを見ると、すごく上手にできていて、自分たちも見習わなければと思った。(男子)

(服部寿人:08年9月14日追加)

7/12 高校生ニュース編集長が選んだトップニュースは!?

 チューリップテレビの民放連プロジェクト、福野町で2回目のワークショップが開催されました!以下は同局の服部寿一さんによるレポートです。高校生のみんなも局員のみなさんも、がんばったみたいですね。下記のファイルをクリックしてご覧下さい!

080712チューリップテレビ.pdf

 当日の活動についての、高校生たちのコメントです。
第2回・7月12日
・ カメラで撮ってみて改めて難しさを知った。明るさにによって影のつき方が変わることを知った。音楽を入れることで変わる映像のイメージ。主観と客観の違いがまだ良くわからない。(女子)
・ いつも何気なく見ているニュースの事がよくわかって面白かった。(女子)
・ ビデオを撮影するときに主観的に撮ることと客観的に撮ることの難しさが分かった。自分が作ったものを客観的に撮るのは難しかった。
・ ニュースの順番を決めるのにも、人それぞれ様々な考え方や観点があって参考になりました。服部さんとは気が合うらしいです。(笑)客観的というのは淡々と事実を述べるだけで良いのでしょうか?「~のようですね」といった推量とかは主観になってしまうのでしょうか?(女子)
・ ビデオカメラを使ってコップに書いた絵を写した。映像で説明することが大変だった。音楽が入っただけで大分変わったので楽しく感じた。(女子)
・ 同じものでも主観と客観でまったく見え方が違ってくるものだ。客観的に見るにしても、個人で違った見え方がしたり、逆に同じように思わせることができるとわかった。(男子)

(服部寿人:08年9月14日追加)

7/5チューリップ速報レポート、アップしました

富山県のチューリップテレビでおこなわれているメディアリテラシー実践の初顔合わせのレポートを、「レポート、エッセイなど」のコーナーに載せました。ご覧になって下さ〜い!

(水越伸)

5/30~チューリップテレビで民放連プロジェクト初会合

 5月30日(金)、富山のチューリップテレビに民放連プロジェクトで、愛知淑徳大学の小川明子さんと訪問しました。
 この日は、「なぜ、ローカル民放にメディア・リテラシーが必要か」という、ちょっと刺激的なタイトルで講演を行いました。京成電鉄のトラブルで遅れた僕に代わり、まず小川さんから英国のデジタルストーリー・テリングの概況や、日本における市民メディアとも重なる、その可能性と課題についてお話をいただき、その後僕が、新しいメディア・リテラシーと民放連プロジェクトの概要説明をし、すでに住民ディレクターを導入しているチューリップテレビならではの可能性についての提言をしたりしました。
 講演のあと、池森武宣社長とお話をさせていただき、服部寿人さん、岩井知香子さんをはじめとするコアメンバーの方々と打ち合わせをしました。局内を拝見しましたが、フロリダのタンパやデンマークのノーユースケをちょっと思い出すような、クロスメディア的なレイアウトやデザインがとてもよい雰囲気でした。局員のみなさん、どうもありがとうございました。080531_0004~0001.jpg
 チューリップでは富山大学、富山インターネット市民塾、住民ディレクターなど、地域のさまざまなセクターとの連携をすでに持っており、夜はその関係者のみなさんと食事会でした。黒田卓さん、柵富雄さん、泉田匡彦さんはじめとするみなさん、どうもありがとうございました。楽しかったです。
 パブリックアクセスの可能性と課題をすでに経験されているチューリップテレビは、これまでの民放連プロジェクト実施局とはちょっとちがった立ち位置にいると考えられます。それらを生かしつつ、ほかにはないおもしろいことをやってみよう!、実験的なことをやってみよう!というふうに、コアメンバーや関係者の方々も考えているようで、とても楽しみです。近いうちにまたおじゃまいたします。
 
 さてさて、5月に民放連プロジェクト実施局3局をすべて回りました。どこにもそれぞれの地域の文化と放送局の伝統があり、日本のローカル民放のポテンシャルというのは相当なものだとあらためて体感した次第です。
 これからいずれも具体的な活動に入っていきます。僕だけではなく、「マス&コミュニケーション」のメンバーが入り乱れて(?)の協働となるかと思います。(水越伸)

5/21-22岡山放送で民放連プロジェクト初会合

 5月初旬の南海放送に続き、OHK岡山放送にはじめてうかがいました。
 21日は、「地域循環的なメディア・リテラシーの展望:ローカル放送局の課題と可能性を踏まえて」と題して、水越が講演をさせていただき、その後関係者の方々と夕食をご一緒しながら、岡山と香川にまたがるカバーエリアの特性、開局当時の思い出などを交え、あれこれ話に花が咲きました。今回は、広島経済大学の土屋祐子さん(専任講師)、福山大学の飯田豊さん(専任講師)という、メディア論が専門で、ともにメル・プラッツのメンバーであるお二人に同行してもらい、あれこれ意見交換を一緒にさせてもらいました。22日は、コアメンバーのみなさんとざっくばらんにお話をさせていただきました。070521okayama2.jpg
 高橋誠編成局長をはじめ、関係者のみなさん、どうもお世話になりました。これからいろいろあるかと思いますが、どうか楽しくやっていきましょう。
 OHKでは、岡山側と香川側の子どもたちが、たがいの地域イメージがメディアに媒介されていること、そのイメージとリアリティにちがいがあることに気づき、対話のための映像づくりをしていくという、大まかな構図でメディア・リテラシー実践を進めることになりそうです。02年度のRKB毎日と台湾公共電視台を結んだ実践や、メル・プロジェクトの一つであった「ローカルの不思議」などのモチーフを応用したかたちになります。
 今後は土屋さんを中心に、水越ほかの関係者も関わりながら、岡山放送の実践を展開していくことになるかと思います。
(水越伸)
 

5/14岡山放送と打ち合わせ

 5月14日、東京大学本郷キャンパスで、本年度民放連プロジェクト実施局の一つである、岡山放送編成局長の高橋誠さんと、駒谷真美さん(昭和女子大学)、砂川浩慶さん(立教大学)ほかのみなさんとともに打ち合わせをしました。
 岡山県、香川県の両県をカバーエリアとするユニークなこの局では、その特性を活かして、両県の子どもたちがメディアに映し出されるたがいの県のイメージを意識化し合うこと、みずからのリアリティを相手に伝えるかたちで映像制作をすることなどを組み合わせて活動を進めていこうということになり、おおいに盛り上がりました。
 02年度の民放連プロジェクト福岡実践(RKB毎日、子ども文化コミュニティなど)で、福岡の子どもと台北の子どもを結んでおこなった実践の要素や、メルプロジェクト以来続いている「ローカルの不思議」プロジェクトのアイディアを活用していくことになりそうです。
 高橋さんは、メディア・リテラシーという営みが、地域のなかで放送局が持続的に発展していくための営みとしっかり結びついている必要があるとおっしゃっています。まさにその通りだと思いました。まもなく岡山にうかがうことになります。
(水越伸)

5/2南海放送で民放連プロジェクト初会合!

 連休のなかば、民放連番組部長の三好晴海さんとともに、愛媛県松山市にある南海放送におじゃましました。08年度民放連プロジェクトの実施局の一つ、同プロジェクトとしてははじめてラジオ・リテラシーの実践をおこないます。
 今年でラジオがはじまって55年、テレビがはじまって50年という老舗局。080502_1252~0001.jpgお城脇のビルにうかがい、ラジオセンターの戒田節子さん、同部長の山下泰則さん、平田瑛子さん、メディアセンターの山内美帆子さんら、コアメンバーの方々と打ち合わせなどをし、午後には局員の方々向けにメディア・リテラシーとはなにか、民放連プロジェクトとはなにかといったそもそも論のお話をさせてもらいました。そのあとわずかな時間でしたが、編成局長の田中和彦さんをはじめとするラジオセンターのみなさんともやりとりをさせていただきました。みなさんどうもありがとうございました!

 ラテ兼営に老舗局である南海放送は、率直にいって全国の似たような放送局と同じ構造的問題も抱えているようです。街と局のあいだには見えない境界線のようなものがあるような印象も受けました。しかし一方で半世紀にわたって力作ドキュメンタリーを作ってきたり、女性の職場環境改善などをしっかり行ってきた労使の蓄積があります。松山にはしっかりした地域の文化というものもあります。ラジオはもうダメじゃないかという業界全般の雰囲気を覆すためにも、この実践プロジェクトがインパクトを持てばいいですねとみなさんと話し合ってきました。
 
 これからようやく本格的な議論に入ります。僕が三好さんとともに先方で申し上げたポイントはいくつかありましたが、おもなことがらを下記に列挙しておきます。どれも南海放送だけではなく、メディアリテラシーに取り組む放送局一般にいえることだと思います。
(1)プロみたいな番組を作らせることが目的じゃない。ラジオとはなにか、放送とはなにかを受け手だけではなく、送り手も問い直すきっかけとなるような活動を企画、実践することが目的。
(2)キャンペーンのための利用、番組企画の一方的な押しつけはしてはいけない。テーマはたとえばエコでもよいが、子どものリアリティから出発し、多角的な対象のとらえ方ができるようにデザインする。
(3)プロの局員から子どもへの一方的な教授ではなく、局員が子どもから学ぶことも大切。送り手と受け手の協働的なメディアリテラシーを育成する。

 いずれにしても楽しくやることが大切。そのための企画やアイディアを、これから南海放送のみなさんとやりとりしていきたいと思っています。ご期待下さい!

水越伸
 

ろっぽん、民放連プロジェクト、MELL EXPO 2008に出展!

みなさま
 メル・エキスポ2008には、「ろっぽんプロジェクト」のテレビ朝日、「民放連プロジェクト」に関わった民放局を含め、複数の出展があります。
 「ろっぽんプロジェクト」は、「大規模放送局でメディア・リテラシーは可能か」をテーマにした水越研究室のビジョンと、テレビ朝日のこれまでの広報活動を含めた出展となる予定です。
 「民放連プロジェクト」では、日本民間放送連盟、青森放送、テレビ信州、テレビ長崎、山口放送、チューリップテレビが、それぞれの実践や「民放連プロジェクト」以外の活動が紹介される出展となる予定です。
 このほか、TBS、読売テレビ、日本新聞教育文化財団(NIE)なども出展。
 マス・メディアのメディア・リテラシー関連活動がここまでの規模で集まるのは、日本ではじめてのことになります。どうかお誘い合わせの上、お越し下さい!
 また、さきの「ろっぽんプロジェクト・セミナー」に引き続き、台湾政治大学の呉翠珍(ソフィア・ウー)さんにお越しいただき、「ろっぽんプロジェクト」の進め方についての意見交換をします。と同時に、呉先生にはエキスポでトーク・セッションなどにご登壇いただき、内外の関係者と話し合う機会をもっていただきます。
(水越伸)

MELL EXPOに民放連プロジェクト局など集結!

4月26日、27日に開催予定のメル・プラッツのシンポジウム、MELL EXPO 2008に、民放連プロジェクト実施局をはじめ、メディア・リテラシーに取り組む放送局などが集結します。きっとあまりない光景だろうと思います。青森放送、テレビ信州、テレビ長崎、山口放送、そして今年実施のチューリップテレビ(富山)、民放連本体。このほかテレビ朝日と水越研究室で進める「ろっぽんプロジェクト」、TBS、テレビ東京なども出展予定です。
ぜひご来場をお待ちいたします。事前登録が必要です。くわしくはMELL EXPOのホームページをご覧下さい。

08年度民放連プロジェクト実施局3局決定

08年度民放連プロジェクトを進める3局が決まりました!
4月3日(木)、僕は民放連関係者とこの3局の方々にお会いしました。僕は、駒谷真美さん、境真理子さん、下村健一さんはじめ、関係者とチームを組んで各局や地域の関係者をサポートしていく予定です。いろんな意味で楽しみにしています。


  • チューリップテレビ(富山県)
     05年度から住民ディレクターの仕組みを導入されている先進局。パブリック・アクセスとその土壌交錯としてのメディア・リテラシーがうまく結びつけばと思います。

  • 岡山放送(岡山県&香川県)
     瀬戸内海をはさんで岡山と香川をまたぐことを活かした地域交流をプロジェクトに組み込む予定。「ローカルの不思議」プロジェクトのアイディアを活用してみたいです。

  • 南海放送・ラジオ(愛媛県)
     民放連プロジェクト初のラジオ実践!メディアとしてのラジオを問い直してみたいです。

2008年度、民放連プロジェクトは水越研との共同研究に

 2008年度、民放連メディアリテラシー実践プロジェクトは、実践活動部分に関して、水越研究室と民放連の共同研究で進めることになりました。
 06年度から公募型ではじまったこのプロジェクト、これまではアドバイザーという、ちょっと中途半端な立場でいた僕たちは、これから研究の一環としてこのプロジェクトを展開することができるようになったわけです。
 乞うご期待!

 これまでの経緯については、こちらをチェックしてみてください。

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